■悲観的になるこの頃
落語家の立川談志師匠が75歳で亡くなった。 彼の落語をライブで見たことはないが、好きな落語家だった。
人は彼を「天才だ」とか、「鬼才だ」とか言っていたが、晩年の様子をドキュメンタリー番組で見て私もそう感じた。
NHKの衛星放送で、そのドキュメンタリーを再放送していたので見たら、解説に同級生で作家の嵐山光三郎くんが出ていた。
テレビ番組から
私が彼と同い年とは、知らない人が聞いたら信用しないだろうと思うほど、彼は年寄りに見える。
立川談志師匠がが亡くなったからでもないが、最近の私は少しだけ悲観的になっている。
私の年代は、「良い学校に入る」、「良い会社に入る」、「そこで出世する」、そして「ハッピーリタイアメント」という道筋があった。
富士山も頂上しか見えなくて残念(我が家から)
ところが今の時代には、それは無い。
なにか違う道筋を探さなくてはならないのだが、それがまだ分からない。
だから、若者はお笑い芸人や、ミュージシャンを目指すのではないか? でも、成功するのは、ほんの一握りだけである。
銀座4丁目の和光のショーウィンドー
世界経済の先行きは私が心配しても、どうにもならない。
日本国の過剰債務も、私にはどうしようもない。
若い頃と違って、年をとると悲観的な話題を目にすると、一緒に自分まで悲観的になってしまうという傾向がある。
残り時間も少なくなって来たので、誰か明るい話題を提供して欲しい。
早くしてくれないと、鬱病になってしまう。・・・・(これは嘘)
銀座三越のショーウィンドー(暗い話題には暗い写真で)
(おまけの話)
私は若い頃は、かなり楽観主義者であった。
日本経済も上り調子だったし、生活も年々豊かになって行く実感があった。
それに引き換え、最近の若者は悲観的にならざるをえないようだ。
明るい未来が開けているわけではない。
ニュースも暗いものが多い。
無理やり明るい話題を見付けて、「なでしこジャパンが世界一」とか、「イトカワの快挙」と報道しても、それだけじゃ迫力不足だ。
どうすりゃいいんだろう?
ミキモトのクリスマスツリー
そんな中で私の知り合いのS子さんは、ベトナムで自分の居場所を見付けて、毎日を張り切って働いている。
これからは、若者はS子さんのように海外を目指した方が良い。
でも、甘やかされて育った軟弱な最近の若者は、『外国に行くのは嫌だ』と言っている。それじゃー、どうすればいいんだー!
これはある種の「ひきこもり」ではないのか?