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[2019.04.15]
■旧前田家本邸を見学 
最近になり、日本の歴史に興味を持つようになった。 
その大きな理由は中央区に引っ越して来たことにより、歴史的な遺跡、建造物、史跡などが身近にあることによる。 
 
また、それを調べるために、歴史本もよく読むようになった。 
しかし日本はあまりに歴史が長いので、全てを理解することは出来ずつまみ食い状態なので系統立てては理解していない。 
 
渋谷駅前の「ハチ公」は写真を撮る観光客で大混雑。 


ある本を読んでいたら、旧前田藩の第16代当主の旧邸が解放されていることが出ていた。その場所は駒場なので、渋谷からもそう遠くない。 
 
前田藩と言えば、「加賀百万石」である。 
今は温泉旅館の「加賀屋」の方が有名だ。 
加賀百万石の子孫の旧前田家の本邸は本郷にあり、11万坪の土地を所有していたそうだ。 
 
旧前田家本邸の外観。 
 
 
それが関東大震災の復興計画の一環として、昭和3年に隣接する東京帝国大学(現・東大)の拡張の為に駒場にあった東京帝国大学の土地と交換したそうだ。その前田藩の名残が東大の「赤門」である。 
 
赤門というのは11代将軍・徳川家斉の娘の溶姫が前田家に嫁入りする時のために建てられたもので、将軍家から嫁を迎えるときには朱塗りの門を造るのが習わしだったからである。 
 
玄関を入り、後ろを振り返る。 
 
 
そんな基礎知識を仕入れてから、4月4日に渋谷に向かった。 
駅前の「忠犬ハチ公」の像の前には、記念撮影する外国人観光客が列を作って順番待ちをしている。 
 
また、スクランブル交差点も世界的に有名になり、ここを渡るために外国から観光客が来るのだから、なにが人気観光地になるか分からない。 
世の中が変なのか、私がズレているのか? 
 
2階に上る階段。 
 
 
渋谷駅から東急バスに乗り、「代々木上原」で降りる。 
そこから数分で駒沢公園に着くが、ここに旧前田家本邸が記念館として残されている。 
 
この敷地と建物は東京都の所有で、嬉しいことに見学は無料である。 
見学に来ているのは、ほとんどがオバサン・グループで、ジジイ1人は私だけだった。 
 
主人の書斎。(各部屋とも広くて、ゆったりしている) 
 
 
この洋館は東京帝国大学工科大学の教授である塚本靖氏を中心としたチームで設計・建設されて、必要に応じてスタッフは設備や家具の購入の為に欧米に派遣されたというから金が掛っている。 
 
車寄せから玄関の扉を開けて中に入ると、重々しい雰囲気を感じる。 
入口で靴を脱ぎ、ビニール袋に入れて自分で持って見学する。 
 
夫人の居室。(隅々までお金が掛かっている) 
 
 
洋館はかなり大きな建物で、1階と2階を見学できるようになっている。 
家具調度品が入っている部屋は、中に入れないようにロープが張ってある。 
 
各部屋は天井が高く石造りなので、暑い夏でもヒンヤリしていたと思う。私は桁違いの金持ちの友人がいないので分からないが、こんな家に住むには相当の人数の使用人が必要だと感じた。 
 
夫婦の寝室。 
 
 
(おまけの話) 
旧前田家を見学して、子供の頃を思い出した。小学校の3年生まで住んでいた家には、1部屋だけ洋間があった。 
レベルは全く違うが、子供の頃の洋間の雰囲気を思い出した。 
 
旧前田家の洋館の隣に和館があり、ここも見学できる。 
こちらは迎賓館となっていて、外国からのお客様を泊めたようだ。 
ここも、中に入って子供の頃を思い出した。 
 
旧前田家本邸和館の入口の立派な門。 
 
 
小学4年生になり、同じ小金井の中で大きな家に引っ越した。 
その家は元は旧子爵の黒崎家の別荘だった。 
昔は東京の金持ちは小金井に別荘を建てたのである。我が家以外にも小野別荘なんて呼ばれていた家もあった。 
 
我が家は純和風で、驚くことに家の中に「能舞台」があった。 
舞台の床下には7つの大きな壺が置かれていた。 
また別棟で洋館が建っていて、そこはビリヤードをするための建物だった。 
 
大きな2間続きの和室。 
 
 
旧前田家の和館を見ただけでは、私が子供の頃に住んでいた家の方が立派だった。また私の住んでいた家には大きな池があり、敷地の外を流れる小川から水を引き込んでいた。 
 
そんな家も住み難くて、私の大学生の頃に時代に合わなくなり取り壊してしまったが、いま思うともったいなかったと思う。 
でも残して文化財として指定されたりすると、改築などの変更が許されなくなるので、見る人にはいいだろうが、住む人には困ったことになってしまう。 
 
庭は思ったほどのものでない。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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