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[2019.12.23]
■継続は力なり
 
高齢になって来ると、なにもしたくない人が増えて来ているように感じる。自分や連れ合いの健康状態が思わしくなくなり、それどころではないのかもしれない。 
 
幸いに私の場合は私も家族もそれなりに健康なので、これはありがたいと思っている。ペットの2匹の猫も、病気にならず医療費が掛からないので助かっている。 
 
百均で買った練習帳。…100円は安過ぎる。 


平成最後の5月に中央区のシニア教室で写経を習った。 
この話はブログの「写経に挑戦」で書いた。 
 
書いたは良いが飽きっぽい私なのですぐに飽きると思ったら、これが私に合っていたのか12月になってもまだ続いている。 
 
練習帳には始める前に「写経の心得」が書いてある。 
 
 
なかなか上達しないので基本に戻り、DAISOで練習帳を買って来て、それで初歩からやり直した。これが優れもので、般若心経のお経の意味や文字の書き順まで教えてくれる。 
 
違う練習本を2冊買ったら、全部終えるのに2ヵ月も掛かった。 
毎日、筆を持つわけではなく、1週間に2~3日、しかも1時間程度だからなかなか終らない。 
 
お手本の右が「薄字のなぞり」、その右に自筆で書く。 
1文字づつの練習が出来るのも良い。 
 
 
これが終り、元へ戻り半紙に書くようになった。 
すると以前と違い基本を練習した後なので、自分でも驚くくらい見られる字になっていた。 
 
見られるようになったのは、写経教室では教えてもらわなかった筆使いをYOUTUBEの「基本的な筆遣い」で勉強したからである。ネットはつくづく凄いと思う。 
写経だけでなく、ほとんどのことはYOUTUBEで無料で教えてもらえる。 
 
練習ページを全部、埋めたもの。 
 
 
書道の基本は「とめ、跳ね、払い」が重要であるが、写経はその他にもう1つある。写経は書道とは違うので、見た目が美しいことも重要である。 
 
経文を美しく見せるためには、「横線は右上がり」に書くことだそうである。真横に書いた文字と右上がりの文字を見比べると、明らかに美しさが違う。 
 
練習帳を買う前に私が「なぞり」で普通紙に書いた般若心経。(8月28日) 
 
 
まだ初めて半年くらいなので偉そうなことは言えないが、このレベルでも分かることがある。だから更に上達すれば、次々と分ることが出て来るのだろう。 
 
私が今までに趣味にして来たカメラ、仏像彫刻、ゴルフなどでも、その時は分ったつもりでいたが、上達するに従い「分かっていなかった」ということが分かるようになる。 
 
「なぞり」で半紙に書いた般若心経。(12月21日) 
 
 
どんなことでも続けていると、ある程度は出来るようになる。 
そして「分かった」ような気になってしまう。 
そして必ず壁にぶつかる。ここで止めてしまうか、我慢して続けるかで結果が違う。 
 
私は飽きっぽいので、壁にぶつかり止めたものは多い。 
でもどういうわけか、写経はいまでも続けている。 
きっとあの世が近いからなんだろう。 
しかし今は「継続は力なり」を実感している。 
 
半紙に書いた般若心経を拡大した。(少しは良くなったが、まだまだだ) 
 
(おまけの話) 
探し物をしていたら、引き出しの奥から珍しいものが出て来た。 
それは石で作った印鑑である。この印鑑には思い出がある。 
 
40年以上も前に、我が家で台湾の留学生(Lさん)の面倒をみていたことがある。彼は私の台湾の知り合いの両親の子供で、日本に留学して来た。 
 
Lさんが彫ってプレゼントしてくれた石の印鑑。 
 
 
彼は女房から日常会話を習ったので、ある時、初めて会った日本人に言われたそうだ。「あなたの日本語は女性言葉ですね」・・・と。 
 
その後も彼の父親の葬儀にも台湾に行き参列したり、今でもLさんとはお付き合いがある。Lさんは手先が器用な男で、ある時、一時帰国の際に台湾から印鑑の為の石を持って帰り、私達に「印刻」を教えてくれた。 
 
Lさんが石に彫った印鑑(1)・・・4倍に拡大。 
 
 
印刻というのは「印鑑を彫る」ことである。 
石に名前を彫るのは非常に難しい。無理をすると、すぐに割れてしまう。私は一生懸命に石に自分の名前を刻んだが、満足できるものは出来なかった。 
 
いま手元にあるのは、その時にLさんが私の為に印刻してくれたものである。現在の台湾は中国との関係で厳しい状況にあるが、そんな関係もあり私は陰ながら台湾を応援し続けている。 
 
Lさんが石に彫った印鑑(2)・・・4倍に拡大 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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