■北海道米の出番が来た
今年の米に関する状況はいつもと違う。 その最大の理由は、日本の米の最大の産地である東北地方が大震災に遭い、津波で田圃がやられた。
その上に、原発事故で放射能汚染が広がって、米の産地は風評被害も重なり壊滅的な状態である。
放射能汚染は広がり続け、静岡県のお茶にも被害が出ている。
伊達市のSさんの本業のレタスの植え付け
東京でも下水道処理施設の汚泥から、高濃度の放射能が出ていることが明らかになった。
放射能を浴びた稲藁から牛肉も駄目となり、この先、まだまだ色々な物が危険と言われそうだ。
東電のせいで、日本の食糧の安全神話も崩壊してしまった。
もはや、東北地方と関東地方に安全な場所は無くなった。
そうなる脚光を浴びるのが北海道であろう。
Sさんの田圃(Sさん提供写真)
北海道は食糧の自給率が200%を越えている。
嬉しいことに、食べ物はなんでも美味しい。
米もここ数年は新種が続々と出て来て、食味が上がるばかりだ。
私の贔屓にしている伊達市の農家のSさんの作る米は美味い。
今年は「ゆめぴりか」と「ななつぼし」をブレンドした米を植えたと聞いている。
稲穂も見える(Sさん提供写真)
Sさんからのメールでも、『今年の米の出来はかなり良さそうですよ。期待して待っていて下さい。稲穂もぼちぼち、頭を垂れて来ましたよ。収穫は伊達神社のお祭過ぎでしょうね』と、あった。
米が美味いと、思い掛けない利点がある。
それは大したオカズが無くても、食事が楽しみになることである。
早くSさんの作った新米が早く届かないかなー。
そろそろ頭を垂れる稲穂(Sさん提供写真)
(おまけの話)
私の子供の頃は白米を食べられなかった。
麦の混ざった米ならまだ良い方で、量を増やす為にサツマイモが入っていた。
それが段々と白米が食べられるようになって来て、白米だけのご飯となった時は嬉しかった。
『銀シャリだー』と、喜んだ覚えがある。
壮瞥町のジャガイモ畑
高校生の時に秋田県に旅行をして、旅館で出された白米に感激した。米がこんなに美味いものと初めて知ったのである。
次に社会人になり、取引先の社長の実家のある新潟県魚沼郡に行って、そこで初めてコシヒカリをご馳走になった。
この時も、『コシヒカリとはこんなに美味しいのかー!』と感激した。
あの時以来、米が好きになり、美味しい米が食べたいと思い続けてこの年になった。