[2010.12.10]
師走に入って間もない時期に、勉強!?のために数日間、山陰、山陽方面に行ってきました。
今年は、大河ドラマの影響か? 坂本竜馬ブームでしたね。 そんな、彼が活躍した幕末から明治にその時代を竜馬と共に彩った人達こそ、長州(山口県)の藩士達ですよねぇ!
日本の開国を主導した面々
江戸時代になり、広島から山口(萩)に国を移され、百二十万石から、三十六万石になった毛利一族や家臣たちがどれだけ幕府を恨んだ事でしょうね。 そして、そのエネルギーが最高潮に達したのが幕末・・!!
松下村塾
吉田松陰が作り、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文など、数多くの人達が教えを受けた場所がここ。
とんでもない状況になってしまった今の日本、どのように国を導いて行ったら良いのか分からず、右往左往している、世の政治家達!?
今の日本を当時になぞらえるのは先人達にチョッと失礼だとは思いますけどね・・!
小生も、生業の農業を取り巻く情勢に対処出来ないで、四苦八苦しているのが現状ですから、修行が足らないぞ! と言う先人たちの声が聞こえてきそうですよ・・・。
そうですよね、彼らは20代~30代で、事を起こしたと言うのに、小生は50代で、こんな有様ですからね。 比べること自体野暮でしたがねぇ。
ア~、情けない、情けない・・・・!
そんな事を考えながら、小生、先人達に思いを馳せて、深く頭を垂れ、心を込めて手を合わせてきましたよ!
ところで、読者の皆さん・・! この場所って、自分が凡人だって事を忘れてしまう様な、不思議な空間でした・・・。
そんなことより、凡人ではない、政治家の先生達へのお願いなんですが・・・。
荒海の中にいる日本丸の正しい舵取りをお願いしますよ・・! 真剣にねぇ・・・!
[2010.11.11]
最近、ニュースでは、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)という、なにやら、よくわかんない言葉が飛び交ってますね。
有り難いのか、有り難くないのかよく分かりませんが、農業の事をやたらと大きく報道してますよね。
この協定に入ると、連携国の間では、どんなものにも関税を掛けたりせずに、無税で流通させようと言うもので、例外は認めない!という事らしいんです。
当然、農産物も安い価格で販売されるので、消費者にとっては歓迎すべきことでしょうね。
ただ、これが。食料となると、チョッと考えものなんですよね。 日本は、現在、
食糧自給率(カロリーベース)が40%で、先進国の中で最下位ですよ。
それが、14%に落ちてしまうと言うんですからね。
カリフォルニアの水田作り
小生のようにぼやいてばかりいる農家は、1番先に淘汰されちゃうでしょうね!!
とにかく、農業という業種は、コストがかかり過ぎて、とても儲かる業種とはいえないんですよ。 情けないんですけどね。
収穫作業
北海道の農家ですら、太刀打ち出来ないほどの、農産物価格になってしまうでしょうね。
国民が食料を国内である程度確保する為には農家の所得を補償するお金を国が出す事に納得してくれるのか、それより、安い外国産をどんどん輸入する事を望むのか。
これからの日本の農業は、国民(消費者の皆さん)の判断にかかっているんでしょうね・・!!
美瑛の畑
農家がいなくなってしまったら、こんな景色も見られなくなってしまうんですよ。
農業って、農産物の生産だけじゃなく、色々な役割を担っているんです。
折角の機会ですから、食卓を囲んでいる家族と日本農業について語ってください。
滅多にない!? 小生からの読者の皆さんへの真面目なご提案でした。
スーパーから、国産の農産物が消えちゃ、いやですよねぇ・・。
さて、さて、皆さんの判断は・・・?
[2010.10.28]
猛暑だった、今年の夏~初秋の天気が嘘のような天気に突然なっちゃいましたねぇ。
有珠山の初冠雪(10月27日撮影)
そんな猛暑の置き土産のような現象を読者の皆さんにお見せしましょう・・!
野菜って、たとえば、キャベツや白菜ならアブラナ科、人参ならせり科、トウモロコシならイネ科と言うようにそれぞれが属する家族のようなものが有るのは読者の皆さんもご存知でしょうが、それを確認する場面はないですよね・・!?
小生も、滅多に目にはしませんよ。 そんな貴重な体験を「幸いに?」、いえいえ、「不幸にも!」 我が家の畑でしちゃいました。
それも『我が家を支える野菜』 レタスでですからねぇ。 頭が痛い・・・。
レタスの花
そう言えば、以前の
<小生のブログ>で、積算温度で花が咲くって語ってました!
ところで、そのレタスなんですが、家族はキク科って言うのは、小生も知ってはいたんですが、花までは流石に見た事なかったんですよ。
間違いなく”菊”
研究施設でもないのに、こんな、レタスを作っているようでは、笑われそうですねぇ・・。
噴火湾文化研究所と有珠山
こんな景色は二度と見る事は出来ないと思いますので、じっくり、ご覧下さい。 読者の皆さん!!
それより、こんな景色を毎度見ているようなら、小生の商売は先が見えちゃいますよ!!
どう見ても、美瑛の丘のように、観光地にはなりませんねぇ。
[2010.10.17]
今年の猛暑の影響がじわりと、ボディーブローのように効き始めてますね。
菜っ葉屋(野菜農家)の小生も、今年の天気には泣かされました。 以前、
<ブログ>にも書いたように、口説き話を始めちゃったら、止まらなくなりそうですよぉ。
このところ、野菜の高値が続いているようですが、こんな時に実感していただきたいのが、野菜の産地に住んでいる事への有難みですよ、この辺りにお住まいの消費者の皆さん・・!!
野菜の高値とは無縁の場所
農家が、直接皆さんにお売り出来るので、こんな破格の値段が可能なんですよね。
毎日、食べる野菜を、安く提供したいのは、小生ども農家の思いなんですよ・・。 そして、お客様と顔の見える関係になって、農業の事をも知ってもらいたいですねぇ!!
15名の生産者が自慢の作品!を販売する直売所
値段なんて、気にすることなく、安心して、利用していただける店舗を目指してますよ!!
我が直売所の内部です。
峠(自称 お伊っ達峠)の冬はまだまだです。 野菜も、たっぷり、ご用意してますよ・・。
ここに来て、猛暑のお陰?か、かなり遅い時期まで、伊達産野菜をお届け出来そうです!!
遠方の皆さんも、立ち寄って下さいね。
読者のみなさんへ、小生からのささやかなお礼の情報でした。
宣伝だったかな・・・!?
[2010.10.06]
9月が終わっちゃいましたねぇ。 ところで、農業の現場は、今年は、去年と全く違う状況なんですよ。
何が違うのかって?
伊達では9月中に、ほぼ稲刈りが終了しちゃったんですよ。 伊達の中でも、遅いと言われる我が家の稲刈りは、昨年は10月13日、今年は9月16日。 約一月も早いのですからねぇ。
そんな訳で、この農園でも、18日に稲刈りを実施しました。
イコロ農園の稲刈り
こちらの稲刈りは凄いんです。 何が凄いって、お手伝いの人数がですよ。 昔の農村の稲刈りを思い起こさせるような、お祭り状態です。
そうなんです! 収穫を皆で喜ぶ、それが日本の伝統なんですよね。(こちらの農園の場合はチョット事情がちがうかな!?)
子供たちの農業体験の場にもなっているんですよね。 田植えから、稲刈りまで、体験できるのは伊達に生まれた、特権なんですよ!
未来の伊達、日本を背負ってく子供たちよ!!
子供たちを取り上げた新聞記事
さて、これだけ苦労して育て上げた、今年の米の味は~?
伊達に縁のあるこの方に評価していただきましょう。
<評価はこちら>
今年のイコロ米の乾燥方法が、昨年んと違うんですよ。 じっくりと時間をかけて、自然乾燥に近い状態で仕上げていますので、米本来の味が楽しめるんですよぉ。
という事は、今年の米の味は~?
ご苦労様でした。 関係者の皆さん。 そして、農場主のTさん。
[2010.09.13]
本州からの人気移住スポット!?になってる、我が伊達市なんですが・・・。
チョッと車を走らせ、奥までいってみると、普段、街中では目にすることのない、光景が広がっているんですよねぇ・・!
鹿に食べられたデントコーン(飼料用トウモロコシ)
昔から、生息している動物もいれば、人間様が利用していたのに、見捨てられて自家繁殖してしまった動物、事情は様々なようですけどね・・・!!
今、伊達で農産物被害が確認されている哺乳動物は・・、キツネ、タヌキ、エゾシカ、ヒグマ、アライグマ、など等・・。
最近、被害が深刻なのがやっぱり、この動物です!
草食系動物?なら、まだ、許されるんでしょうが、草食動物ですからね・・。 (失礼しました。)
家畜でもないのに、家畜の餌を我が者顔で、食べつくすんですからね。 それだけならまだしも、換金作物まで、食べられちゃうんですから、農家にしたら、たまったもんじゃありませんよ。
畑に張り巡らされた、防鹿ネット
作物を守るために、こんなことまでしなけりゃならないんですよぉ・・・。
でも、この程度の、柵では鹿には、ほとんど効果はないらしいんですよねぇ!!
鳥獣の被害って、天災? それとも、人災?
最近、愚痴っぽくなってしまった小生。 今日もまた、農業現場からの報告でした。
[2010.09.05]
この夏って、過去最高の平均気温なんですって!
猛暑に命有るもの、全てが参っているかもしれませんよね!?
小生の生業(野菜作り)でも、今年は妙な現象が起きちゃってるんですよ・・。
レタスの異変
いつもと、同じ管理をしているのに、このような状態になっちゃつたんですよね。
ここで、チョッとレタスについて、語りますね、お付き合い下さい。
レタスは本来、冷涼な気候を好む野菜ですから、長野県や北海道が夏場の産地になってます。 レタスは、発芽してからの積算温度が1700℃ほどで、蕾(花芽分化)を持ち、葉を作るのを止めてしまい、芯が木の様に伸び(抽台)て、種を作るんです。 今年は、この猛暑ですから、アッという間に条件クリアーですよね!
抽台した、我が家のレタス
小生、種を採るのが仕事じゃ有りませんから、こうなっちゃったら、お手上げ(商品価値はゼロ)なんですよね。
今年は、また、新たな問題を抱えてしまいましたぁ・・。 一難去って、また、一難!!ですよ。
同じ畑のレタス
でも、同じ環境で育っても、このように、素直に育ってくれるレタスもあるんですから・・、救われますけどね。
生き物には、環境に順応しちゃう固体が必ず、あるんですね。 レタスから、改めて学んじゃいました。
それにしても、こんな猛暑が毎年続くようなら、小生、夏にレタスを作れなくなっちゃいますよ。
どうなる事やら・・・・!!
[2010.09.01]
9月に突入という時期なのに、この寝苦しい夜は、
いったい何を意味するんでしょうねぇ・・。
今朝、いつものように、朝取りレタスの出荷途中で、こんな光景を目にしちゃいました!!
気門別川
まるで、温泉地のように、川から湯気が立ち上っているではありませんか・・!!
ここんところの雨の降り方は、変ですよね。 突然スコールのように降りだして、何事も無かった様にピタッと止んでしまうんですからね。
そして、この猛暑ですから、まるで、赤道直下の熱帯の国へでも来てしまったような感じですよね。(実は小生、行った事はないんですがね。)
こんな状況ですから、農業現場は大変な事になってます!!
雨が降った後のビート畑
中々、水が引いてくれません。 ある会議の場で、富良野の農家が言っていたのですが、水溜りに温度計を差してみたら、なんと、50℃を示したんだよと、呆れ顔で言っていたのが、妙に頭に残ってるんです。
そして、水が引いた畑は、こんな有様ですよ!
腐ってしまったビート畑
ビートは寒冷地での栽培に適した作物ですからね。これからの病気の発生が心配なんです。
北海道で、ビートからさとうきびに転換なんて事になったら、一大事だよなぁ・・・・!!
この猛暑って、人間様だけでなく、作物にも過酷な状況なんですよねぇ・・。
[2010.08.23]
小生が所属する、
お伊っ達本舗研究会は、とことん伊達にこだわっているというのは、皆さんにお伝えしてました。 去年から、キムチを作り、今年から、直売所まで始めちゃったのは、読者の皆さんご存知の通り!?。
今度は、何を始めるんだい?って・・。 そんなに、ネタは有りません。 残念ですがねぇ。
そこへ、飛び込んで来たのが、このお話なんですよ・・。
峠のやおやの野菜をお買い上げいただいている、レストラン
<Mina*Hana(皆花)>さんで、新商品
を出したんですが・・。 その商品が、素晴らしい!
まさしく、伊達なんですよ!!
それは、お伊っ達キムチとチョッと前にブームを巻き起こした、これまた、伊達を代表する会社「牧家」の伊達産牛乳で作った
カチョカヴァロチーズ を、天然酵母を使ったパンの中に・・・!!
伊達産、発酵食品のコラボレーションなんですよねぇ。
味ですか? それは、小生が説明するより、皆さんの舌で、確認して下さるのが一番ですね・・。
そして、この新商品を『峠のやおや』限定で、販売して下さい!
本当に、うれしいご提案!! 早速、販売させていただきましたよ。
その商品名がこちら、
そして、貴重な商品がこんな具合なんですよ。
期待を込めて新発売
ただ、気がかりな事が一つ。 小生の予感って、あまり当たった事ないんだよな・・・。
でも、今回は自身ありますよ・・・。
正真正銘のまるごと伊達! の逸品ですからね!!
[2010.08.17]
今年も、季節(夏)の訪れを告げる?訪問者が小生の元へやって来ました。
渡り鳥? いいえ、それは、若者!!ですよぉ・・。
2週間という、短い期間なんですが、小生の家族と寝食をを共にする、過酷?な体験をするんですよね!
自分の家では、有り得ない!? 毎朝、5時起床!そして、朝飯前の一仕事・・・。
そんな訳で、毎年、色々なキャラの若者が来るんですが、どんな若者が来るのか? 初対面の時の若者の表情を見るのが、小生の楽しみ!?
チョッと、趣味が悪いかな・・・?!
さて、今年の若者は、20歳の(大学生)米と玉ねぎを栽培する空知の農家の跡取り息子。
実習生と出面さん
寡黙なのに、内に秘めた熱い思いが感じられる、最近では珍しいタイプ!?の若者でした。 期待出来そう・・。
ところで、小生が研修期間中に、必ず連れてゆく場所があるんですよ。 それは、・・・ここ、
『室蘭八景』なんですけどね!! (伊達発着、約三時間の行程です。)
地球岬灯台
今年は内部公開の日でした! ラッキーでしたね、K.S君! そして、天気も最高だった。
灯台から見下ろす断崖絶壁
観光道路を巡り、最後にここから、景色を眺めるんです!!
測量山からイタンキ浜方面を望む
測量山から白鳥大橋方面を望む
この、360度の大パノラマを見ながら、世界を語るんですよねぇ・・・。
これは、もはや、小生の自己満足かな・・?!
すると彼がポツリと一言、僕、卒業したら、ニュージーランドへ行って研修したいんです!!
遥か遠くの国へ、思いをはせているようでした・・。
若いうちに何でも経験したほうが良いんです!!
頑張れよ! 未来の農業者!