■1人も好きだ
いつものように、朝早くから起き出した。
窓から外を見たら、空が朝焼けで美しかった。
これも一瞬のことで、5分も経てば光景が変ってしまう。
パンとコーヒーの朝食の支度をして、テレビのニュースを見ながら1人で食べる。この時間は誰にも邪魔されず、なんとも言えず心地良い時間である。
晴れた早朝には、東の空が真っ赤に染まる。
PCをチェックした後に新聞を読み、その後、今日の行動計画を考える。
通常はランチを含め、1日に1件の用事を済ますようにしている。
現役の時は出来るだけ多くの用件を1日で済まそうとしていたが、リタイアするとそんなことをすれば、2~3日は出掛ける用事が無くなってしまう。
DAISOで買ったホチキス(300円)
確定申告の時期が来たので前から少しずつ準備していた申告書を完成させ、提出用の申告書を綴じるホチキスを探したが無い。
そこで近くの100円ショップのDAISOに行って、ホチキスを買った。
ところがホチキスはあったが、100円ショップなのに300円で少しガッカリした。
日産ギャラリー(銀座4丁目)
次に銀座4丁目のSONYストアに行ったが、開店前なのでNISSANショールームで陳列してある車を見る。ここへ来ると、どうしてもカルロス・ゴーンを思い出す。
ゴーンはレバノンに逃亡し日本の裁判制度を批判してたが、彼は「晩節を汚したなー」と思う。
大体、私は最初からゴーンの人相が好きじゃなかった。あれだけ高収入だったのに、まだ会社の金を私用に使うとはセコイ男だったなー。
彼は畳の上で死ねないのは確かだ。
「ソニー・イメージング・ギャラリー銀座」の写真展。
SONYストアが開店したので、すぐにサービスカウンターに行く。
数日前から調子の悪いSONYのカメラに付いての相談である。
現在のカメラの不調問題を係員に話したら、それはカメラのセットが何らかの理由で動いてしまっただけで故障ではないと分かった。
すぐに解決してしまったので、ギャラリーで展示している写真を見る。
「天国」の新店舗。(「てんごく」ではない、「てんくに」)
かなり前に、銀座の老舗てんぷら屋の「天国」から葉書が届いていた。
今までの銀座通りの本店が閉鎖となり、そこから3本裏通りに新しい店がオープンするという「商いはじめ」の案内だった。
いつもはランチはソバと決めている私なのに、この日が新規開店の日なので、どんな店か行ってみることにした。
私は本店の改装の為に工事中だけ仮店舗での営業かと思ったら、どうもそうではないらしい。なにか事情があるようだ。
「お昼の天丼」(1400円)
11時30分の開店に合わせて、少し前に新しい店に行った。
すでに10人くらいの入店待ちの人が並んでいた。
時間になり店内に案内されたら、今までの店の半分以下の広さの店だった。
「お昼の天丼」を注文したが、値段が1200円から1400円に、200円値上りしていた。
その分でエビが2本から3本に増えていたから、まあいいか。
帰りに開店祝いにもらった左から「和三盆」、「コースター」、「案内書」。
(おまけの話)
天国で天丼を食べた後に、築地本願寺に行く。
午後2時から予約してある、築地本願寺倶楽部の教養講座の受講である。
まだかなり時間があるので、本堂に入り一番前の椅子に座り、図書館から借りた本を読む。
この場所は私のお気に入りで、静かで本を読むのに向いている。
時々、お賽銭を投げ入れる「チャリン」という音も、静かな中で心地良い。
築地本願寺の最前列。(お賽銭を入れている人が見える)
午後2時から別室で始まった講座は「ブッダde落語」、「お坊さんと落語家が語る出会いと別れ」という面白い講座である。
全国の浄土真宗のお寺から住職が築地本願寺にやって来て、講師を務めるのも面白い。先ずは世田谷の僧侶が「四苦八苦」の中の「怨憎会苦 愛別離苦」などの話をする。この僧侶は話が上手なので、堅苦しくない。
本堂とご本尊のある場所。
次に落語家の「春風亭柳太郎」師匠が、「ラーメン屋」の演目を話す。
この新作落語は、なんと年配の人なら誰でも知っている「柳家金語楼」の作だと言っていた。
話は子供のいないラーメン屋の老夫婦の屋台で無銭飲食をした若者の人情話で、「ホロリ」とさせられた。
今日はどうしたことか、1人で朝からDAISO,SONY、天国、築地本願寺と4つも用事を済ませてしまった。1人だと誰にも気兼ねなく、勝手に行動できるので「1人って、いいなー」と思う。
本堂の天井。