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[2010.08.12]
■捕らぬ狸の皮算用
7月16日に私の同級生を『噴火湾文化研究所に案内した話』は以前に書いたことがある。 
その時に、研究所の隣の畑で農家のSさんがレタスの植え付けをしていたので、少しだけ話をした。 
 
Sさんは、『本州が豪雨でレタス産地が被害を受けて全滅しているので、これから暫く経つと、植え付けをしているこのレタスの値段が暴騰すると思うよ』と、嬉しそうに話していた。 
その時の話はそれっきり忘れていた。 
 
レタスの植え付け(7月16日) 


8月3日の朝にSさんから電話があった。 
『伊達産の美味しい米が手に入ったので、取りに来ませんか?』。 この話は嬉しい。 
日本人はなんと言っても、やはり米である。 
そこで、その日のお昼に米をもらいに行くことにした。 
 
電話出演のSさん 
 
話には続きがあり、その日にSさんがラジオに出演すると言う。 
放送は西胆振地方を網羅している「FMびゅう」の番組で、ラジオ局から電話でSさんにインタビューするというのである。 
 
インタビューの時間に合わせて私はSさんの家に行った。 
まだ始ってもいないのに、その前からSさんは緊張気味であった。 
 
峠のやおや(農家の野菜直売所) 
 
午後1時丁度に放送局から電話があり、Sさんは電話で伊達警察署の先の国道沿いに新しくオープンしたばかりの「峠のやおや」に付いて説明をしている。 
 
15分間という出演中も、Sさんは緊張しながらも嬉しそうだった。 
Sさんは農家のオヤジにしては、なかなか「イイ男」なので、ラジオよりテレビが向いている。特に笑顔が良い。 
 
次回はどこかのテレビ局から取材が来ないかなー。 
 
このレタスは2週間後に高値が付くか? 
 
(おまけの話) 
「その後、あの時に植え付けたレタスはどうなったか?」が気になりSさんに聞いてみた。 
きっとレタスの値段が暴騰し、ニコニコしている筈と思ったのである。 
 
ところが、意外や意外! 
Sさんの話、『そうなる筈だったのだが、その後に伊達も天気の悪い日が続き、その後にカンカン照りが続き、あの時に植え付けたレタスは腐ったり日焼けしてしまい、予想していたようにはならなかった。 
価格は上がっているのだが、出荷できるレタスが無い』と言う。 
 
天候不順にやられて腐ったレタス 
 
そして、『俺は金には縁が無いんだなー』と笑いながら話している。顔を見たら、笑顔の奥で達観しているのが分かる。 
これを『捕らぬ狸の皮算用』と言う。 
 
これは例えて言えば、「宝くじの当り券をどこかに落としてしまった」ようなものかもしれない。 
そのまま帰るのも気の毒で、私はその畑を帰りに見に行ってこの写真を撮ったのである。 
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▼コメント(1)
名前:農家S  2010.08.12 11:39:37
 暑さの後は水責めですよ。 今日は、朝から大雨で、畑中が水没してます。 「捕らぬ狸の皮算用!」おっしゃる通り、何事も、最後までわからないものです・・。(笑)  

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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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