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[2008.08.07]
■今年のI医師はパエリアに挑戦
私達がこの町に滞在している間に、毎年のようにI医師の手作りの料理をご馳走になる会が開催される。 
Iさんの趣味は私達にとっては、こんなに素晴らしいことはない。 


昨年は餃子であった。1昨年は手巻き寿司であった。その前はピザであった。今年は『パエリア』だと連絡が来た。 
夜6時30分にご近所のN画伯夫妻と一緒に自宅にお伺いする。Iさんはまだ料理の真っ最中だった。 
朝からズーとやっていると奥さんが言っていた。 
 
Iさんの料理は本格的である。 
前菜4種、スープ、肉料理、パエリア2種を出してくれるのだから、1人で7人前を作るには朝からやっても間に合わない。Iさんは乾杯の後には立ったり座ったりしながら、料理を作る。 
その間に会話に加わりながら大好きなワインを飲む。 
なんとも忙しい。 
 
 
本日のメイン料理のパエリアの調理が始まった。 
庭で採れた野菜に地元の魚介類を沢山入れて、鍋から溢れている。 
『何回も練習したから大丈夫!』と電話で自信を持って言っていたわりには、調理台の上に置いてある『週末はパエリア名人』という料理本を見ながらやっている。 
 
 
美味しいパエリアを食べながら、美味しいワインを飲む人を見ながら、夜は更けて行き、会話は最後にはいつも芸術論となる。 
とめどもなく行きそうなので、10時半に私が『帰ります』と合図を出したら、私の車で一緒に来たN画伯はやっと席を立った。 
 
(おまけの話) 
I医師は昨年、私に腫瘍マーカー検査を勧めて、その結果、私の前立腺癌を発見するきっかけを作ってくれた医師である。 
癌の手術もしないままに、またこの町にやって来ている私だ。東京の病院で制癌剤を処方してもらって、その薬を飲んでいる毎日である。 
 
東京の病院から私の病状と薬の処方を書いた紹介状をもらって来ているので、それをI医師に渡してある。 
そろそろ薬も切れて来たので、I医師の医院に行かなければならないのに、その前にパエリア・パーティとなってしまった。 
パーティが終ったら、虻田まで出掛けて、東京の病院の指定した注射をしてもらい、薬を調剤してもらわねばならない。 
『病は気から』と言うが、私の場合は『癌も気から』といけるか? 
元気で溌剌としていれば、免疫力も高まり、癌も静かにしていてくれると私は根拠もなく信じている。 
最近、亡くなった赤塚不二夫風に言えば、『これでいいのだ!』。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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