前夜の天気予報では、翌日は「雨」だった。
やっと少し涼しくなると思い、この日も出掛けて行った。
目的地は「六義園(りくぎえん)」である。

前夜にネットで六義園の事前予約をしておいた。
しかし出掛ける時は晴れで、「これから雨が降るのかなー?」と心配しながら出て行った。



「六義園」の入口


今回は地下鉄だけを利用しようと思った。
「勝どき駅」から大江戸線に乗り「春日駅」で、三田線に乗り換える。
そして「千石駅」で下車して10分ほど歩く予定だった。

しかしバス停の前に来たら、向こうから都バスが来るのが見えた。
迷ったが暑さに負けて歩くのを止めてバスに乗り、2つ目の「上富士前」で下車したらすぐ前が六義園だった。



「中庭大門」から正面に見える名物の「しだれ桜」


入口で予約済みのスマホに届いたQRコードを読み取り機に当てる。
入園料はシニアなので、半額の150円である。
園内に入ると、先ず「中庭大門」をくぐる。

目の前にあるのが有名な大きな「しだれ桜」で、春の桜のシーズンには昼も夜も大勢の人で賑わう。しかしこの日は誰も桜の木を見ていない。



「出汐湊」から中島を見る


「しだれ桜」を右手に見ながら、目的の庭に向かう。
ここの庭は典型的な大名庭園で、中心に池、木には松、石を配し、築山があり、回遊式となっている。これを回遊式築山泉水庭園と呼ぶようで、浜離宮恩賜庭園もこの庭園方式だと思う。

しかしこんな立派な広い庭園なのに、私の見たところ10人くらいしか来ていない。全くもったいない。
でもネットの事前申し込みが面倒で、そこに問題があるのかもしれない。



「田鶴橋」(現在は通行止め)


いつもは「しだれ桜」の写真を撮り、庭をチラッと見て帰っていた。
しかし今回は人もいないので、じっくりと見て廻ることにした。
時計回りに歩いて行くと、先ず目に入るのが「泉水亭」である。
ここは中に入れなかったが、立派な茶室があるようだ。



「神泉亭」の前では庭師が箒で落ち葉を掃いていた


更に少し進むと、左手の奥まったところに小さな滝が見えた。
「こんなところに泉が湧き出しているのか?」と思ったが、「泉水亭」の近くなので湧き水が出ているのだろう。

先に進むと茶店があったが、そこはパスして池から離れる道を行く。
すると「こんな都会にこんな山道があるのか?」と驚かされる。
今までに何回か来たことがあったが、全く知らなかった。



奇妙な岩の「蓬莱島」


小山に作られた「つつじ茶屋」で一休みする。
誰もいない。静かだ。タイマーで自撮りをする。
持参した冷えたほうじ茶を飲む。都心ではこんな静かな自然に接することが出来る場所は珍しい。

しばらく休んでから、山道を通り出口に向かった。150円でこんな良い気分にしてくれる場所は他にない。六義園で「お金の大切さ」を教えられた。



私がゆっくりした「つつじ茶屋」


(おまけの話)
またテレビに騙された。
六義園からバスで上野に向かう途中の「根津駅前」で下車した。
ここにテレビ番組で取り上げられた町中華の名店「新山陽」があるからだ。

バス停から2~3分の場所にある新山陽の前に来て、入るかどうか迷った。
間口1間半くらいの店で、10人も入ればいっぱいだからだ。



「新山陽」で食べた「ニラレバ炒めと半炒飯」(1050円)


入口で中を見ていたら、「お2階にどうぞ」と言われてしまった。
仕方なく狭い急階段を2階に上がると下駄箱があり、そこで靴を脱ぐらしい。
後へ引けなくなり、席に座りメニューから「ニラレバ炒めと半炒飯」を注文した。

食べて驚いた。もの凄く味が濃い。結局、全部は食べられず店を出た。
そして近くの甘味処に駆け込んで「氷あずき」を食べて、一息ついたのである。



根津神社の赤鳥居(左側がつつじ山)


根津駅前まで来ているので、時間もあり根津神社に行ってみた。
天気予報が外れてしまい、照り付ける太陽の暑い中を歩いて行った。
10分ほどで着いた根津神社は、「つつじ」の時期が終っているので、静寂の中だった。

つつじの山の写真を撮ったが、花の咲いていない時期でも美しかった。
この時期にここへ来たのは初めてだったが、時季外れに行く光景という意外性を初めて知った。



つつじの咲いていない時期でも、美しかった。


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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