■日本語の英語表現(2)
以前に「日本語の英語表現」という話を書いた。今回は「その2」である。前回同様にロサンゼルス在住の女房の従弟に登場してもらう。
【1、野菜のピーマンは英語だと思っていたら、英語では「bell pepper 」だった。
2、銀杏は「ginkgo」で、「ギンコ」と発音するので、まるで「銀行」に聞こえる】。
(今回の映像はロサンゼルスのIさん提供です)
コロナで車も通らない道となった。
【日本人に難しいのは「R」と「L」の発音の違いです。
例えば、「広島」は「HIROSHIMA」と書く。
でも発音は「HILOSHIMA」です。
日本語には「R」が無いから、英語の発音が難しいのでしょう。
ある時、道が混んでいたので「It was crowded」と言ったら、相手は「そう?、こちらは晴れていたけど」と言われてしまった。これも「clouded 」発音になっていたからです。】
スーパーマーケットに距離をおいて並ぶ買い物客
【 RとLの入るややこしい単語としては、「遅れる」は「lag」です。
でも「rag 」は「ぼろきれ」、「rug 」は「敷物」です。「時差ボケ」は「jet lag 」ですが、「jet rug」と発音すると、「飛行機の敷物」になってしまいます。
まあ、これは日本語の「橋」、「端」、「箸」に当ります】。
「犬の散歩の犬友達」
【昔のことですが、一応は英語で話が出来ると自信を持ってアメリカに来てみたら、アメリカ人は同じ英語を話すのではないと知りビックリでした。
カリフォルニア、中西部、南部、東海岸は、みんな違う発音をします。
他にも黒人英語、ヒスパニック英語、チャイニーズ英語、フィリピン英語など、多くの英語が氾濫しています。正規のイギリス英語も、たまにはあります】。
「犬と散歩するカップル」
【このような各種英語を話す人達と、電話で会話をするのは簡単ではありません。コンピューターのサポートに電話したら、インドのモンバイに繋がりました。
3月にルフトハンザ航空へ電話したらフィリピンに繋がり、「いまマニラで火山が爆発している」と言っていました。アメリカに住むということは、こういうことで慣れるしかありません】。
「庭にやって来たリス」
アメリカ現地からの生の報告は面白い。
私の56年前の経験でも、英語でガッカリすることがあった。
初めてニューヨークに足を踏み入れて、勇んで1人でアパートの近所のバーに行った。そしてカウンターに座り、隣のオジサンに話し掛けたことがある。
「野生のコヨーテ」
私は英会話の練習と思い、一方的に自分のことを話した。
静かに私の言うことを聞いていたオジサンは、私の話が終ると言ったのである。
「日本語というのは、英語に似ているなー」。
その時以来、英語コンプレックスになり、いまでは英語は全く忘れてしまった。
「人がいなくなり、道路に出て来たコヨーテ」
(おまけの話)
56年前にNY世界博覧会の日本館で働いていた時には、世界中の国から色々な英語を話す人達が来ていた。会場ですれ違うと、遠くからでも声を掛けて来る。
「Where from ? 」と声を掛けられた時はビックリした。
私の習った英語は「Where did you come from? 」だったからだ。
Iさんの描いたイラスト画(1)
「どこの国から来たの?」と聞く場合は、「Where are you from ? 」だと後から知った。それを縮めて「Where from ? 」と,その人は聞いたのだった。
学校では「日本語は主語が無くても通じるが、英語は主語が無いと駄目」と教育されて来た私は、「先生!違うじゃないか!」と、その時に思ったのである。
「花」 「薬師如来像」
やはり昔のことだが、女房の従弟の友人が所有するサンタ・バーバラの家を借りて、しばらく住んだことがある。その時に、「生ごみを出す日」、「プール掃除が来る日」などを書いた紙を渡された。水曜日になり、プール掃除のメキシコ人が2人来た。
全く英語が通じない。汗びっしょりになりプール掃除をしているので、
女房が冷えたコカ・コーラを出した。
でも彼等はそれを飲まずに帰って行った。
コップに氷を入れて出したので、毒入りと思ったのか?
Iさんの描いた最新作「旅の思い出」