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[2019.11.21]
■奈良の旅(第二日目) 
(2015年11月24日)  
 
昨夜は慣れない和室に布団だったのでよく眠れず、ウトウトとしていたら朝になってしまった。でも、部屋の風呂が良かった。 
 
檜作りの風呂にお湯を上までいっぱいに溜めて、そこにドボンと入ってみた。お湯がザーと溢れ、こんな贅沢をしたのは何年ぶりか? 今晩も同じことをしようと思っている。 
 
室生寺(真言宗室生寺派大本山)拝観料(600円) 


朝食を食堂で食べる。 
旅に出ると、いつもの家での洋食と違い和食を食べたくなる。 
 
席に座って周りを見たところ、宿泊客の平均年齢は70歳を越えている。 
ジジババばかりなので、7時からの朝食を待ちかねて一斉にやって来るのでサービスが間に合わない。 
 
山門で尺八を吹く虚無僧(室生寺) 
 
 
今日の予定は市内から外れた室生寺と談山神社に行くことになっている。どちらも奈良では有名な紅葉の名所である。 
 
バスでJR奈良駅に出て電車に乗り、桜井駅で降りて、近鉄線に乗り換えて室生口大野駅で降りる。 
そこからバスで室生寺まで、ホテルから1時間45分くらい掛かる。 
 
室生寺の五重の塔。 拝観料(600円)  
 
 
朝から天気が良く紅葉も映えると思ったが、そうはいかなかった。 
地元の人に聞いたら、「今年は天候不順の影響からか、葉が紅葉する前に茶色になって落ちてしまう」と想定外の話だった。 
 
紅葉は春の桜と違い毎年同じようにはならないようで、今年は運悪く外れてしまった。 
 
神社は石段を登ることが多い。(談山神社)  
 
 
帰りのバスがしばらく出ないと分り、タクシーで室生口大野駅まで行く。近鉄桜井駅で降り、バスで談山神社に向う。  
 
談山神社の紅葉は更に悪い。 
拝観料を取るオバサンに「紅葉の写真を撮りに来たのだが、こんなに汚い紅葉なのだから拝観料を負けてくれ!」と言ってみたら断られた。 
 
十三重の塔(談山神社) 
 
 
またもと来た通りに奈良に戻り、タクシーで東大寺を目指す。 
奈良のタクシーは「流し」が無い。 
 
必ずタクシー乗り場から乗らなければならないので、東京のタクシーに慣れている者には非常に不便であるし、サービスも悪い。 
観光を売り物にしている町なんだから、何とかした方が良い。 
 
談山神社の本堂外廊下。 
 
 
久し振りの東大寺の大仏は、思っていたより小さく感じた。 
年を取ると何でも昔の記憶は大きく、大袈裟になっているようだ。 
 
ここは修学旅行のメッカらしく、学生服の姿が目立つ。 
外国人観光客も多く、今回の旅で初めてこんなに大勢の外国人を見た。 
それでも奈良は交通が不便なのか、人数では京都には敵わない。 
 
東大寺(華厳宗) 拝観料(500円) 
 
 
(おまけの話) 
日本を訪問する外国人観光客が急激に増えている。 
日本政府は「2020年前までに2000万人を目標とする」と発表したことがあるが、私の銀座での体験で、「2015年中に2000万人は達成する」と少し大法螺風に私が言っていたのが本当になりそうである。  
 
東大寺の大仏。 東大寺には多くの仏像があるが、不動明王もある。   
 
奈良では奈良公園、奈良駅、東大寺、春日大社などでは日本人より外国人の方が多いように感じる。どうも奈良に来る外国人は鹿がお目当てのようだ。  
                
長野県の地獄谷の「温泉に浸かるサル」もそうだが、外国人観光客は人間の近くで一緒にいる野生動物がことの他お気に入りのようである。 
 
東大寺の山門を跨ぐ鹿たち。 
 
 
奈良の鹿は飼われているのではなく、自然の中で日本人と同居していることが驚きらしい。発展途上国ではこんなことは無い。 
誰かに捕らえられて、喰われてしまうのが普通だ。 
 
これに似ているのはインドの町を徘徊する牛くらいだろう。  
自然破壊を繰り返している中国などは、これを見習ったらどうだろうか?  
 
お土産屋の辺りを「鹿せんべい」を求めてうろつく鹿たち。 
 
 
 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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