■クリスマス・イブの過ごし方
「クリスマスをどう過ごすか?」は仏教徒の私にはどうでもいいことだ。だが世の中はクリスマス・ムードである。
結婚した頃は我が家も洒落て、夕食には丸ごと1匹買った七面鳥を女房が丸焼きにして出した。デザートのケーキは、これも洒落て手製のブッシュドノエルだった。
西荻窪の寿司屋。(黒塀が素敵だ)
これを何年か続けたが、そもそも七面鳥は美味しくないし、ケーキも飽きた。そこである時から、ふぐ料理を食べに行くようになった。
それも飽きると、今度はなにもしなくなった。
そして今年は西荻窪に、我が家の忘年会を兼ねて寿司を食べに行ったのである。
握りの大きさが小さい。
西荻窪の寿司屋の「I」は「一見さんお断り」である。
ある時、伊達市で知り合った西荻窪に住むプロのギタリストと寿司の話になった。
その時、彼は私達が通っている「I」に行って断られた話をしていた。
そこで私から「橋本に紹介された」と言えば大丈夫と話したことがあった。
東京オリンピックの記念マンホールは無かったが、こんなマンホールがあった。
私はこの寿司屋に行ったのは、5年ぶりくらいだと思う。
家族は良く行っているようで、店の経営者とかなり親しいようだ。
出て来た寿司は品が良過ぎるらいに小さい。
伊達市の寿司屋の名店「文七」の握りと比べたら、半分以下の大きさだ。でも、値段は3倍以上だから、大きさを加味すれば6倍の値段かもしれない。
西荻窪の名店「三原堂」の鹿の子。
寿司屋を出て、クリスマス・ケーキの代わりに和菓子屋で私の好きな「鹿の子」を買った。そして買い物があるという家族に付き合い、隣駅の吉祥寺まで行く。
先日の報道で「東京オリンピックの記念マンホールを井之頭公園にも設置する」と聞いていたので、吉祥寺駅で家族と別れて私は井之頭公園に向かった。
井之頭公園の池のスワンのボートも開店休業。
冬の井之頭公園は寒々しい。
遊びに来ている人も少なく、池のスワンボートも客待ちである。
記念マンホールを探したが、どこにも無かった。
「3月までに全て設置する」と聞いていたので、まだ早過ぎたのかもしれない。
最近のクリスマス・ケーキはバカ高い。
殆どの店が予約制で、この日のための箱詰めの山は見られない。
帰り道に有楽町のビックカメラに寄って、インターネット用の高速ルーターを買う。
そして家に戻り、少し経ったらJCOMの工事業者がやって来た。
夕食時間が近付き、家族が吉祥寺から帰って来た。
その夜のクリスマス・イブの夕食は吉祥寺の名店「民民」の餃子と、同じく名店「塚田水産」の薩摩揚げだった。デザートは鹿ノ子で、全く我が家はクリスマス・イブとは何も関係無かった。
東京タワーは午後8時になり、通常の照明からクリスマス・ツリーの照明に変った。
(おまけの話)
吉祥寺から帰ったら、宅配ボックスに2個の届け物があった。
1個はベトナムから、もう1個は台湾人からだった。
ベトナムからの届け物は「クリスマス・カード」と、マグネット付きの小さな瀬戸物の飾りものだった。
贈り主はKAIZEN日本語学校の女教師のAさんからだった。
ベトナムのAさんからのクリスマス・カードと小さなプレゼント。
もう1個の台湾人からの届け物は「クリスマス・カード」と、胡桃の殻の中に収められたミニチュアの般若心経であった。最初に見た時は、なんだか分らなかった。
良く見ても分からなかった。そこで拡大鏡を持って来て見て驚いた。
胡桃の殻の中の小さな紙に、びっしりと般若心経が筆で書かれていたのである。
クリスマス・カードと胡桃の中の般若心経(作者名入り)。
日本人からはプレゼントは無かった。来るはずも無いのは分っている。
ベトナム人の女性は私を頼って東京に遊びに来た時に、色々とお世話をした。
台湾人は彼のオヤジの時代からの付き合いで、先日、我が家に遊びに来たばかりだ。この年になり日本人からはもう何も来ないが、外国人から来るとは嬉しいものだ。
お世話になるより、お世話を出来たことに幸せを感じている。
拡大鏡で見たら、上手な字で般若心経が書かれていて驚いた。