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[2007.11.13]
■社長を辞めたい人がこんなにいるとは!
世の中には社長になりたい人は山ほどいると思っている人が多いと思う。そう考える人は社長を辞めたいと思っている人が大勢いるということを知らない。 
実は、社長を辞めたいと思っている人は意外と多いのである。本当は辞めたいが、色々な事情で辞められないというのが実情であろう。 
 
私も5年前までは社長であった。 
私の子供は娘だけで、会社の後継者もいないので、その時に思い切って会社を売却して社長を辞めた。 
 
辞める為には色々と問題もあり、簡単ではなかったが、それを言うと愚痴になるので止める。その時は、辞めた後にどうするかは考えていなかった。 
幸いに伊達市という町との出会いが私の引退後の人生を豊かにしてくれることとなった。 


今年の夏に東京から伊達市にやって来た出版社の社長をRさんから紹介された。 
それが縁で私は『社長の幸せな辞め方』という本の中で紹介される羽目となった。 
 
 
ところが話はそれだけでは終らなかった。その出版社のS社長の紹介でコンサルタント会社の社長を紹介された。その本の出版に合わせて、その会社の顧客と公募のお客の為に出版記念講演会を開くので、その時に行われるパネル・ディスカッションのパネラーになってくれと依頼された。 
 
世の中は確実に変化してきている。社長を辞める方法の講演会に大勢の人が来るという奇妙な時代になったのだ。 
コンサルタント会社の役員の話でも、世の中の中小企業の半分以上が少子化の影響や事業の将来性の問題で後継者がおらず、会社の存続が危ぶまれているようで、そんな事情から今回の講演会の開催となったようだ。 
 
11月に名古屋と東京の会場で3回の講演会があり、私はそれに招かれた。引退して初めてお金をもらう仕事をした。 
新幹線のグリーン車の切符まで送ってくれて、驚くほどの謝礼もくれた。 
 
世の中には『社長を辞めたい』と言ってはいるが、実際に辞めた人は少ない。 
そんなことで私は実際に辞めた元社長として、希少価値があるのかもしれない。 
 
 
(おまけの話) 
名古屋の講演会の時の話である。 
この会場は社長を辞めたい人達?で溢れている。 
3人のパネラーにはそれぞれ肩書が書いてある。A株式会社・X社長、B株式会社・Y社長、そして私である。私の肩書は何かというと、『心の伊達市民、仏像彫刻師』である。 
 
これは事前に打ち合わせをした。『肩書が何もないと困るので、何かありますか?』と言われたので、これにしたのである。X社長は販売業で成功し、事業も息子に継がせているので話し方も自信満々である。Y社長は父親から卸売り事業を引き継ぎ、更に大きく伸ばしている。 
だから彼も自信満々である。 
 
私はと言えば、会社を売却して、いまは引退の身なので、自信満々の人を見ると人ごとのように『凄いな~』と思うだけである。 
 
自分は自分のやり方で事業を成功させてきたのに、息子には自分の好きなことをやらせず、会社を継がせるというのも、考えてみれば随分と身勝手な話である。 
 
だが、この会場に来ている人達は殆どが息子に事業を継がせているか、継がせようとしているようだ。そんな人達から見れば、私は異端児で、場合によると『身勝手』と映るのかもしれない。 
 
人の幸せは『事業の成功』と考える人には私の思いは伝わらない講演会だったかもしれない。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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