心の伊達市民 第一号
ブログ閉鎖中の話題(2014年11月3日)
以前から京都に行く度に「桂離宮を見たい」と思っていながら、なかなか叶わなかった。
昔のことであるが、私の姉夫婦が新婚の時にその近くに住んでいたので、何回も京都の姉を訪ねたが、桂離宮に は行く機会が無かった。
今回は人生最後の桂離宮と思い定めて、宮内庁のHPから見学を申し込んだ。
それが運良く許可されたので、家族3人といつも誘ってあげるマンションで1人暮らしの親戚でもない赤の他人の80歳のバーちゃんにも声を掛けた。
このバーちゃんは私達とは特に何も関係無い人だが、女房が『年寄りには親切にしてあげましょう』と言うので、お付き合いをしている。
このバーちゃんは生涯独身でその上に相当な金持ちらしく、なんでも金に糸目をつけないで支払う。だからこのバーちゃんを誘うと、俄然、旅行費用が高くなってしまうのである。外国旅行の飛行機はビジネスクラス、新幹線もグリーン車、食事は有名店となるので、安上がりの旅が好きな私とは合わないが女房とは合うようだ。
宿はバーちゃんの行動を楽にするために、京都駅構内の『京都グランヴィア』に3部屋を取る。荷物をフロントに預けて、タクシーで桂離宮に行く。
集合時間の午後1時15分には参加者の25人が門の前に並んでいた。
時間になり別室で桂離宮のビデオを見せられてから、宮内庁の職員の案内で離宮の見学となる。離宮の庭園の広さは5万8000平米あると説明されたが、素晴らしい庭園である。見学路は飛び石の上を歩くので、年寄りであるバーちゃんには危ない。
欧米人の観光客男女がいたが、写真を撮るために大事な苔の中に入って係員に怒られる。彼らを案内をしている日本人夫婦は知らぬ振りをしている。
苔を踏み付ければ、どうなるかくらいは外国人でも分りそうなものだ。
外国人観光客が増えるということは、教養の無い外国人も来るということである。
桂離宮の見学を終り、タクシーで寺町に行く。
予約をしてあった村上開新堂のクッキーを引き取る為である。
その後に近くの和菓子店で桂離宮の余韻に浸りながらお茶をする。秋の季節の京菓子が美しい。
桂離宮の観光でバーちゃんは疲れたのでホテルに戻り昼寝をして、夜に備えることにする。
(おまけの話)
今回はバーちゃんの80歳の誕生祝を兼ねているので、バーちゃんは『4人分の旅行費用を全額出す』と言うのを断り、1回だけ京都で夕食をご馳走してもらうことになった。
このバーちゃんは80歳になっても肉が大好きである。
しかも霜降り肉が好きで、鮪も大トロが好きだし、油っぽいものを好んで食べる。私はとても彼女の好みには付き合え切れないが、それがバーちゃんの元気で長生きする秘訣かもしれない。
京都では予約してあった「懐石ステーキ屋」へ行く。
店は祇園の中にあり、店構えもかなりお洒落で、清潔感が溢れて高級な感じがする。
客席はカウンターを入れても12席で、京都によくある接待用の高級小料理屋である。
コース料理はタンの昆布締めから始まり、牛肉の刺身、牛肉の白和え、牛肉の煮こごり、しゃぶしゃぶ、牛肉の稲庭うどん、牛肉の煮物と続き、その後にステーキが出て来る。
ステーキが出て来る頃には、もう腹いっぱいで食べられない。
でも、残してはもったいないので、バーちゃんの分のステーキも私は食べる。
腹がきつくて、苦しい。
バーちゃんは結構な額の支払いをしていたが、我々の年齢ではもっと少なくても良いから安くして欲しい。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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Shinji