むしゃなび編集部

パンの店コスモス「えったまパンフェア」農福連携&フードロス削減に取組み

伊達市松ヶ枝町の「パンの店コスモス」で開催中の「えったまパンフェア」に行ってきました。
以前、特集で取り上げた伊達のブランド玉ねぎ「えったま333」を使用したオリジナルパンを販売する企画で9月30日まで開催予定です。



焼き上がり時間に合わせて伺うと、パンのいい匂いがお店いっぱいに広がっていました!
真ん中のテーブルには「えったまパン」がずらり。
形も味も様々な6種類が並んでいます。



社会福祉法人コスモス21ふみだすが運営する「パンの店コスモス」では、季節ごとに様々なパンフェアを開催していますが、今回の企画は「農福連携」の取組みの一環として初の企画となりました。

もちもち!えったま食パン。トーストしてもおいしい

一番人気のカマンベールオニオン

伊達の温暖な気候を利用して、越冬栽培で生産される「えったま333」は、ビタミンCや抗酸化力が高く、糖度も高いおいしい玉ねぎです。6月〜8月に収穫期を迎えます。



今回着目したのが、その「規格外品」。
農家さんが大切に育てた玉ねぎのうち、生産量の10%〜20%は規格外として堆肥になってしまうそうです。規格外といっても、形は不揃いですが味に変わりはありません。
そこで規格外品を仕入れて活用することで、「地産地消」に加え「フードロス削減」にも貢献できるという観点から、西関内の矢野農園、上長和の恵まれファームとの連携が実現しました。

ふみだす作業所での皮むきの様子

実を傷つけないよう、慎重にむきます

7月下旬から「ふみだす」で皮むき加工の作業が始まりました。納品先は洞爺湖温泉のホテルです。ホテルから農家へむき玉ねぎの注文が入り、それを受けてふみだすに玉ねぎが届けられ、皮むき加工をして業者がホテルに収める、という「循環の輪」が出来上がり、スムーズな連携が行われているそうです。そして8月下旬から「パンの店コスモス」でのパンフェアがスタートしました。

左:パイ生地とえったまが相性抜群!ソテードオニオンパイ。右:春のパンで好評なカマンベールチーズのえったまバージョン

所長の廣澤さんに伺ったところ、
「私たちの理念のひとつに『利用者さんの社会参加』があります。
皮むき加工とパンづくりによって、玉ねぎを介した地域の人たちとのつながりができ、スタートできてよかったなと感じています。
利用者さんもやりがいを持って取り組んでいるようでとても嬉しいです」
と話していました。

玉ねぎ型がかわいい、えったまちゃん

えったまパンはパン工房の職人さんがレシピを考案。玉ねぎは茶系なので、特に苦労したのは「見栄え」だったそうです。
試作を繰り返し、美味しくて見た目にも個性的なえったまパンが誕生しました。

今月30日まで開催中です。ぜひ味わってみてください!

パンの店コスモス
社会福祉法人伊達コスモス21ふみだす内
北海道伊達市松ヶ枝町59-4
営業時間 10時15分〜17時
定休日 木曜・日曜・祭日
電話 0142-25-0022

https://mushanavi.com/specials/7710/

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