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[2008.10.06]
■仏像展のおまけの話(4)
仏像展に参加した17名は私の先生が都内各所で主宰する仏像教室で希望者を募って来た人達である。 
だから、私も今回の仏像展で初めて会った人が多くいる。 
参加者は女性が多く、7割くらいが女性であった。 
でも、若くはない。 
仏像を彫ろうと考えるような人に、若者はいないのだろう。 


仏像展の開催中に私は会場にいたが、旅行の参加者達は観光に行った。 
27日は市内ウォーキングであった。 
歴史の杜公園を中心に、伊達市の歴史を見て歩いた。 
28日は伊達市内と大滝地区を観光バスで見て廻った。 
その時は私の女房がガイド嬢になった。 
29日は洞爺湖を中心にした観光をして、昼食後にそのまま空港に向うことになっていた。 
 
今回の仏像展をこの時期に決めたのには理由がある。 
私はこの町に来て、生まれて初めて鮭の遡上を見た。 
あまりの感動に、これを多くの人達に見てもらいたくて仏像展に参加する人達に是非ともこの様子を見て欲しかった。 
そこで、この時期に伊達市で仏像展を開催することにしたのである。 
 
29日は私のガイドで9時にホテル・ローヤルを出発し、豊浦のインディアン水車に向かう。車を降りて、先ずはガラス越しに鮭を見る。 
鮭の遡上が遅れていたので心配したが、沢山入っている。 
 
 
私の説明も聞かず、みんな興奮状態である。 
次に川に出て自然の中を遡上している鮭を見る。 
初めての経験で、みんなシーンとなる。 
こんな素晴らしい光景をこの辺りの人は誰も見に来ない。 
 
これが東京近辺にあったら、車は渋滞するし、係員が出て『見る方は立ち止まらないで下さい』なんて言われる状況が起きるだろう。 
素晴らしい自然のショーである。 
伊達の皆さん、みんなで見に行きましょう。 
 
 
(おまけの話) 
最終日に私がバスガイドを務めたので、聞いてみた。 
『今回の旅行で何が一番良かったですか?』。 
人それぞれに感じ方は違う。 
 
『伊達での食事がみんな美味しかった』とか、『大雄寺が立派で驚いた』とか、『伊達の有力企業が挙って協賛してくれたことに驚いた』、『イコロ農園で食べたトウモロコシが美味しかった』、『岩倉果樹園で食べた生ラムのジンギスカンが美味しかった』など、色々と出た。 
でも仏像の話は出ない。 
 
そんな中である女性が、『橋本さんに出会えたことです』と言った。 
この一言で、私は仏像展の準備に追われた日々の苦労がすっ飛んだ。 
準備の最中は女房に、『もう懲りた。もうやらない』と言っていたのに、『またやってもいいかな?』なんて思ってしまう。 
2月に行った『仏像 in ハワイ』の時と同じだ。 
次に生まれて来る時は旅行会社の社長になっているかもしれないなー。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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