■炭焼きの結果は?(伊達版)
毎年のように私とTさんでイコロ農園に窯を作っている。 今年は炭焼き窯を作ったので、これでピザ窯、炊飯窯、五右衛門風呂、そして炭焼き窯と、この農園に窯が4つとなった。
その窯を作る時にいつも快く手伝ってくれるのが、本業で工業炉を作っているK会長である。
彼はまたゴルフで私の女房の良きライバルでもある。
Tさんがサンマ・パーティの時に炭焼き窯に火を入れた。
今年、出来たての炭焼き窯をみんなに見せたかったのだろう。
お陰でサンマの煙だけでなく、炭焼きの煙も流れて来て、パーティ会場は煙だらけになってしまった。
7日の午後に、その時、火を入れた窯から炭を出すことになった。窯の入口のレンガを取り除く。
中には炭らしきものが見える。
鉄鋏みでそっと引っ張り出してみる。
強いて言えば、『これは炭なんだ』と自分で言えば炭と分かる。
燃えてしまい灰になってしまったものも沢山ある。
まだ、木の色が残っている薪と炭の中間のものもある。
炭になったのは全体の中で5%くらいだけだ。
あとはTさんに冬の間に研究してもらい、来年の夏には80%くらいは炭にして欲しい。
ある時、ある人がTさんに行った。
『Tさん、薪を作るより、その木を燃やした方が燃料効率がいいのでは?』。
確かにその通りだが、効率の為に炭を作っているのではない。炭を作ることが目的なのを忘れてはいけない。
(おまけの話)
炭出しが終ってやれやれと思っていたら、お隣さんのKさんがやって来た。
『薪割り機械を借りたので、ついでに使わないか?』と言う。
炭焼きにはかなりの量の薪が必要である。
それに炭にする原木も必要である。
それを窯に入る大きさに割らないと使えない。
Tさんはすぐに薪割りがしたくなって、お隣さんに機械を借りに行く。
私とK会長はその前に一緒にゴルフをし、そして風呂にも入っている身だ。Kさんに使い方を教わって、本番の薪割りは明日かと思ったら、Tさんはすぐに始める。
私は汗をかきたくないのでカメラマンに徹する。
こういう時にはこの町で私はカメラマンという資格があるので都合が良い。
K会長は結局は汗をかきながら手伝うことになってしまった。
Tさんは私に、『もう2~3日、帰るのを延ばして薪割りを手伝ってくれないか?』と言うが、これが私の今年のイコロ農園での最後の仕事となった。