■豪雪地帯の温泉に行く(清津峡温泉)
貝掛温泉から路線バスで越後湯沢駅に戻る。 そこからまた別の路線バスに乗り清津峡温泉に向かう。
約25分の距離である。バスを降りると宿のマイクロバスが待っていた。
テレビの温泉番組みたいな展開である。
清津峡渓谷
宿のオヤジに聞いたら、『今年は異常に雪が少なく、例年の4分の1くらである』と言う。
今回の旅行は『豪雪の中で露天風呂に入る』というテーマなので、少し困る。
また、雪解け水が少ないと米作りにも困るのではないかというようなことを考えるほどに、毎年夏の伊達での農業体験は私を変えた。
『清津峡は日本3大渓谷のひとつだ』とオヤジは言うが、私は聞いたことがない。
宿に着いたら先ず露天風呂である。
旅館の建物の向かい側の清津渓谷沿いに作られた露天風呂に行く。
その途中に旅館のサービスか、雪でカマクラが作られている。
カマクラ
それほど大きくはない露天風呂だが、川のすぐ近くなので気持ちがいい。
泉質は硫黄単純泉で、色は透明だが、硫黄の匂いが下から上がって来ていい感じだ。天然掛け流しではあるが、外気温が低いので少し加熱している。
顔が冷たく体は暖かい。そして硫黄の匂いがする。私はこれが好きなのだ。
渓谷沿いの露天風呂
今夜の客は我々4人だけである。
それじゃあちらも商売にならないだろう。そこで倹約の為か暖房が行き届かず、旅館の中は部屋でもどこでも寒い。
夕食は山の中なので、お決まりの岩魚などが出て来る定番料理である。
4人の内の2人は酒に酔ったか、8時からもう寝ている。
仕方ないので私は内風呂に行く。
帰って来ても2人は寝ているので、やることがなく私も9時に寝た。さすがにその夜は寝飽きたなー。
翌日は栃尾又温泉に行く計画となっている。
(おまけの話)
今までに色々な温泉に行ったが、思い掛けない幸運に出会ったことがある。
暫く前に、オランダから来た留学生を我が家で預かっていたことがある。彼が国に戻った後に、『オランダに遊びに来ませんか?』と誘われた。
そこで女房と2人でオランダのデンハーグの彼のところを訪ねて、その帰りに、彼の勧めもありハンガリーのブタペストに行った。そしてそこで4泊した。
その時代はまだハンガリーが共産圏であった時で、観光客も少なかった。
ブタペストは昔から温泉で有名である。
そこで温泉好きの私は女房と2人で現地の温泉に行ってみた。
そこでは現地の人達は日本の温泉と違い、プールのようなお湯に水着を着て入り、生ぬるい温泉の中で歩いたりして、入浴というよりは病気療養という感じで浸かっている。
入浴の後はサウナに入る。
女房が先に入っていたので、私は後から入りに行った。
すると、狭いサウナの中には既に若くて凄い美人が全裸で入っていた。生まれて初めて、白人の美人の全裸姿を間近で見てしまった。
私はそこに一緒に居ていいものかどうか分からなかったので、すぐに出た。
彼女がハンガリー語で何か言っていたので、やはり入っちゃいけなかったのかもしれないなー。
どうなんだろう?、イコロ農園のTさん。