心の伊達市民 第一号
少し前のブログで、友人のYさんのコメントを読んで私は驚いた。
「5か月間もカードの請求明細を確認しない間に、40万円も不正利用された」と書いてあった。「世の中には私と違い、他人を疑わない良い人がいるんだ!」と、驚いた。
私は25年以上も前だが、カードの不正利用をされたことがある。
その時はカード会社から電話連絡があり、2件の不正利用を止めた。
(今回の写真は有楽町のJRガード下の風景です)
1件目はアメリカのシカゴで、レンタカーを借りた時である。
その頃の私は海外旅行に行くと、ほとんどの場合、レンタカーを借りていた。
後日のカード会社からの請求書では、同じ日にロサンゼルスでも私がレンタカーを借りている。
これは明らかな不正と分かる。同じ人間がシカゴとロサンゼルスで、同じ日にレンタカーを借りるのは不可能だからだ。これはカード会社もすぐに納得してくれた。
2件目はシンガポールで起きた。
カード会社からの連絡では「シンガポールでダイヤモンドを買いましたか?」だった。
私がダイヤモンドなど買うはずがない。カード会社は、いつもの私と違うと判断したのだろう。
その日は私は日本にいたので、シンガポールにはいなかった。
パスポートの写しをカード会社に送り、不正使用と分かり解決した。
この時のことを思い出すと、マレーシアのクアラルンプールでレストランに入った。支払いの時にウェイターが私のカードを受け取って、奥に行ったのが気になっていた。
その頃はカードレーダーなどまだ無く、カーボン紙の上からサインをする時代だった。
アメリカに住む友人も言っていたが、『カーボン紙は自分で取って捨てないと、それをもう一度使われてしまう』。今も昔も、油断も隙も無い世界である。
それから1年以上も経ってから、シンガポールでのダイヤモンド購入になったのである。
その時の私は海外に行くことが多かったので、どこでも通用するカードとしてアメリカのCITY BANKのゴールドカードを持っていた。その頃はCITY BANKのカードは、世界界一のセキュリティでシッカリしていたのだと思う。
現在は年会費の掛からない日本の普通のカードだが、時々、カード会社から「ゴールドカードにしませんか?」と連絡が来る。でも引退し見栄を張る必要もないし、年会費も払いたくないので、そのまま普通のカードにしている。
しかし「マイカード」のサイトを見ると、私はカード会社が勝手にダイヤモンド会員にしてくれている。多分だが、毎月のマンションの電力費、JCOM関連をこのカードで支払っているので、支払額からはダイヤモンド会員の扱いなのだろう。でもカードも今まで通りの普通のカードで、年会費も無しである。
今の時代はキャッシュレスが進み、アチコチでセルフレジや「現金不可」がある。
カードを多く持ちたくないし、失くす恐れ、不正使用もあるので、昔のように「いつもニコニコ、現金払い」がいいなー。
その後、Yさんからメールが届いた。そこには次のように書かれていた。
『今では当然、毎月の請求書を確認していますが、カード会社によってセキュリティに差があるようですね。信金カードは、銀行カードと比べて不正アクセスに弱い気がして来ました。現在は三井住友カードにし、番号の記載されていないものに変えました。カード社会に生きて行くのは難しいことですね!』。
Yさんの場合は『初めはセキュリティに引っかからない少額から使い始め、行動履歴として蓄積し、カードが止められないようなら少しずつ金額や頻度を増やして...』と、カード詐欺の方も慣れているので上手く使われたのだろう。
(おまけの話)
私は幸いに今までの人生で、「他人を騙した」、或いは「他人から騙された」という経験が無い。騙したり騙されたりは、多くはお金が絡んでいる。
私が現役の時は親しい人なら、5万円以下なら貸してあげた。
「戻って来なくても仕方ない」と思って貸していたからだ。
引退してからは、もうお金は貸さないことにした。私に稼ぐ力が無いからだ。
台湾から日本に帰化した男(X)がいた。私が何年にもわたり面倒を見て来た男だ。
Xの両親は日本語も達者で、私は何回も会って良く知っていた。
大学卒業後に私の友人の会社で働いた後にXは日本で事業を起こし、まあまあの業績を上げるようになると、私のアドバイスを嫌がり疎遠になって行った。
それが突然のように、15年くらい前にXからメールが届いた。
メールには『明日中に1500万円を貸して欲しい。30日後に返金する』とあった。
私は驚いて電話をし、『メールで依頼するような話じゃないだろう! 自宅に来い!』と伝えた。
その日の夜に自宅に来たXは、『1500万円がどうしても必要だ。それが無いと手形が不渡りになる』と言った。そこで私は『貸してもいいが、その為には今から台湾に電話して、両親の承諾を得る』と言った。するとXは『それは止めてくれ』と言った。
そこから話は具体的な会社の内容に及び、私の判断では「1500万円はドブに捨てる金になる」と分った。そして延々と話を続けて、会社は倒産、個人は破産、その手続きは私が知り合いの弁護士を雇って解決するとなった。その後、全てを整理した後のXは、晴れ晴れとした顔だった。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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