ホテルマンの幸せ

今日は珍しく真面目な内容のブログです

おはようございます♪



先日の休日で酒を買うのにドン・キホーテ中島店に行った時のこと



いつもは行かない場所をたまたま通った時にこんなモノを発見したのです。



そこは1Fのお酒のコーナーじゃなくて3Fくらいにあったのです





ドンペリです



Moët et Chandon 社製造の『Dom Pérignon』

モエ エ シャンドン  ドン ペリニョン

略してドンペリ



私もなんだかんだで5回くらいしか飲んだコトはありません。


30年間もホテルマンをしているのにです。



でね



で、ドンペリもドンペリロゼもそれぞれに思い出があるのです。




それにしても…






今ってこんなに高いの??????



まず白の方の通常のドンペリの思い出



まだ20歳くらいの時




リカとの会話は置いといて…


写真の方



友人の大輔さんが失恋した時のコト



大輔さん(私より4つ年上)が失恋してものすご〜〜〜く失意のどん底で落ち込んでいたのです。




なので中添くんと励ましてやろう!!



そんなコトになり2人で5,000円づつ出し合って勇気を振り絞って1万円のドンペリを買ったのです!!


車やオーディオでのローン地獄ど真ん中の我々にしたら今の貨幣価値でいうと5万円くらいだろうか?



明日食べるお金もないのに無理して5,000円づつ出し合ってドンペリを買ったのです




で、大輔さんが暮らすアパートに行ったら…



もう薄暗い夕方なのに照明も点けずに漫画の一コマのようにどんよりと落ち込んでいたのです。



このくらい





で、気晴らしにまだ3人とも飲んだコトがなかったあの『ドンペリ』を飲んで辛いコトを忘れちゃおうぜ!!っ意味で持っていったのですが…



買ってから1時間くらい経過していたし、そもそも冷えてないのを買ったから常温なのです。



なので飲むまで少し冷蔵庫で冷やそう!!と言ったら…



落ち込んでいて低〜〜〜〜く小さ〜〜〜〜い声で大輔さんが…




『うち、冷蔵庫ないんだ…』と言うのです。



1人暮らしのアパートなのに!!!です



そう



彼も貧乏だったのに無理してアパートを借りて1人暮らししていたのです



なのでまさかの冷蔵庫がなかったのです。



なので冷蔵庫がないので冷やせない…



そこで私がすぐに…



『あっ!!!なら氷水で冷やそうぜっ♪』って言ったのです



すると…



落ち込んでいて低〜〜〜〜く小さ〜〜〜〜い声で大輔さんが…




『うち、冷蔵庫ないんだ…』と言うのです。



あ!!!!



冷蔵庫がないってコトは氷もないのか…



江戸時代かよ…



というコトで人生で初めてのドンペリはまさかの常温で…



しかもワイングラスもなかったので不揃いのマグカップとコーヒーカップで1万円もしたドンペリを飲んだのです。




感想



ぬるいし、マグカップだし…



美味しくありませんでした…




まずこれがドンペリの思い出



長くなっちゃいましたけどドンペリ ロゼ
(いわゆるピンドンってやつ)




これはいい話



まだ20歳の頃



ドンペリはこの時に飲んだもののドンペリ ロゼは高価過ぎて飲んだコトがありませんでした。



で、仕事が終わった24:00くらいにソムリエの齋藤さんに…



『やっぱりホテルマンとしてドンペリロゼを飲んでおきたいのですが高過ぎて買えません…』って相談したのです。



そしたらその時にいたギャルソンたちみんなを呼び出して…



『大輔がドンペリロゼを飲みたいんだとよ…1人3,000円づつ出せば10人で3万円だから買えるよな☆』って。



あ、この時の大輔は私のことです。



で、その場にいた先輩ギャルソンたち、誰1人として文句を言わず笑顔で3,000円づつ出してくれて一瞬にして3万円が集まったのです。(自分も3,000円出して)




で、ソムリエの齋藤さんが『これで明日買って来いよ!仕事終わったらみんなで飲むべっ♪』って




1本のボトルで10等分なのでシャンパングラス5分目くらい?



グビって飲んだら2口くらい???



で、3,000円



はっきり言ってあの時飲んだドンペリロゼの味は美味いか美味くないかもわかりませんでした…




まだ20歳の若造だった僕なので。



ただ今でも鮮明に覚えているのは先輩のギャルソン達が僕のためにみんなが笑顔で3,000円を出し合ってくれたコト



泣きたくなるくらい嬉しかったし、自分もこういう大人になろう!!!



そう思えたのでした。



自分で買って飲むよりも貴重で贅沢なドンペリロゼだったかと思います。



そんな上司や先輩たちと働けたウインザーホテル洞爺時代



最高に幸せでした☆



私にはこんな素敵で尊敬できる先輩ホテルマンがたくさんいたのです。



そんな人たちと働いた期間があったから30年後の今でもホテルマンをしているのだと思います。



あの時、1人でも…



『え〜〜〜っ!!金もったいないっスよ〜〜〜!!』とか言う人がいたら僕はホテルマンを辞めていたかも知れないと思うのです。



やっぱり人生はいかに素晴らしい人と出会えるかが幸せの大きさに繋がるんだと思います。



そしてあの時のソムリエの齋藤さんや師匠の安住さん、そして陽さんよりも今の自分の方が年齢が上になっているのです。



俺はあの人たちのようなコトが出来ているだろうか?!



そんなコトを思い出させてくれたドン・キホーテのドンペリでした☆



今日のブログはちょっと真面目に書いちゃいました。




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