■ユーモアの効用
よく若い女性が会社の上司のことで、「オヤジギャグばっかり言っている」などと侮蔑の言葉を発しているのを聞く。上司の「駄洒落」というのは、面白くもなんともないの代名詞である。 「洒落」と「駄洒落」は似ているが、「駄」が付いただけでバカにされる。「駄」という言葉に良い意味は無いか?と思い調べてみた。
(写真は後楽園遊園地です。この近くの文京区観光協会にフォトコンテストの写真を提出した帰りに立ち寄りました。でも遊具には乗りませんでした)
後楽園遊園地。
「無駄」、「駄目」、「下駄」、「駄犬」、「駄馬」、「駄作」、「駄物」など、良い意味のものは無い。
必死に探したが、そもそも「駄」という言葉の意味が「名詞に付いて、値打ちのないもの、つまらないもの、粗悪なものなどの意を表す」とあるのだから、良い意味を探すのは無理だった。
「水上メリーゴーランド」・・・・520円。
しかしながら、人生を精神的に豊かに過ごすにはユーモアが必要である。「ユーモア」を調べると、「人を和ませる可笑しさ」とある。
似た言葉に「ジョーク」があるが、これはユーモアとは違うようだ。
ユーモアには品格が必要なそうで、そいういう意味では駄洒落はジョークに属すると思われる。
サンダードルフィン(ジェットコースター)・・・・(1030円)
私はあまりユーモアのセンスは無いと思う。
かなり前からオヤジになっている私だが、現役時代も「オヤジギャグ」は言わなかった。文科系の人と比べると、工科系の人は冗談を言わないように思うがどうか?
無理して冗談を言い、そのギャグが滑ると、その場が誠に白けた雰囲気となるから困る。
ある本に書いてあった話である。
医療・福祉先進国の外国にはユーモアを取り入れた「ユーモア療法」というのがあるらしい。
アメリカ大統領などの大物でも、非公式な会合の時は演説の頭に必ずジョークを入れる。
私の知る限りでは、東京育ちの男はユーモアの無い人が多い。
建物の穴を通り抜けるのは怖い。
一方、関西人はそこらを歩いているオバちゃんでさえ、インタビューを受けるとなんとか受け狙いのジョークを言おうとする。
漫才が受ける土地柄なんだろう。
でも私は漫才は嫌いである。なぜあれが可笑しいのか、いまだに全く理解できない。だから吉本興行に属している漫才師が、ニュース解説のメインキャスターなどをしている姿を見ると、無性に腹が立つ。
ウォーターシンフォニー(音楽に合わせて噴水が踊る)
私の好きなジョークは、次のようなものである。「可愛い子には足袋を履かせろ」。最近ではこちらの方が有名になり、本来の「かわいい子には旅をさせろ」は忘れられている。
「弘法は筆を選ばす」、「ゾンビが鷹を踏む」、「旅は靴ずれ」、「馬の耳に不燃物」なども面白い。
この「勝どき通信」はベトナムで日本語教師も読んでいるが、このユーモアが分かったら、N1を越えて、ほぼ日本人だ。
「ワンダードロップ」・・・・(720円)
(おまけの話)
ベトナム人の実習生から、時々、メールが届く。それを読んで、正しい日本語に直してあげる。これが私の仕事になっているが、「意味は分かるけど・・・」というジョークみたいなメールが来る。
メールを読んで、「こう言いたいのか?」とクイズをしているような気分で楽しんでいる。
下記にその中から、比較的面白いものを書き出したので、お楽しみ下さい。でもみんな一生懸命に日本語を勉強している。
これに乗ると、びしょ濡れになる。
・「私はベトナムに待っています。先生、宜しくお願い頂きます。」
*「お願い致します」のつもりが「頂きます」になってしまうのも可笑しい。
・「私はメールを書いて、送って、まだ終わりませんでした。違がてボタン押したから、メールが行きました。すみませんです。」
*このメールの意味は「文章を書き終わらない内に、送信ボタンを押してしまった」という話です。
「ビッグオー(大観覧車)」・・・820円
・「私の近くのおばあちゃんの話をする時、その時はおばあちゃんはマスクをする時汚くなりましたが私おばあちゃんの健康が心配しましたが、だから私は言った 時は!おばあちゃん、マスクは汚いので、捨ててください。新しい使ってほうが良いです。それからおばあちゃんは何でも言わないんです。」
*これは近所のおばあちゃんが汚いマスクをしていたので、「新しいマスクに代えた方が良い」と言ったら、それ以来、おばあちゃんが口をきいてくれなくなったという話です。
みんなこうやって日本語を覚えようと頑張っているのである。
「スカイフラワー」・・・(620円)