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[2010.08.16]
■農家は車両が15台
朝の8時前に、伊達の若い農家のTさんから携帯メールが入った。 
『今日の昼頃からうちのダンプの車検の為に、室蘭の陸運局まで行くのですが、ドライブがてら一緒に行きませんか?』と、あった。 
 
私はよほど暇人だと思われているようだ。 
せっかく誘ってくれたので、よく分からないままに行くことにした。後で分かったのであるが、Tさんは経費削減の為に、ユーザー車検に行くのであった。 
 
車検をするダンプ・トラック 


車検に出す車は中型トラックで、農耕用仕様となっているそうだ。それは何かと言うと、タイヤが凄い。 
トラクターのタイヤのようだ。 
こんな乗り心地の悪い車に生まれて初めて乗った。 
だから、室蘭までがえらく遠く感じた。 
 
農耕仕様のタイヤ 
 
Tさんが陸運局で手続きをして、費用を支払い車検場に向う。 
大型車の車線と小型車の車線があるので、大型車の車線に並ぶ。小型車はどんどん進むのに、大型車はなかなか進まない。どうやら私の前のバスは検査項目が多いようだ。 
 
検査場の外で、ランプ類、ワイパー、ホーンなどを検査する。そこから少し進んで、検査場では運転手以外は車から降ろされる。 
 
建物の外から見ていると、排ガス、ブレーキ、測度などを検査している。次に前照灯の検査をする。 
最後にピットの中から車体の下の検査で終る。 
 
車両検査場 
 
申請から合格して新しい車検証をもらうまでに、約1時間である。Tさんに珍しい経験をさせてもらった。 
帰りはまたガタゴトと農耕仕様車で白鳥大橋を渡って伊達に戻った。 
 
白鳥大橋 
 
(おまけの話) 
室蘭までの車中でTさんと色々と話をした。 
その中で農業の話が私には興味がある。そして驚いた話があった。 
 
Tさんは自動車販売会社に勤務していたが、恋愛相手が悪かった。彼女の家は農家だったのである。 
そして彼女と結婚し、農業をすることになった。 
 
働き手は両親とTさんの3人である。 
それなのに、なんと車が15台もあると聞いて驚いた。 
 
 
乗用車、トラック、耕運機、コンバインなど、大小様々の車があるそうである。この農家には1人当たり5台も車がある。 
 
1年に2~3日しか使わない車も多いと聞く。 
これじゃー、農家が儲かる筈がないと思った。 
私が経営していた工業とはあまりに考えが違うので驚く。 
 
私はまだ若いTさんに、「日本の農業」と言うと大き過ぎるので、「伊達の農業」の近代化を期待したい。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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