■我が儘放題で帰って行った友たち(3)
万世閣に泊まる3人と一緒に天然掛け流し温泉に浸かり、その後ホテルで食事を共にした。 食事はバイキング方式で、これはオヤジ向きでなかった。
その後、『伊達の錦町のスナックに行こう』と言う友と、『遠いから嫌だ』という2組に意見が別れた。どちらも譲らない。
これがオヤジの特徴だ。
私が『それでは私はコテージに帰る』ということで、なんとなくお開きとなった。
コテージで休んでいると、『洞爺湖で花火があるので出て来ないか?』とホテル組から電話があった。
『ここからでも花火は見えるから行かない』と断って、M君とゆっくりする。
後で彼らに聞いたら、Xさんがホテルの部屋の件で謝りに来たそうだ。
翌日は早朝からM君とらくようキノコを探しにカートでコースに出る。生憎、気温が高くて、らくようは出ていない。
午前9時になり、万世閣組の3人がコテージにやって来た。今日の予定を話し合うが、勝手なことばかり言うので、全く決まらない。
やっと決まった案は、『東室蘭でラーメンを食べる。
そして、登別温泉で日帰り入浴をして、2時に登別インターから高速に乗る』という案であった。
結局は、やはりそのどちらも実行できず、『それぞれが勝手なことを言い、それぞれが勝手に楽しみ』、そしてお土産を山ほど買い込んで帰って行った。
でも、それがまた楽しいから可笑しい。
子供の頃から数えて、54年間の付き合いとはそういうものなのだ。
(おまけの話)
洞爺湖温泉の万世閣からコテージにやって来たI君が意外なことを言った。
『部屋の鍵を持って来てしまった』・・・と。
『なぜ支払いの時に出さなかったの?』と聞くと、その答えに納得した。
I君が会計の為にフロントに行くと、『OOさん、チェックアウトですか?』と言うので、『そうです』と答えて支払いをした。
通常はフロントに鍵を出して、部屋番号を確認してから会計になる。
それが、前夜の『シングル3つ事件』ですっかりフロントで有名人となってしまったI君は、その手順を踏むことがなかった。
それで、鍵を出すのを忘れて帰って来てしまったと言う。
納得である。
でも、ホテルマンとしては『鍵をお願いします』と言うべきであった。
仕方なく、コテージからホテルに電話をして、その鍵をトーヤレイクヒルGCのフロントに預けておくことにさせてもらった。
そして、オヤジ達は色々と問題を起こして、帰って行った。
でも、それがオヤジの特徴でもあるのだから、仕方ないかー。