このブログが出ている頃には終わってしまっていると思いますが、
夏至は、一年の中で昼が最も長く、夜が最も短い日ですよね?
この日が過ぎると、本格的に夏がやって来る訳です。

太陽が最も長く地上を照らしてくれるこの日は、
日本の最高神は、太陽神である女神の天照大神ですので、
その恵みが最も多い一日とも言えますかね?

熊本県阿蘇地方には

「チュウはずらせ半夏は待つな!」

という言い伝えがあります。

チュウというのは夏至の事で、
半夏とは雑節の半夏生(7月2日頃)の事らしく、

「田植えは夏至が済んで、半夏生に入る前にしなさい!」

という意味だそうです。

雑節は二十四節気・五節句以外の季節の変わり目を表す特別な暦。
この頃になると、各地で豊作を願う「御田植え行事」が執り行われます。

三大御田植え祭といわれるのが、
三重県の伊勢神宮の別宮の一つである
伊雑宮の「磯部の御田植」、千葉県、香取神宮の「香取神宮の御田植祭」、
大阪府・住吉大社の「住吉の御田植神事」ですわ…。

御田植の儀式の時は、必ず田植歌や田植踊りが奉納されて、
田に植えられる苗に宿る、穀物の霊の力を増やすために行われているんだそうです。

関西では夏至の日に、タコを食べるという風習があります。
これは「タコの足のように、稲が根強く育って欲しい」という願掛けでして…
実はこの時期のタコは旬なので大変美味しく、
滋養にも富んでいるから、田植えに精を出した人々の疲れを癒すのに
うってつけだったんでしょうね…。

夏バテ防止にはお勧めの食べ物ですよ…。

夏至の日、
三重県・二見浦に面した二見興玉神社では、
夏至祭が行われます。

古くから伊勢神宮へのお参りに来た人たちは、
まず二見浦の水で体を浄めるのが正式な参拝法とされて来ました。

そして、夏至前後の数日間だけ、二見浦の磯合にある、
男岩と女岩と呼ばれる大小2つの岩?島?からなる
「夫婦岩」の間からちょうど太陽が昇り、
富士山と朝日が重なる光景を見る事が出来ます。

その荘厳な光景は、まさに太陽神・天照大神からの恵みであって…

夫婦岩はこの日でなくとも、縁結びや夫婦円満にご利益があると言われています。

その上、一年で一番パワーが強い太陽ですから、
これ以上ないくらい縁起のよさは間違いないでしょう…。


ちょっと不思議なおはなし タリズマン・マスター

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