地元のとある女性から電話を頂いた。
「市政レポートが主人の名前で届いたが、主人はすでに他界している」と。
慌てて「申し訳ありません。大変失礼なことをいたしました」とお詫びを申し上げると
「それで電話したのではなくて、ブログを読んで感激して電話したんです」と。
「えっ」、一瞬自分は何を書いたのか、頭が真っ白になったが、
その方は「草彅剛さんの罠の戦争というドラマを観ているのだけど、
国会議員の秘書さんだった人がこんな身近にいたんだと、感激して電話したんです」と。
あーあ、あのブログかあと、少し安心したが、「罠の戦争」がわからない。

その夜、Netflixでそのドラマを観てみた。
草彅剛さん演じる秘書は「出来すぎ君」で、とても自分との比較にもならないが、
彼のような優秀な秘書がいたことを思い出した。
秘書の能力次第で議員の仕事も変わる。

しかしそんな優秀な秘書さんも、ドラマではないけど、
議員次第で突然解雇されてしまうこともある。
どちらが悪いのかは判然としないが、立場の違いは明らかだ。
労働基準法的にはブラックな職場であることは言うまでもない。

でもそんなことにはかえられない貴重な経験とチャンスもある。
私はそのチャンスを活かすことができないまま、33歳で辞めたが、
あの辞めるタイミングを逸していたら、今でも秘書をしていたかもしれない。
そうだとしたら「感激して電話をした」なんて方と出会うこともなかったんだなあと、
なんか嬉しくなった。



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この町に思うこと こくぼ重孝

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25年前、東京からこの北海道伊達市に移住した。都会であくせくして生きてきた自分にとって、この街は楽園のようだった。そんな楽園も暮らしていくといろんなことがあった。徒然なる街ではなく、変化があり退屈しない街に住んで感じたことを600字に絞って綴っていこうと思う。

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