心の伊達市民 第一号

小さな発見(12)

【床屋で発見】
私は有楽町の床屋に通っている。新宿住友ビルの支店の時代を合わせると、もう50年になる。11月のある日に床屋に行ったら珍しく満席だったので、しばらく椅子に座って待つことにした。

ふと見るとテーブルの上に週刊誌と一緒に本が置いてあり、中ほどに栞が挟んであった。本のタイトルは「サービスの達人に会いにいく」で、栞の挟んであるところは「純ちゃんのミニスカ床屋」だった。

この店の女性オーナーの半生物語で、「朝鮮で生まれ、父は戦地で行方不明。終戦で熊本に戻り、学校を卒業後、東京に出て住み込みで床屋で働いた。親切なお客さんの助けで独立し、ミニスカートの女性だけの床屋を始めて成功した」というような話が書いてあった。いまはお客も技術者も高齢者ばかえりで、彼女たちはミニスカートは履いていない。


「純ちゃんのミニスカ床屋」



【カラオケ】
毎月1回、マンションの友人5人で、マンション内の専用部屋でカラオケをやっている。
1部屋1時間100円で、2時間だけやると決めている。
Fさんは少し忘れっぽいので前日に確認し、当日にまた電話で確認したら、やはり忘れていた。彼は現役の時は営業マンだったので、会社の金でバーやクラブで歌っていたので艶歌を上手に歌う。

一番若いIさんは、昭和20年前後の歌ばかり歌う。Hさんは軽いステップを踏みながら、男と女の歌を歌う。Oさんは裕次郎の歌しか歌わない。私は最近は「吾亦紅」、「柚子」、「群青」、「山河」など、酒や女の出ない歌を歌う。

ここで大声を出しておけば、駅やスーパーで大声を出すジジイにはならないだろう・・・と思っている。


 カラオケルームで



【お昼ですよー】
銀座のキャノンギャラリーに行く時に、向かい側にあるレストランが気になっている。
今までに入ったことは無いが、どうも韓国家庭料理の店らしい。
店の前に派手な幟が立っていて、そこには「お昼ですよー」と書いてある。
その横にはピンクの大きなガマガエルのキャラクターが置かれている。

気になったので、ネットで調べてみた。すると次のようなことが分かった。
『韓国文化では飲食店の前にカエルの置物を置く理由は、お店の繁盛や金運を招く縁起物としての役割があると考えられています』


 「お昼ですよー」



(おまけの話)【月面着陸】
数寄屋橋交差点近くに「METoA」という、三菱電機が持つ施設がある。
久し振りにホームページを開いてみたら、「月面着陸」という面白そうな企画が出ていた。

ホームページによると、『三菱電機がJAXAから受注し開発した小型月着陸実証機SLIMは、2024年1月に世界初となる月面への高精度着陸に成功し世間の注目を集めました。高精度着陸技術は、「降りたいところに降りる」を実現する技術で、今後の月惑星探査において必要とされる重要な技術です。またSLIMが収集したデータは今後の更なる宇宙開発の進展に役立つとされています』とある。

11月のある日に、小雨の寒い中を出掛けて行った。11時から始まるので、少し前に行って入口で待った。でも私以外には誰も来ていなかったので、ゆっくりと見学が出来た。


 「月面着陸」の体験ブース



小さな体験ブースの前の椅子に座り、VR用のゴーグルとヘッドフォンを装着する。
すると映像が現れて、私は着陸船「SLIM」に乗って月面に着陸するのであるがこれが凄い。実際のデータを基にVRを制作しているので、臨場感が凄く宇宙船の飛行士になったような気分にさせてくれる。

時間的には3分~4分くらいだと思うが、また見たくなった。
私は知らなかったが、これは今年の3月から5月まで行ったイベントで、再開催の希望が多く現在も開催中なのである。

これは是非とも同級生との会で採用し、1月のイベントにする予定である。
2025年2月末まで見られるので、お勧めのイベントである。


 体験中の私



同じ部屋でロボットの遠隔操作の実演があった。
これはスマホを使い、囲いの中のロボットを操作するのである。
画面を左右上下にスクロールすると、目の前のロボットが私の指示で動く。
地面に置かれたボールを掴み、それを奥の穴に投入するのである。

人間と違いロットはボールを掴み反転させると、スクロールの指示の左右が逆になる。
これが慣れていないので難しく、戸惑った挙句にボールは穴の外に落ちてしまった。


 ロボットの遠隔操作



2階に降りると「マンガ×AI」というイベントをやっていた。
中に入ると、壁面いっぱいに漫画が描かれている。

説明では『生成 AI をはじめとした、AI 全盛時代における「倫理性」をテーマに来場者の皆さまとAIと暮らす未来について共に考えるプロジェクションマッピングを使った体験型イベントです。 今回、小泉徳宏監督(代表作「ちはやふる」)が主宰する株式会社ロボットのシナリオ制作チーム「モノガタリラボ」が、AIの進化により起こりえる社会問題をテーマとした描き下ろしのマンガ制作を手掛けました』とある。

マンガの前に立ち、片手を前に出すとAIがなにかを判断するようだが、やってみたがよく分からなかった。どうもこれは高齢者向きではなかったようだ。


 「マンガ×AI展」

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コメント

  1. Shinji

    Shinji

    返信

    月面着陸やAI展などという、最先端の技術知識にも、恐れをなさずに見て試している貴殿に、脱帽です。ブログの記事は古いものから新しいもの、都会のものから自然のもの、と幅広く網羅されていますね。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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アクセス総数
1,437,996回

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