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[2020.07.09]
■ベトナム(5)・・・なにがなんだか分からずに・・・
(2013年7月5日) 
 
午前中の日本語授業が終った。 
ランチと夕食はいつも担任の先生が生徒の中から3人を選び、私がご馳走することになっている。 
 
彼らは日本に金を稼ぎに行くのが最大の目的で、その為に日本語を習っているのである。殆どが田舎の出であるが、中には大学出も混じっているがお金は無い。 
 
ランチで食べた「豚肉のフォー」(150円) 


昼飯から戻ったら、副校長のミン・デゥックさんが私に聞いた。 
『今から教育庁に行くのですが、一緒に行きますか?』。 
私に異存は無い。なんでも興味があるので、ありがたい申し出だ。 
 
完全装備のミン・デゥック副校長(このスタイルじゃ誰だか分からない) 
 
 
地下の駐車場から完全装備の副校長がバイクで登場したので驚いた。 
ヘルメットで大きなマスクでは、誰だか分からない。 
すぐに彼女の運転するバイクの後ろに乗って、混雑する街道を進む。 
 
ヘルメット越しに見る風景。 
 
 
ベトナムでは「人口よりバイクの数の方が多いんじゃないか」、と錯覚するほどの数のバイクだ。 
交差点ではバイク、車、それに荷車までもが我先に突進して来る。 
 
この国には交通マナーという言葉は無い。 
それなのに、事故が起きないのが不思議と思った。 
 
肩越しに写真を撮っていたら、「カメラをひったくられますよ!」と注意された。 
 
 
ところ構わず、この混雑にも関係無く、Uターンする車、バイクが山ほどいるのには驚く。道路と信号が整備されていないので、反対方向に行くにはUターンしか方法が無いのである。 
 
これでよく事故が起きないものだと感心していたら、『事故はよく起きます』と副校長が言っていた。そりゃそうだろうと私でさえ思った。 
 
30分ほど走ってバイクは教育庁へ到着した。 
6階の部屋に入ると、既に数名の人と係の役人が待っていた。 
席に着き、副校長に小声で説明を受けた。 
 
この混雑の中をみんな我先に進む。 
 
 
【バイクの洪水YOUTUBE 】←クリック 
 
今日は語学学校の認可の5年毎の更新が許可されることになっていて、 
その式典だと言う。 
午後2時になり、教育長が部屋に入って来た。 
やっと始まるようだ。 
 
私はなぜだか分からないままに、副校長から前に押し出された。 
5人の語学学校のベトナム人の責任者に混じって、私は横一列に並んだ。 
 
認定式で。一番左端の人が教育長。 
 
 
教育長が厳かに証書を順繰りに手渡す。 
私の番になったので、思わず『ありがとう御座います』と言ってしまった。 
 
教育長は怪訝な顔で私を見た。 
まさか変な日本人が紛れ込んでいるとは、思ってもいなかっただろう。 
 
認定証。これが無いと、語学学校は続けられない。 
 
 
(おまけの話) 
式典が終ると、教育長の挨拶と話である。 
なにを言っているのか分からないが、相当に長い。 
20分でやっと終った。そして部屋から出て行った。 
 
教育庁の玄関。大手企業や役所は金文字で。 
 
 
これで終りかと思ったら、次に部長の挨拶と話だ。 
これが教育長より長い。何を言っているか分からないだけに参った。 
すると出席者の中の、バカオバサンの携帯電話が鳴った。 
 
部長は話を止めた。オバサンは部屋から出て行った。 
そしてまた部長の話が始まった。 
すると、今度はなんと部長の携帯電話が鳴った。 
 
長い挨拶に飽きて、密かに教育長の写真を撮った。 
 
 
画面を見て少し話をし、電源を切ってからまた話し出した。 
副校長に小声で教えてもらったら、「2人とも大したことは言っていない」そうだ。 
でもシッカリと、2人とも自分の別の携帯電話番号は言っていたそうである。 
 
賄賂の盛んなベトナムのことだから、『なにかあったら私に言え。なんとかしてあげる。でもお礼もシッカリしてくれよ!』と言っているように勘ぐってしまう。 
賄賂の無い日本から来ると、ひねくれ者となってしまうのである。 
 
帰りに副校長からご馳走になったココナツ・ジュース。(1個35円) 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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