
心の伊達市民 第一号
私は東京都庁に行くことは滅多に無い。ただ大江戸線の「都庁前駅」で降りることはある。ブログのネタが切れそうになって来たので、「いつかは」と思っていた「都庁のアート」を探しに行った。
都庁にはアチコチにアートがあるのは知っていたが、事前にネットで情報を仕入れておいた。すると、なんと都庁には38作品のアートがあることが分かった。
【東京都庁のアートワーク】・・・https://www.yokoso.metro.tokyo.lg.jp/artwork/index.html
38作品を全部、1日で見て廻るのも可能だと思うが、中には一般人が入れない場所もある。そこで地図を頼りに見られるところだけを見て、その中から印象に残った作品を紹介したい。
私は行った日は雨だった。私は「雨にも負けず、風にも負けず・・・」で出掛けて行く。気を付けなくてはいけないことは「転ぶ」ことではなく、「傘を置き忘れる」ことである。
私は念のために、ネットで調べた都庁のアートのある場所の地図を印刷して持参した。
地下鉄大江戸線を「都庁前駅」で降りると、そのまま都庁に入れる。
先ず最初は第一本庁舎の「都民広場」に行った。
ここは広場になっていて、地図ではその周りに8体のアートがあるはずだ。
ここには特に特徴の無い「裸婦像」などがある。
それは「Mari」、「アダムとエヴァ」、「エピダウロス 追想」、「はばたき」、「犬の唄」、「早蕨」、「風の中」、 「天にきく」であった。
みんな夫々に作者は思い切ったタイトルを付けているのが面白い。上の写真のタイトルは、まあ分かる。
上の写真の「雲」と「空の台座」も、なんとなく分かるような気がする。
この中で「犬の唄」となると、これは難解である。犬はどこにもいないし、犬は唄を歌うのか? これは是非とも作者のコメントが欲しと思いネットで検索したら、奈良県立美術館に行き当たった。
そのホームページに、作者の柳原義達の「犬の唄」の解説があった。
それによると「犬の唄とは普仏戦争に敗れたフランス人の反省と抵抗精神を表したシャンソンで、それを唄う歌姫の身振りがヒントになった。この作品は柳原自身のアイロニーとレジスタンスの表現だった」とあった。
「早蕨」はなんと読むのだろう。ネットで調べたら「さわらび」と読むようだ。
そのままの意味では「芽を出したばかりのワラビ」である。
他には「源氏物語」の第48帖の「巻名」というのもあるが、どちらも関連性が分からない。これも作者に聞いてみたい。
私がアート作品を見る時の楽しみの1つに、「作者の作品に対する思い入れのコメント」を読むことである。ほとんどの作者が述べている言葉は、私には理解不能である。
でもそれを読むと作者に少し近付いたような気分になり、それがまた楽しい。
今回の東京都庁に飾られた作品には、残念ながらそれが無い。
作品はそれを見て理解するのが王道なのだろうが、私の観賞方法は少し違うが許されるか?
(おまけの話)
折角、都庁に行ったので、職員用の食堂に行ってみた。ここは誰でもお金を払えば利用出来る。1階の来庁者受付機で、画面に従って氏名、電話番号、人数、訪問先をインプットすると、バーコードが印刷された紙が出て来る。それをエレベーターの前の係員に渡すと、首から下げる一時通行証を渡される。
それをゲートのセンサーに当てると、ドアが開きエレベーターに乗れる仕掛けになっている。でもセキュリティとは言っても、嘘を書いてもバーコードは出て来る。
エレベーターで32回に上がると、そこは広い職員食堂となっている。
入口に3台の食券を発行する自販機があるので、メニューを見てお金を投入してボタンを押す。出て来たチケットを持って、番号札に書いてある場所に行く。
数年前に来た時は色々なメニューがあったら、いまは殆どが止めになり数種類しか無くなった。しかも節電をしているらしく、部屋があまり涼しくないのが参った。
私は「本日のおすすめ」の「三元豚のトンカツ香味ソース」を注文した。
これはトンカツの他に「ご飯」、「ヒジキの煮物」と「みそ汁」が付いて来て、710円である。極端ではないが、まあ安い方だろう。
ここはカフェテリア方式で、セルフサービスである。
まだ昼には早い時間だったので職員はいなく、外部から来た人達だけのようだ。
わざわざ来るほどのことはないが、都民として経験するのは良いかもしれない。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
詳しくはこちらハッシュタグ
月別アーカイブ
「むしゃなび」はこちらの皆様に支援して頂いています
人気の記事
-
07/24(水) 新宿御苑のカブトムシ
-
07/12(土) ベトナムから届いたヤマトの宅急便
-
07/15(火) 東京モダン建築さんぽ(2)・・・新橋

イベント
「楽しむ」カテゴリーのおすすめ記事
-
むしゃなび編集部
0
-
2025/04/16(水) 今日の夜も出ちゃいます☆
ホテルマンの幸せ
0
-
2025/07/12(土) ベトナムから届いたヤマトの宅急便
-
2025/01/22(水) お!!今日もいい感じのスタートです。
-
ホテルマンの幸せ
0
楽しむに関する
特集記事
-
【あの人に会いに】地域にひらく [ 坂本瑠美さん / 洞爺 ]
むしゃなびエリア(胆振・虻田地区)にて 一度は会いに行ってみてほしい、 地域を盛り上げる ”人” にフォーカスする企画 【あの人に会いに】vol.2 今回は、2024年6月2日(日)に 洞爺八幡神社にて開催される 『とうや古本市』の主催者 坂本瑠美さんにフィーチャーします。 瑠美さんが暮らしているのは洞爺地区。一緒に町を歩いてみると、並外れた情報量に驚きます。 「ここは〇〇さんが管理してくれてる場所でね……」「ここの道は子ども達と歩くのにとっても良い場所で……」「あ、〇〇さんがいる!寄っていこう!こんにちは~」……と、こんな様子でエンドレスに繰り出される地域のお話。 この地区の住民はほぼ全員知り合い、町のあらゆることに詳しい、まさに地域の生き字引。そんな瑠美さんなので、もう何十年も洞爺地区の住民かと思いきや……なんと移住してまだ8年だと言います。 「何年も前から居る人みたいだって、洞爺に来て数週間の時にはもう言われてたね (笑)」 多くの人と繋がり、大量の情報を蓄積し、それをまた人へ繋げていく。瑠美さんにとってはとても自然なことなのかもしれません。 移住の決め手は、子どもが沢山いること 瑠美さんは帯広市出身。清水高校の総合学科に進学します。とても自由な校風で、好奇心の赴くままに楽しく過ごし、”キャンプ好き”となっていきました。卒業後は札幌の調理専門学校へ。そこで旦那様と出会い、結婚・出産。若くして母となりました。瑠美さんについて特筆すべきことのひとつは、”子どもと仲良しな母ちゃん”。 「長男がもう20歳!長女も中3、子育てが終わっちゃうのが寂しい!!!」 札幌や江別で長く暮らしていましたが、よくキャンプに訪れていた洞爺湖に惹かれ、移住を決めます。長男が中学校に進学するタイミング、長女が小学校2年生の時でした。 「札幌はモノも人も多くて沢山繋がれるけど、都会ならではの子育てのしにくさもあって。例えば、騒音問題だったり、公園でボール遊びしちゃダメだったり、子どもだけで遊びにいけるところがなかったり……」 洞爺地区で、自由に遊ぶ地元の子ども達を見かけていたことが、のちに移住の決め手となりました。 地域に根差し、広がり続ける人脈 食べるの大好き、食べさせるのも大好き!な瑠美さんは、調理師として働いていましたが、洞爺移住後は「生産者側を経験したかった」と農家へ。3年程働き、調理の道へ戻ろうと転職を考え始めた頃に新型コロナウイルスが流行します。飲食業は縮小、調理師としての就職先は狭まっていました。そんな中、変わらずに募集があったのが保育園の給食室でした。 「午前は給食の調理をして、午後は学童スタッフとしても勤務できることになって。学童で子ども達と遊ぶのが、とっても楽しかったんだ~!ずっと一緒に遊んでいられる!」 偶然たどり着いた二つ目の天職。現在は学童の職員となり、時には給食センターやとうや水の駅食堂TSUDOUにて調理師も続けています。母でありながら3足の草鞋!とても忙しそうですが、まだまだそれだけではありません。 NPO法人地域自然活動センター森・水・人ネットの理事、PTA活動、洞爺八幡神社の総代、等々……ここに書ききれないほど多くの団体に携わっています。あちこちから声をかけられるひっぱりだこ、人脈は広がり続けます。 地域の神社をもっとオープンに! 沢山の活動のうちの一つ、洞爺八幡神社で開催している『とうや古本市』はどのようにして始まったのでしょうか。 きっかけは、瑠美さんが町内会の役割の一つとして、たまたま総代*になったことから。長く神社を支えてきた会長や総代たちの想いを聞き、動き出します。 「総代を務めたい人も少なくて、町内会で回り番でっていう感じで……もっと地域の若い人に楽しんで場所を繋いでもらわないとっていう危機感があったんだよね。会長も、もっと自由に使ってと言ってくれていて」 氏子……氏神様がお守りする地域に住んでいる人々。氏神神社の運営・維持、行事などを行う。 総代……氏子の総代表。祭祀や保持活動に努める役割を持つ人々。 ”本好き”という共通点があった会長や総代たち、話はとんとん拍子で進みました。 「(当時)本屋が無いこの地域で、本を手にとれる場所が欲しいよね、とよく話していて。神社での開催だから(予算をかけず)”ばくりっこ”で。この地域だとどんな本が出てくるんだろう、という興味もあったしね」 とうや古本市は、不要な本を持参し欲しい本を持って帰る、”ばくりっこ”スタイル。ゆったりとした境内では『その本は〇〇さんのオススメだよ』、『これ面白いね』と会話が生まれ、来場者が本を通して繋がっていきます。 「小さい頃この境内で遊んでいたという人たちが、『神社で何かやってる!』とたまたま来てくれたことがあって、そういうのも嬉しいよね」 ただ場を繋ぐためのイベントではなく、持続可能な開催を目指して主催者が楽しむことを大切にしていることも、とうや古本市の特徴。『焚き火で焼き芋がしたい』、『地域の楽しいお店も呼ぼう』……そうして、地域住民にも毎年楽しみにされるイベントとなりました。 子ども達のたまり場をひらきたい 地域のために動き続ける、実行力抜群の瑠美さん。これからやっていきたいこと、目指すところはあるのでしょうか。 「誰もが気軽にふらっと集まれるような、子ども達のたまり場を作りたいなと思っていて」 学童で日々子ども達と触れ合い、真っすぐな好奇心に共鳴していくうちに、もっと探求できる場をひらいてあげたいと思うように。 「大人は知りたいことを自分で見つけられるし、すぐに調べることもできる。でも、子ども達が自分でリーチできるものって、自分の周りにある環境だけ。すぐ近くに沢山の面白いこと・面白い人がいるから、それを繋いであげられる場所がほしいなって」 そんな場所ができたなら、子どもだけでなく大人も楽しめるスポットになりそうです。老若男女がワイワイ集い、誰でもフラットな関係で、好奇心のままに学びを追求できる……素敵な”未来の場”のイメージが浮かびました。 来る6月2日(日) のとうや古本市は、そんな明るい未来の話が自然と生まれる場所でもあります。とにかく多忙な瑠美さんとゆったり話せる、貴重な機会かもしれません。新緑が眩しい、気持ちの良い境内を楽しみに、ぜひ足を運んでみてください。明るい瑠美さんにつられて、笑顔になってしまうこと間違いなしです。 <とうや古本市> 日時:2024年6月2日(日)10:00~15:00 場所:洞爺八幡神社(虻田郡洞爺湖町字洞爺町1番地) ★入場無料、飲食や雑貨など各種出店あり ★お家に眠る不要な本がありましたら、ぜひご持参ください! ★とうや古本市は、年2回、春・秋に開催しています。今回が5回目!
misaki
0