■武漢ウィルス(53)・・・普通の日常のありがたさ
今回の武漢ウィルス騒動で、色々なものが見えて来た。
政治的な見解は「むしゃなび」にはそぐわないので、ここでは取り上げない。
私が感じた一番大きな問題は「いままで当り前と思っていた日常が、こんなにも簡単に崩れてしまうのか」ということだった。
三越のライオンもマスク姿でお客を迎えている。
外へ出掛けると、ほぼ全員がマスクをしている。
マスクをしないでいれば、白い目で見られる。
罵声を浴びせられるまではいかないが、変な人に出会えばどうか分からない。段々と夏が近付き、マスクをしているとマスクの中が熱くて参る。
銀座はどこへ行っても消毒液
しかし良い点も発見した。
それはマスク姿の女性が、みんな美人に見えるのである。
顔を隠すほどの大きなマスクで、目だけ出ていると誰でも魅力的に見える。
私は日本人の若い女性に、「不美人はいない」と感じている今日この頃である。「目は口ほどに、ものを言い」という言葉があるが、全くその通りである。
マンションの裏口は配達待ちのAMAZONだらけ。
フェイスシールドにも意見がある。
スーパーなどのレジで透明なビニールシートでお客との間を遮っているのは、あまり気にならない。それなのに、デパートやレストランでフェイスシールドで接客されると、なぜか嫌な気分になる。
それは「あなたは感染者かもしれないので、これで私は防御しています」と、無言で言っているように感じるのは私だけの僻み根性か?
庶民的な讃岐うどん屋の席も、「ソーシャル・ディスタンス」。
ソーシャル・ディスタンスも必要であることが分かっている。
でもこれが商売をしている人にとっては、大きな問題だろう。
レストランでは4人掛けの席に斜めに2人、カウンター席も1人おき、
映画館では前後左右を空けている。
これでは満席になっても、売り上げは半分となる。
その上に外出自粛で、満席になるようなことは起きない。
不二家のペコちゃんもマスク姿で(銀座)
その一方でUber Eats が大流行りで、私のマンションでも良く見掛ける。レストランはお客が来ないのでUber Eats と契約するが、35%もの手数料を取られては経営が立ち行かない。
半年も先にはバタバタと潰れたり、廃業となる店が増えそうだ。
でも私1人でレストランを助けられない。どうしたら良いのだろう?
足踏み式の消毒液。
出掛ければ「マスクしろ」。店に入る前に「消毒しろ」。店に入れば「フェイス・シールド」の店員。席に座ろうとすれば「離れて座れ、会話はするな」、買い物をすれば「現金は駄目」、デパートの地下食料品売り場では「試食は無し」、
讃岐うどん屋で天婦羅を取る時は「トングは駄目、自分の割箸で取れ」と命令ばかりだ。こんなことをいつまで続けなければならないのか?
コロナ前が懐かしい。
映画館は気の毒にガラガラ。
(おまけの話)
一時は減り続けていた東京の感染者が増えて来た。
5月15日に久し振りに一桁になり、17日、19日、20日に5人が続き、22日に3人、23日に2人となった時は、「これで終息するか」と期待した。
ところが24日からまた2桁が始まり、6月2日は34人にもなってしまった。
「当館のお客様の感染が確認され、自治体から呼びかけがあった場合は、ご協力をお願いします」という映画館の液晶画面が怖い。
そして「東京アラート」が発動されて、都庁とレインボーブリッジが赤く染まった。最近の感染者の傾向としては、若者が感染している。
小池都知事の発表では、特に新宿の夜の町(歌舞伎町)で感染が拡大しているそうだ。詳しくは分からないが、蜜着が商売のネタであるキャバクラや風俗業ではないかと思う。
6月5日の営業開始の初日にTOHOシネマに行ったら、テレビクルーからインタビューのお願いがあったが、私は断った。他を探している。
これらの商売は「ステップ3」でも許可されないが、あくまでも自粛であり罰則も無いから、経営者も生き残りを賭けて営業している。自粛する店が増えると、自粛していない店が繁盛するという矛盾も抱えている。
いったい、どうすればいいんだろう?
ワクチンと治療薬を早く開発して、誰もが思っている「普通の日常」に
一日も早く戻して欲しいと願っている。
こうなったら閻魔様にお願いするしかないか?(深川の閻魔堂)