■北海道米の不作
我が家では長年にわたり、北海道伊達市の農家が生産している「ゆめぴりか」を食べている。その米は伊達市の農家のSさんにお願いしていて、残り少なくなるとT農園の米が届く。
この米が美味しくて、もう10年くらいは他の銘柄の米は食べたことがない。
Sさんが以前に送ってくれたドローンにより撮影した自宅からの上空写真。(画面上方に有珠山と昭和新山が見える)
3月後半になり、米の残りが少なくなって来たので、Sさんにメールで注文を出した。するとSさんから返信が来た。
「大変申し訳ないのですが、Tさんに発注したところ、昨年の不作が本当に酷くて、販売完了しましたとの事でした。 急な連絡ですがご理解ください。こちらにはお勧めできる米がありませんので、秋までなにがしかのお米で凌いで下されば幸いです」とあった。
急にそんなことを言われても困る。私は「米好き」なのである。
そこで壮瞥町の果樹園経営のIさんに事情を説明して、米の手配を依頼した。
すると親切にも色々と調べてくれて、知り合いの函館の農家に「ゆめぴりか」があると分かった。
そして、11日着で20キロを手配してくれたのである。
「ゆめぴりか」が切れてしまったので、仕方なく三越デパートで買った宮城県産の米。ブランド名は「だて正夢」という変な名前だった。
昨年は北海道の米だけでなく、「心の伊達市民制度」で希望した帆立貝も台風の被害で小さなものしか送られて来なかった。他には私の好物の海苔も歴史的な不作だし、ワカメも不作だった。
食事くらいしか楽しみの無い私には困ったことである。
そんな時に「ゆめぴりか」を断って来た伊達市の農家のSさんからメールが届いた。
Sさんがメールに添付して送って来たテレビで放映された「勝どきの地図」。
「こんにちは。こちらは、雨模様で寒いです。今朝のワイドショーで、勝どきの人口増加で、交通機関がパンク状態という事が話題になってました。凄いですね! どうなるのでしょう?」
確かに私の住む勝どきはタワーマンションが林立し、急激に人口が増えていて地下鉄駅のホームが狭くて危険な状態である。
ここへ通って来るサラリーマンも多く、朝夕は大混雑である。
畑に雪が見えるので、秋と冬の2回にわたって撮影したらしい。
更にオリンピックの選手村が建設中で、オリンピックが終ると一般に分譲されるので、一挙に人口が1万人は増える。
また我が家の北東側には2棟のタワーマンションの建設工事が始まった。
これが完成する2年先には、また人口が増える。
東日本大震災の際には「湾岸地区は津波で危険」と言われてマンションの人気が下がったのに、今ではみんなそんなことを忘れていて不動産価格が上がりっ放しである。
新しもの好きのSさんはドローンを買ったのかなー?
近い将来には新橋と有明を結ぶ新都市交通の「BRT」が、私の住むマンションの横を通る計画が具体化している。
また最近では銀座と国際展示場を結ぶ地下鉄の計画も発表された。
まあこれは簡単なことではないので、私の生きている間には完成しないだろうと思う。
それにしても、こんなことになると分かって引っ越して来たのではないのに、勝手にドンドンと開発されるのも困りものである。
引っ越して8年が経つが、いつもどこかで常に工事をしているのも迷惑である。
下の建物はSさんの自宅兼作業場と見渡す限りのSさんの畑、上の白い建物は農協か?
(おまけの話)
我が家から下を見ると、タワーマンションの工事が始まっているのが良く見える。最初はそこにあった倉庫群を解体していたが、整地がされると次は基礎工事の前の杭打ちである。
ここは埋立地なので、かなり深く杭を打ち込んで地盤を安定させるのである。昔の杭打ちと違って、クレーンに長いスクリュー状の掘削機を取り付けて、グリグリとねじ込んで行く。
我が家の隣でタワーマンションの建設工事の為の更地工事が始まった(2018年3月)
それが終ると基礎工事となるのだろうが、まだそこまでは行っていない。ここまでに13ヵ月も掛かっている。
タワーマンションが完成するのは2年も先のようだ。
反対側を見ると築地市場の取り壊しが始まっている。
小池都知事の難癖で、豊洲市場への移転が大幅に遅れたために、今頃になって工事が始まった。
軟弱地盤に杭打ちが始まった(2019年4月)
築地市場には昔は貨物列車が入って来ていたので、その名残で市場の形が海側はカーブを描いている。
これは全て撤去しないで、記念としてどこかに移転展示されるようだ。
こちらも撤去工事が始まったのが昨年の10月なので、もう6ヶ月もやっているが、まだ終らない。ここには遺跡や原爆マグロが埋まっているので、まだまだ工事は終らないだろう。
築地市場の解体工事が始まった(2019年4月)