■雪にも負けず
子供の頃は雪が降ると嬉しかった。
東京では、今よりかなり降雪量は多かったと思う。
雪が積もると、その中にミカンや牛乳を差し込んで、翌日になると雪の中から取り出した。凍ったミカンや牛乳はとても美味しかったのを思い出す。
朝起きて窓の外を見たら、「みぞれ」が降っていた。
今年の日本は各地で雪不足で、スキー場はオープン出来ないし、札幌雪祭りも雪不足で困っているようだ。雪の多い地方では「雪は迷惑」と思っているだろう。
その一方で雪が珍しい場所に住んでいる人は、雪を見るのは嬉しい。
だからアジアの国々からは雪を見るために、わざわざ北海道に来る人もいる。同じ現象でも、住む場所により受け取り方が違う。
清澄通りは人も車も少なかった。
熱帯地方のベトナム人からメールが届いた。
「1月6日から日本来ます。寒い時期から、遊びに行く、大変と思いますが、チャンスがあれば、一回大雨体験したいです。初めて日本来た時、大月で日本語学校に少し見た、一回も大雨見た事がありませんでした」。
寒いので、勝どき駅近くの「しなそば家」でラーメンを食べた。
変な文章なので、正しい日本語に直して返信した。
するとまた返信があり、「私は間違い言葉書くです。大雨ではありません、雪です。いっぱい雪を降る時、見たことがありません」とあった。
大雨が降るベトナムなのだから、「大雨を体験したい」は変だと私は思っていた。
築地市場の角の交差点は、こんな寒いみぞれの中を観光客が行く。
東京の初雪は1月4日の深夜だった。
朝にはもう止んでいたので、雪は見なかった。
1月18日の朝起きたら、「みぞれ」が降っていた。気温も低く寒かった。この日は築地本願寺で行われる講演会に申し込んであったので、嫌々出掛けた。
気温は最高で4度なのに、築地市場では外国人観光客がゾロゾロ歩いている。短い滞在期間なので、天気などに構っていられないのだろう。
築地市場はいつもと同じような混雑状態だった。
昼過ぎになっても、みぞれは雪にならない。ただ寒いだけだ。
こんな日でも本願寺では法事もやっているし、講演会もやっている。
それより気になるのは、ハンさんの滞在中に大雪を見に連れて行けるかどうかだ。彼の仕事の関係で1泊以上の時間は取れないので、遠くには行けない。なんとか雪よ降ってくれ!
築地本願寺の本堂前で、寒さに震える私。
(おまけの話)
2019年2月に東京に雪が降った。
その時の話を「期待外れの大雪注意報」という題名で、「むしゃなび」に書いた。
その中に「寒さを売り物にしている陸別では−31.8度だったらしい」と書いたら、3人の方からコメントがあった。
北海道「陸別町」のホームページから。
私の言葉が足りなかったせいか、「別に売り物にしてませんよ。 ただただきつく厳しいだけです。」と怒られてしまった。
すぐに反論を書くと炎上してもいけないと思い、いつか機会があればと思っていた。今回の東京の降雪で、その機会が来たように感じた。
「陸別町のイベント」・・・(しばれフェスティバル)(HPから)
実は私が「寒さを売り物にしている陸別では・・・」と書いたのには理由がある。
それは東京のテレビ番組で陸別の「しばれフェスティバル」が取り上げられていて、町役場の人が「日本一の寒さで町興しをしたい」と述べていたからである。
更に陸別町役場のHPにも「日本一寒い陸別町で開催される日本最寒の祭です」と日本一の寒さを宣伝している。
「人間耐寒テスト」に使われる「バルーン・マンション」(HPから)
また「人間耐寒テスト」というイベントも開催していて、陸別町役場は「日本一寒い陸別町で一晩を耐え抜く過酷なチャレンジです」と書いている。
だから私の悪口ではなく、陸別は公式に「日本一の寒さを売り物」にしているのであるから怒らないで欲しい。
限られた文字数でブログを書いているので、言葉の足りないところもあったと思う。その点はご容赦を・・・。
陸別町の冬のイベント「歩くスキーの集い」(HPから)