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[2020.03.25]
■新型コロナウィルス(7)・・・ベトナムから報告
 
ベトナム人のハンさんが、3月22日にホーチミン市に戻って行った。 
帰る前は色々と心配していた。 
 
「ベトナムに着いたら、2週間も隔離されるのだろうか?、もしそうなったら仕事がキャンセルになってしまう。とても困る」。 
彼はベトナムに仕事が溜まっているので、それが一番の心配のようだった。 
 
防護服姿でサービスをするベトナム航空のキャビンアテンダント。 


彼はベトナム政府の入国制限、ベトナム航空の運航停止の決定に翻弄されて何回も帰国日を変え、相当にストレスが溜まっていたようだ。 
日本時間3月20日の深夜に、ベトナムに戻ったハンさんからメールが届いていた。 
 
その中で可笑しかったのは「帰国前日の朝起きてお湯を沸かすために、電気ケトルに水を入れて、それをガスコンロに乗せて火を付けてしまった。そして火事になりそうになった」とあった。ハンさんは相当に動揺していたようだ。 
 
ホーチミン空港で入国手続きをする。 
 
 
ハンさんは「成田空港まで、どんな方法で行くか?」と迷ったようだが、結局は出発前日に会社の人に車で成田まで送ってもらい、その夜はAPAホテルに泊った。 
 
ハンさんは今までに成田空港には、何回も行ったことがある。しかし出発前日の宿泊にしたので、お陰で成田山を見て初めて名物の「うなぎをご馳走になった」と嬉しそうに報告して来た。 
 
空港ロビーで隔離施設行きのバスを待つ。 
 
 
ハンさんは、翌日の早朝に成田空港に行って驚いた。 
空港係員が手袋、安全眼鏡、マスク、顔全体をを覆うサンバイザー姿で、バッグは大きな袋に入れられ、手に消毒液を掛けられた。 
 
更に驚くことに、ベトナム航空の飛行機に搭乗したらキャビンアテンダントが全員、防護服姿だった。これで乗客にサービスをしている。 
これは貴重な写真だ。 
 
世界各国から帰国したベトナム人は、なぜか女性が多い。 
 
 
私から返信を出し、もつと色々と知りたいことを質問した。 
すると驚くようなメールが届いた。 
彼の予想が的中してしまったのである。 
 
「海外から帰国のベトナム人は隔離されるというュースが出たので、急にキャンセルした人が多かったので、機内は空席が目立った」、「機内はベトナム人だけ」、「機内食はバナナ、パン、ミネラルウォーターだけ」という知らせだった。 
 
隔離施設の大学の寮。 
 
 
そのメールの発信は、なんと隔離された場所からの送信だった。 
更に入国の際のホーチミン空港での様子も、写真付きで知らせて来た。 
 
「空港でパスポートにスタンプを押し、健康部担当者がパスポートを取り上げた。隔離されるのでコロナの検査はしない。名前を呼ばれ大型バスに乗せられて、そのままかなり待つ」。 
 
部屋の中には粗末なベッドが置かれているだけ。 
 
 
「次々と到着する飛行機の乗客がバスに乗って来る」、「これが怖い。コロナが移されるかもしれない。」、「午後2時にホーチミン空港に着いたのに、隔離施設に着いたのは午後8時30分だった」。 
 
「着いた隔離場所は大学の寮」、「政府が急に決めたので、準備もしていないし、なにも無い」、「明日、女房がPCを持って面会に来る」とあった。写真も添えて送ってくれたので、この先のメール情報が楽しみになった。 
 
隔離施設で支給されたものとお弁当。 
 
 
(おまけの話) 
新型コロナウィルスのアメリカからの報告である。 
いつものようにロサンゼルスに住む、女房の従弟からの連絡である。 
 
「コロナのニュースばかりでウンザリですが、アメリカはこれからもっと悪くなりそうです。病院や薬が不足しつつあるとのこと。国民の40%が感染する」。 
 
閉鎖になったビーチ。 
 
 
「これから18ヵ月は安心できない。65歳以上が危険。もし死にそうになっても、病院訪問は出来ないので1人で死ぬ。もし死んでも葬式は出来ない。メモリアル・サービスも出来ない。死んだ人を偲んで友人と共に酒を飲むことも出来ない」。 
 
「今日、散歩をしたら、向こうから来る人がみんな車道側に降りて私を避ける。そんなに私が病気に見える?って聞きたい!みんなもの凄く、用心深く行動しているようです」。 
 
ガラ空きのフリーウェイ。 
 
 
「添付写真はTVニュースから撮りました。このフリーウェイはいつも滅茶苦茶混んでいて、ここを通過するのに30分はかかる場所です。ビーチも閉鎖。床屋に行けないので、髪が伸び放題です」。 
 
「全てがストップしているので、キッチンを改修している最中の人はどうするんだろう?料理が出来ずに生きて行けるんだろうか?」とあった。 
 
いつもは楽観的な彼が、かなり悲観的なメールを送って来た。 
どうなるアメリカ?、 どうする日本?、 世界はどうなるのか? 
 
人と人の距離を6フィート空けて買い物をするように指示している食料品店。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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