
心の伊達市民 第一号
【人形浄瑠璃(1)】
マンションの掲示板に「人形浄瑠璃の公演」が自治会主催でマンション内で行われると、各家庭にチラシで案内があった。私の住むマンションは2600所帯以上も住んでいるから、一般的な自治会とは違うほどの予算がある。チラシには「人形浄瑠璃の世界」、「八王子車人形」、「十返舎一九」などの文字が見える。
「車人形」とは初めて聞く言葉だったので調べてみると、『江戸時代の終り頃に生まれた「山岸柳吉」が考案し、農山村や八王子織物の生産に関る人の娯楽として親しまれていた。それ以前の3人遣いの人形芝居を少人数の座員で簡易な舞台で、「ろくろ車」という車輪が付いた箱型の車に腰掛けて、1人の人形遣いが人形を操れるようにしたもの』だそうだ。
これは国の重要無形文化財に指定されていて、今回の公演では中央区も多額の補助金を出してくれている。
【人形浄瑠璃(2)】
私の住むマンションは2棟建てで、今回の人形浄瑠璃は向かい側のシータワーの3階ロビーで行われた。午後2時から始まった公演は1時間45分であったが、立ち見も含め150人以上が見に来ていた。出演者は太夫1人、三味線2人、人形遣い6人であった。1人で1体の人形を操るのだが、それは見事であった。
人形遣いはろくろ車に乗っているので、移動が素早い。しかも人形の足は床に着いていて、足を踏み鳴らす。だから3人で操る文楽より迫力がある。
一番盛り上がった場面では人形が4体出て来た。
これを文楽でやると人形遣いが12人も出ることになり、とてもこの演目は出来ない。
途中の休憩の前には観客に人形の説明と、実際に舞台で操りもさせた。
今回の演目は「東海道中膝栗毛」で、なんと作者の十返舎一九はマンションとの水路を挟んだ隣の「東陽院」にお墓がある。
【車人形浄瑠璃 YouTube】・・・国指定重要無形民俗文化財 八王子車人形 - YouTube
【バイオ技術の講演会】
3月15日(土)の東京国際フォーラムで、ネット証券会社が投資家を対象の講演会があった。色々な会社が自社の宣伝をするために、講演会を開催するイベントのようだった。
その中に「バイオ」に関する講演があったので、それを聞きに行った。
講演は慶応大学発のスタートアップ企業で、バイオ技術を利用して「脊椎損傷」を改善するものであった。講演時間が20分と短いので、社長も熱心に話をする。
司会者が「時間オーバー」の注意をカンペで知らせている。
現在は「AI全盛」のようだが、引退した私には「AI」より「バイオ」である。
不慮の事故などで人生を諦めていた人がバイオ技術で救われたら、こんな素晴らしいことは無いと思っている。
【銀座教会】
数寄屋橋にある「銀座教会」で、水曜日にパイプオルガンの演奏があるので聞きに行った。石破総理大臣はクリスチャンで、トランプ大統領と同じカルヴァン派の一派の長老派のプロテスタントである。
トランプ大統領は銃撃にあったが、銃弾が耳をかすっただけで命拾いをした。これは当然で、カルバン派では「神から選ばれた人は予め決められている」と考えるのだそうだ。私の行った銀座教会は「日本メソジスト系」だそうだ。
水曜日の午後0時15分から始まる礼拝に行ったら、この日は朝から雪が降ったせいか、
私以外に信者が4人いただけだった。
牧師の話と聖書朗読も簡単で献金も聖体拝領儀式も無く、オルガン演奏は5曲だった。
静かな雰囲気の中で巨大なパイプオルガンの音が響き、心休まる30分間だった。
(おまけの話)【ベトナムのマンゴー】
もうなん年前のことだろう? 25年以上も前のことだと思う。
私の経営していた会社の人手不足に困り、ベトナムから実習生を入れたことがある。
その中にハンさんという、頭の良い男がいた。2年の実習を終えて帰国してからも、連絡は絶えなかった。
彼は私の会社で学んだ技術を使って会社を興し、まあまあ成功している。
10年ほど前に私は彼の会社を訪ねた時に、会社の入口に記念のマンゴーの木を植えた。
今年の3月になり、「たくさんのマンゴーが取れた」と写真付きのメールを送って来た。
ハンさんのメールは次のようなものだった。
『橋本社長さま、 お久しぶりです。社長はお元気ですか? 私達家族全員元気です。この時期、ベトナムでマンゴー果物がなります。社長とマンゴー木を植えた。いっぱい果物がとりました。美味しいです。・・・』
『今年、一回日本へ行きたいですが、ビザを方法教えて。行けばお会いましょう』とあった。外国人と日本語でメールのやり取りを出来るのは、私には嬉しいことだ。
でも変な日本語なので、少し疲れる。
今でもハンさんは私のことを「社長」と言うが、私の方はもう社長だったことは忘れている。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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10/08(日) ふらり旅人からのゲストハウス 自由人 小林圭子氏 〜想いと直感のままに『ポンコタン』
今回の主人公は洞爺湖の近くでゲストハウス『ポンコタン』を営む小林圭子さん。 旭川出身の47歳。 洞爺湖に移住する前は名古屋で商売をされていました。 「北海道には30代後半からバイクにテントを積み、 ふらりと旅しに来ていました。」 洞爺湖との出会いは、 2018年に「幸せのパン」の映画の舞台になったところを見てみたくて 青春18きっぷでふらりとやってきたのが初めてでした。 ところで圭子さん。 なんと言うか・・・。 「以前、どこかで会いましたっけ?」 そんな錯覚を起こさせる人です。 あの、バリアフリーな雰囲気は一体どこからくるのだろうか? 探ってみたくなりました。 旭川から札幌へ。 そしていきなりポン!と名古屋へ飛んだ圭子さんが始めたのは、 なんと”バナナ焼き屋“のお店でした。 店の名前は「パピリカ」。 それはアイヌ語で「豊作」という意味です。 バナナ焼き屋をやろうと思った理由は〜。 「小さい頃から食べていたソウルフードだったから」 ただそれだけの理由で、 古くからお菓子文化が発達している(駄菓子の製造所も多い)名古屋で店を出そうとは、 普通はなかなか考えつかない。 でもそれをひょいっと始めてしまうところが圭子さん流。 深くは悩まない。 やりたいからやる。 ただそれだけ。 そんなシンプルさが、度胸を超えた何かを感じます。 パピリカ時代のHPを見つけました。 熊が鮭ならぬバナナを咥えている姿が なんともユニークで忘れないロゴです。 何事もサラッと話す割には材料にはかなりこだわっています。 卵も牛乳も使用していないので(カスタード以外)、 卵アレルギーや牛乳アレルギーの子どもを持つ親御さんも よく買いに来てくれたそうです。 そして白餡はしっかりと手作り。 バナナ焼きと言えば旭川の名物お菓子。 この時お話を伺うまで知りませんでしたが、 旭川のバナナ焼きにもバナナそのものやバナナエッセンスなど、 バナナフレーバーは一切入っていないそうです。 バナナ焼きとは、形からだけ連想するネーミングのようです。 とても美味しそう〜! 食べたかった〜! パピリカはすぐに地元に溶け込み、 8年間営業を続けました。 その時の繋がりは今も続いていると言います。 人懐っこいと言う表現とも違う、 相手に壁を作らせない不思議な力を圭子さんは持っています。 「いろいろなところから転勤してきた人たちが多く住むところでした。 近所の方がよく買いに来てくださっていましたよ。 家賃を払いつつ、 女ひとりが食べるだけの分はなんとか稼げていました。」 「ところで、ポンコタンは小さな村という意味。 パピリカは豊作という意味ですよね? どちらもアイヌ語ですが、なにか特別な意味があるのですか?」 そんな筆者の質問に 圭子さんはまたもやあっさりと答えます。 「いや、なんとなくです。」 まただ…。 やはりこんな調子…笑 筆者はその言葉の背景を知りたい!と質問をしても、 決してはぐらかす訳ではなく、あくまでもサラッと答える。 想いが至極シンプルだからこそ、 きっとその時の直感のまま「なんとなくそうしよ」と 思った通りに動いてしまうのだろうと思います。 しかも、転機にはだいたい誰かが力を貸してくれる。 これはもう人徳です。 気負わず流れに任せるというのは、実は楽そうで楽ではない。 でも圭子さんは素直に誰かの力を借りながら、 とても自然にその技を使ってしまう。 「名古屋の友人がゲストハウスをしていたんです。 あらたに宮古島でゲストハウスを始めるにあたって、私も少し手伝いました。 その友人は度胸があるというかなんというか、 外国人が結構泊まりに来ていたのですが、英語は喋れないんです。 でもなんてことなくやっているのを見て、 私も妙な自信をつけてしまいました。 『そうか、英語ができなくても宿屋はできるんだ』 ってね。」 「その辺りから、ゲストハウスに興味を持つようになりました。 ちょうど、ふらりと洞爺湖へ足を運ぶ機会も増えていたこともあり、 洞爺湖の近くでゲストハウスをやることが ふわっとしたものから現実的になりました。 あ…その前にバナナ焼き屋を畳まないと。」 そう思った時、 店を丸ごと買いたいと申し出てくれた人が現れました。 それは元々はお客様だった友人で、古民家カフェを営んでいる方でした。 バナナ焼き屋営業終了2日後には洞爺湖に移住してしまうというスピーディーさ。 思ったらサラッと行動! その後、1年半をかけて建物をリフォームし、ポンコタンを開業されました。 「待っていてくれているような気がしていました。 洞爺湖はどっしりとしていて迎え入れてくれるような安心感がある湖だと感じています。 移住してすぐは、キャンプ生活をしながらあるホテルでバイトをしていました。 同時に物件探し。 そんな中、即決したのがこの建物でした。 借金も1000万円以上してしまいました。」 この建物は、昔、ある会社の社員寮だったところ。 なので、一部屋一部屋にトイレが付いていました。 さて、ゲストハウス「ポンコタン」は 内装・外装そのほとんどをDIYしています。 もともと建物に興味があったわけでもなかった圭子さんですが、 もの作り好きであったことが功を奏しました。 「必要に迫られた部分もありますが、 バナナ焼き屋時代に建物の内部構造にものすごく関心を持つようになりました。 そもそもは工事関係者への不満に端を発したのですが、 お陰で建築について色々知ることができました。 建物がどんなふうにできているのかを知るために、 分解しながら構造を理解していきました。 コンクリートにネジを入れるにはどうしたらよいか?とかね。」 冒頭に登場した仕切りに描かれた洞爺湖の絵は、名古屋時代の友人が描いてくれたもの。 「名古屋時代の友人たちは変人が多くて(笑) 尋ねてきては色々置いて行ってくれます。」 困ったふりをして、笑いながら話す圭子さんには、 遠くから支えてくれる友の存在に感じる安心感が表れていました。 圭子さんの仲間たちは、 「ポンコタン」のオーナーの とてつもなく自然体なおもしろキャラクターをよくご存知のようです。 「うちね。コンセプトなんてないのよね。」 圭子さん、突然、そうサラッと言った後でこう続けました。 「よく眠れました!って言ってもらえるのが一番嬉しいかな。 旅の途中で快適な時間をここで過ごしてくれたら、 それが一番嬉しい。 それとね。 今年の夏はすごく忙しかったのね。 借金あるからあと10年はやらないといけないけど、 とりあえず持続可能な宿を目指して働き方改革するわ(笑)」 「10年経ったら何するの?」 そんな問いに。 またもやサラッと 「わからないな」 と答える圭子さんでした。 帰り際 「また来て!」 と軽い調子で言われました。 「うん」 と答えてしまいました。 ポンコタンの魅力は この気安い感じなんだろうと思った筆者でした。 決して気負うことなく、 そのまんまの圭子さんが妙な安心感を与えてくれる取材の時間でした。 ゲストハウス ポンコタン 〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉97 080-6092-4967
Rietty
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02/12(金) いま、お馬さんと密な関係になってみた!LAKE TOYA RANCH
こちらの特集版にご訪問くださり、どうもありがとうございます^^ / 今後月に2~3回ほど、編集部のライターとして、皆様のお目目にかかることになりましたRiettyです。 この場では、私が出会った「好き」や「楽しい」や「いいね!」を皆様におすそわけさせていただきたいと思っています。 いろんなモノ。 いろんなコト。 いろんなヒト。 楽しむための情報の一つとして。 どうぞ末長くお付き合いくださいね ♡ さてさて。 国道230号線を留守都村方面に向かって車を走らせた時。 この看板を見かけたことはありませんか? 私、実はず〜〜っと気になっていたのですが、ついに曲がってみました。 すると…。 まずお迎えしてくれたのはこの子。 プードルのラヴィン君です。 まだ子供なので、「お客様だ〜!」とはしゃぐ姿がとても可愛い。 北海道弁では「おだつ」感じ。 そして誘導されるように歩くと…。 たくさんのお馬さんたちがのんびりお食餌中でした。 ここは、洞爺湖にほど近い月浦町にある「LAKE TOYA RANCH」さんです。 おっとり優しいお馬さんに跨り、ホーストレッキングや引き馬などを体験できるところです。 早速、体験してみました。 乗せてくれたのはヨーロッパ系ハーフリンガー&どさんこのミックス、大食漢のマックス君。 男子ですが可愛い顔立ちです。 山岳馬なので体力があります。 まずは「よろしくね ♡」とご挨拶。 そして、マックス君の相棒はアメリカ産クウォーターホースのローラちゃん。 カウボーイが乗るお馬さんです。 でも、ここで乗っているのはとても素敵な美人インスタラクターさん♡ トレッキングに出かける前に、「進め」「止まれ」「ターン」の手綱捌きを教わりました。 とても良くトレーニングをされているお馬さんたちなので、的確なアドバイスのもと、少しの練習と、「仲良くなりたい!」という気持ちがあればすぐに乗れるようになれます。 さあ! いざ! トレッキングに出発〜! 緊張と興奮でワクワク&ドキドキ☆ 親切なインストラクターさんは、ほとんど後ろを見た状態で爽やかに優しく指示をくれます。 上り坂は前傾して。 下り坂は後ろに反り気味に。 軸を保とうとするので、インナーマッスルが鍛えられそうです。 太腿の内側も締まりそう。 なかなかの運動量です。 二次的効果を密かに期待してしまいます。 途中、雪が降り出しました。 グリーンシーズンも良いけれど、白い雪原や山道を歩くのは本当に気持ちがいい ♡ お馬さんが一緒にいると、見慣れたはずの洞爺湖の景色が非日常なものに変わります。 お馬さんとの密なトレッキング。 元気に迎えてくれるラヴィンちゃんと、穏やかなお馬さんたちと、親切なスタッフさんたちに優しい時間をいただきました。 もちろんワイルド&イケメン社長 高橋洋一さんも、はにかみながら歓迎してくれます ^^ / 最後に地元密着耳寄り情報!!(地域外の皆様にはごめんなさい) 絶対にお得!! 絶対におすすめ!! 見逃さないでね♪♪ 帰りは高橋社長とラヴィン君が見送ってくれました。 レイクトーヤランチ情報 電話 0142-73-2455 住所 虻田郡洞爺湖町月浦44番地(カーナビ住所検索はうまくいきませんので、レイクトーヤランチと入れて検索してください) アクセス 洞爺湖温泉街より車で5分 E.mail toya@jphorseriding.com ※記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2021年) ※シェア、リンク等大歓迎です!
Rietty
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