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[2019.11.20]
■奈良の旅(第一日目)
(2015年11月23日) 
 
11月15日に、以前から計画していた奈良への家族旅行に出た。 
日本には戦前に開業していた長い伝統と格式を重んじた、いくつかのホテルがある。それを総称して「クラシック・ホテル」と呼んでいる。 
 
クラシックホテルは全国に6軒あるが、私は富士屋ホテルと万平ホテルには宿泊したことがあるが、その他のホテルはカフェやバーを利用しただけで、取り壊される前にいつかは泊りたいと思っていた。 
 
法華寺(光明宗) 拝観料(500円) 
 


今回の旅の目的はクラシックホテルの奈良ホテルと、紅葉とお寺参りである。先ずはJR奈良駅のコインロッカーに手荷物を預けて、法華寺に向う。 
 
女房が60年くらい前に亡くなったオヤジに連れられてこの寺に行き、犬のお守りを買ってもらい、今でもそれを大事にしている。 
彼女は幸せな人生に感謝し、そのお礼と新しいお守りを頂くために行ったのである。 
 
法華寺境内で・・・。「犬のお守り」。 
(写真の中のお地蔵様は私が以前に彫ったもので、今回の旅のお供である)「旅男くん」と名付けた。 
  
 
JR奈良駅からタクシーに乗って15分くらいで法華寺に着いた。 
ここは小さな尼寺で、堂内に係の女性が座っていて拝観料を徴収する。 
予約してあった犬のお守りを頂き、本堂内を見学する。 
 
白檀で製作された国宝十一面観音があるが、これは秘仏で今は公開をしていない。狭い堂内なので他の仏像はすぐに見終ってしまう。 
 
海龍王寺(真言律宗) 拝観料(400円) 
 
 
山門を出て左に少し行くと、海龍王寺がある。 
ここもついでに参拝する。 
奈良には由緒正しい寺が沢山あるので、いちいちその歴史を覚え切れない。 
 
私がお寺を見る時は、みんなと少し違う。 
私が以前に彫ったことのある仏像と同じものがあるかどうかに関心がある。 
 
お寺の廊下のお地蔵様(海龍王寺) 
廊下の痛み具合が時代を感じさせる。 
 
 
奈良駅に戻りロッカーから荷物を取り出して、タクシーで奈良ホテルに向う。女房は60年前に泊ったそうだが、人の記憶なんて当てにならず、「ロビーはもっと広かった」と言い張る。 
 
子供だったので、広く感じたのだろう。 
このホテルで、何年ぶりかで家族3人が同じ部屋に泊ることになった。 
 
クラシック・ホテルの奈良ホテル  
 
 
荷物を部屋に置いてから、奈良公園に歩いて向う。 
ホテルからはほんの数分で公園に着く。娘が期待していた鹿が我々を迎えてくれる。 
 
観光客が「鹿せんべい」を買ってくれるはずだと、鹿も分っているようだ。彼らの期待に応えて、150円の鹿せんべいを4つ買う。 
 
奈良ホテルのロビーの階段と天井。 
内装は箱根富士屋ホテル、日光金谷ホテルに似ている。 
 
 
奈良公園には鹿が1200頭もいるそうである。 
そうなると鹿の糞も相当の量になり片付けが大変だろうと思ったら、誰も鹿の糞を片付けていない。 
 
糞の中に住むコガネムシが糞を分解しているのだそうだ。でも、場所によっては、結構臭かった。 
 
奈良公園の春日大社に向う参道で、灯篭の陰から顔を出す鹿。 
 
 
(おまけの話) 
夕食は予約してある豆腐料理店に行った。 
「ならまち」という古い町並みが残っている、細い曲がりくねった路地を進む。 
 
方向が分らなくなる。そこで、店に道順を電話で問い合わせる。 
店の者も説明に困っている。仕方ないので、地元の人に聞いて、やっと行き着けた。 
 
鹿が2頭、こちらに向って来た。 
 
 
店は「豆腐庵 こんどう」という名前で、細い暗い路地にあった。 
小粋な格子窓から光が漏れていて、なかなか良い雰囲気を醸し出している。 
 
とても初めての旅人が一発で来られる店ではないと思ったが、既に店は満席だった。私達はかなり前から予約してあったので、席はその格子窓のある個室だった。 
 
豆腐庵「こんどう」。 
格子窓からこぼれる光と、中に見える和風テーブルがいい感じだった。 
この部屋で我々は豆腐料理を食べた。 
 
 
天井が低く、柱や天井、調度品が昔のままである。奥には坪庭があり、更に蔵もある。 
 
料理を運んで来た女将さんと話をした。 
私 「ここは以前は何だったのですか? 普通の民家だったのですか?」 
女将「江戸時代から続く米屋だったそうです」 
 
江戸時代の民家で食べた豆腐料理は旨かった。 
奈良に来て昔の日本情緒を味わえて、こんな素敵な経験は最高だった。 
 
奈良公園の鹿たち 
 
 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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