徒然ならざる伊達日記
造園家で環境再生医の矢野智徳さんの挑戦を映画で観た。
世の中にはすごい人がいる。
矢野さんは根源的な問題を批判するのではなく
現状の中での最善に力を尽くし樹木を再生していく。
泥だらけになって土を掻き出す姿に心を打たれた。
矢野さんは映画の中で
「それぞれの作物にとって、みんなが、いろんな生き物がいることがすべてプラスなわけではないですね。実は居心地が悪かったり、嫌な相手も、状態もあるわけです。自分がこうありたいと思うことが満たされなくても、ほどほど満たされる状態、、、満たされないことが当たり前というか、そういう状態がちゃんと保たれているのが自然の生態系のシステムで、どの生き物も満たされていないんですね。その満たされていないことを前提に生態系が連動しているというか、すべての生きとし生けるものが、完璧ではないんだけど、ほどほどでしょうがないねって、リスクを背負いあっているところで生態系のバランスは取れていると言ってもいいと思うんですね。」と。
まるで人間の世界のことを語っているようにも思えたが、
不完全だから補完し合ってバランスをとるという自然の世界の営みは
私たちの生き方にも通じる。
そうした補完し合う機能が都会ではない「田舎」にはある。
しかしそれも過疎と少子高齢化によって状況は変わりつつある。
手遅れになる前に、人間の営みも、
矢野さんの「風の草刈り」と「水の流れを回復する取り組み」から
学んでいきたい。
参考 杜人(もりびと)〜環境再生医 矢野智徳の挑戦
https://lingkaranfilms.com
25年前、東京からこの北海道伊達市に移住した。都会であくせくして生きてきた自分にとって、この街は楽園のようだった。そんな楽園も暮らしていくといろんなことがあった。徒然なる街ではなく、変化があり退屈しない街に住んで感じたことを600字に絞って綴っていこうと思う。
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