以前もアイヌ民族の神様の事、書きましたけど、自分が住む伊達周辺の神様の事を紹介します。
ホウヤカムイは、アイヌ民族に伝わる伝説の神様で、蛇に翼の生えたような姿をしています。まるで、西洋のドラゴンを思わせる風貌ですわ…。
薄墨色の胴体は太いですが、頭部と尾っぽが極端に細いと言われています…。
鼻先は鋭利な刃物のようになっていて、大木であっても容易に切り裂くらしい…。
「ホウヤ」はアイヌ語で蛇を、「カムイ」は神様ですよね…。
ホウヤカムイはひどい臭気を放つようで、その臭気に触れると草木は枯れ、ホウヤカムイの風下にいるだけで人間の体毛は抜け落ちてしまうくらいなんですって…。もっと近づくと皮膚は焼けただれ、最後には死に至る事もあるそうです。
ホウヤカムイは蛇の神様ですから、寒い時期には活動出来ず、主に夏に現れるようで、その時期にホウヤカムイの名を口にすると、恐ろしいホウヤカムイをを呼んでしまう事になるそうなの…そのため、「サクソモアイェプ」(夏に語らざる存在)という別名もある。
この蛇神は、巫女に憑依した時は、決まって「寒い、寒い、火を焚け!」と叫ぶみたいで、降霊して低級な霊を祓う事もあるそうです。
ホウヤカムイの臭気が、人々を救ったという伝説も残っています。洞爺湖(やっと地元近辺出て来ましたね…(笑))で疱瘡が蔓延した事があった…。
この病気は、疱瘡神という神が広めているのだ!と信じられていたために、人々は疱瘡から逃れるために洞爺湖畔へ逃げて来た…。
そこでホウヤカムイは、悪臭で疱瘡神を撃退したんだとさ…。この時のホウヤカムイは、蛇ではなく亀の姿をしていたらしいです。(後白虎出たら四神獣か?玄武じゃん…)
その後、疫病が流行するとホウヤカムイに酒を捧げて祈る慣習が出来たそうなの…。
ホウヤカムイは、多くの怪物や魔人を葬ったアイヌの最初の神アイヌラックルとサマイクルの兄弟によって退治されてしまったとも伝えられています。


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