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[2020.05.30]
■招き猫の発祥の地
(2015年5月04日) 
 
正月やゴールデンウィークのような長い休日は、引退オヤジには苦痛の日々である。 「休日は勤労者の為にある」と私は決めているので、勤労しない私は勤労者に迷惑をかけないように、基本的には家から出ない。 
 
小田急線に久し振りに乗った。 


 
しかし我が家には勤労者の娘がいるので、たまには付き合いで家を出る。今回は希望を聞き入れて「招き猫の発祥の地」と言われている、世田谷の「豪徳寺」に行って来た。 
 
大江戸線で新宿に出て、そこから小田急線に乗り換えて豪徳寺駅で降りた。 
 
豪徳寺駅前商店街は、招き猫で町興し。 
 
 
ここは都心からそう遠くもないのに、駅前は田舎の町のようだ。 
寂しい商店街とも言えないような細い道を、線路に沿って進む。 
招き猫で町興しをしているのか、猫のマークの旗が風に吹かれている。 
 
豪徳寺の境内は新緑が美しい。 
 
 
商店街を抜けて住宅街に入る。 新しい小さな一戸建ての家が続く。 
連休の日なので、住民は庭に出て庭木の手入れをしている。 
猫の額ほどの大事な庭を見ると、「小さな幸せ、大きなローン」という言葉が浮かんだ。 
 
社務所では各種の招き猫を販売している。 
 
 
10分ほどで豪徳寺に到着した。 
やはりだったが、寺には大勢の観光客が来ていた。 
この寺のことは私は良く知らなかったが、猫が殿様を救ったとかいう逸話が残っていて、それで招き猫を祀っているらしい。 
 
奉納場所には外国人も写真を撮りに来ている。 
 
 
寺の奥に招き猫が大量に奉納されている場所があるが、それを見るのが今回の目的だった。悩み事がある人は社務所で招き猫を買い求め、願いが叶うとそれを奉納する。 
 
奉納された招き猫の数を見ると、いかに願いが叶った人が多いのか分かる。 
 
境内の三重の塔に彫られた招き猫。 
 
 
寺の中央にある三重の塔にも招き猫が彫られているのが見えた。 
寺の各所に植えられた牡丹の花が最盛期を迎えている。 
新緑も美しい。 
 
この寺は招き猫のお陰で豊かなようだが、商店街はあまり恩恵を受けていないように感じた。でも、今日は来て良かった。 
 
大小、様々な招き猫が奉納されている。 
 
 
(おまけの話) 
豪徳寺の帰りにランチの為に下北沢に出た。下北沢には思い出がある。 
ずいぶんと昔の話だが、それは亡くなった母の思い出だ。 
 
話は飛ぶが、下北沢には本多劇場という古い劇場があり、今も残っている。 ある時、親孝行をしたいと思い、山の手育ちの母になぜか大衆演劇を見せようと思った。 
 
本多劇場は懐かしい姿で、今も営業していた。 
 
 
まだ梅沢富美男がメジャーになる前で、女装で踊る日本舞踊もどきがその後、評判となり「下町の玉三郎」と呼ばれるようになった。 
 
ショーは3部からなり、芝居に続き、梅沢富美男の踊りがあり、最後は歌謡ショーである。和装で踊るそのあまりの美しさに驚いた。素顔と化粧の落差が凄過ぎるのである。 
 
舞台に上がり、1万円札のレイを首にかけるファン、大量のおひねりが舞台に乱れ飛ぶ。 
 
弥勒菩薩?の周りにも招き猫。 
 
 
品の良い舞台しか知らなかった母は、現金が飛び交うのを見て驚くと同時に喜んでくれた。私は色々な親孝行をしたが、これが母への生涯で一番の親孝行だったようだ。 
 
三重の塔の前の牡丹の花が美しい。 
 
 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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