心の伊達市民 第一号

マンション事情


私の住むマンションは住民が8000人もいるので、館内に「カフェ」がある。
しかし利用者は少なく、いつもガラガラである。私はそれが良くて、時々、友人達とここで話をする。料金も安くコーヒーは200円だが、それは管理組合がかなりの補助金を出しているからである。

今期の理事会はシッカリしていて、売り込みがあったのだろうが、ここへコンビニを入れることにした。組合員の75%の賛同を得る必要があり、最後まで賛成票を集めるのに苦労したようだ。

最終的に賛成票が集まり、カフェを止めてコンビニになるようだ。
コンビニが入れば家賃が入るのだから、かなりのプラスになる。


 マンションの3階カフェ



私の住むマンションが建設15年を過ぎ、大規模修繕の必要に迫られた。
管理組合の理事会が検討の上で、長谷工の子会社の「長谷工リフォーム」に発注した。
総額XX億円を超すという巨額工事で、工期は2027年2月までの27ヶ月である。
ところがである。新聞報道で大手リフォーム会社の大規模談合事件が発覚したことを知った。


大規模修繕工事の予定と進捗状況などが、6ヵ所に出ている



今回の当マンションの工事を請け負っている長谷工リフォームが、どうやら主役のようだ。私はすぐに館内の投書箱に、この談合に付いて、長谷工リフォームに質問と謝罪と報告を求めた。

すると文書で、「現在、公正取引委員会の調査に、全面的に協力している。結果が出次第、理事会に報告する」と回答があった。
果たして、この事件はどうなるのか? 値引きも起きるのだろうか? 
いまは興味津々である。私は暇人だから、こんなことにも首を突っ込んでいる。


  「長谷工リフォーム」の現場事務所  



私の住むマンションは単独では、日本一の規模の大きさである。 
8000人以上の住民数といえば、地方の小都市くらいの人口である。
その代わり色々な豪華インフラがあり、そのメンテナンスに非常にお金が掛かる。

特にこのマンションはバブル期にアメリカ人建築家が設計し、建設はバブル崩壊後だったので非常に豪華だが無駄も多い。3階のコンシェルジュのカウンターの前の応接空間は、広い上に周りを水で囲んでいる。

ある日にここへ行ったら、業者が2人で水路を清掃していた。
なぜ水路が必要なのか分からない。以前に高齢者がこの水路に落ちて怪我をした。
幸いに浅いので溺れることはないが・・・。


 水路の清掃をする業者



管理会社やメンテナンス業者やリフォーム業者は、建築会社と関係がある。
建設時にはかなり無理な値引きを要求されているようで、その代わり建築会社は彼らに言っているに違いない。『管理組合の理事達は素人なのだから、その時に儲けてくれ!』・・・と。

以前に私が理事の時に、立体駐車場のメンテナンス業者が大規模修繕の見積書を出して来た。私は現役の時に事業の1つとして立体駐車場のサービスも行っていたので、その見積書を見て呆れた。

業者を呼んで『足元を見るようなことをするな!1450万円でやれ!』と言った。
慌てた業者は6000万円以上の見積書を、なんと1560万円で出し直して来た。


広い応接空間



私は暇な時は、この応接空間の椅子に座って本を読んでいる。
椅子はオーダー品らしく、以前に修理費用の理事会報告を見たら、あまりに高額なので驚いた。マンションの住民は色々な業者との打ち合わせなどは、自宅に呼ばずにここで行っている。

私がチラッと見る限りでは、保険会社や車のディーラーなどが来ているようだ。
午後1時30分を過ぎると郵便配達が同じ3階のポストに入るので、それを区切りで私は家に帰る。


毎日、出掛ける時は、飲みものをポットに入れて持参している。



(おまけの話)
4月中旬になり桜も散り、次は新緑の季節となる。
町の街路樹も新芽が出だし、ハナミズキなどが華やかな色どりを添えている。
新緑の緑は特に美しいと私は感じる。

若い葉は透き通っているような感じで、触ると柔らかい。
秋の紅葉もいいが、新緑もいい。しばらくは新緑を楽しめそうだ。


 朝潮運河沿いの新緑



昼めしは「うどん」と決めている。
以前は「そば」だったが、安い蕎麦はうどん粉が多く嫌いになった。
色々な店で「うどん」を食べるが、丸亀製麺に行くと1回ごとに「うどん札」をくれる。これを5枚集めると、天ぷらが100円引きとなる。

しかし集まった頃には、最初の頃の「うどん札」が期限が過ぎていて使えない。
4月の中旬に「丸亀製麺」に行った時、財布に期限内の「うどん札」が5枚入っていた。
初めてそれを使い「ぶっかけ(冷)」と「イカ天」を注文したら、100円引きで510円だった。安いものが好きなのではなく、好きなものが安いのである。


 やっと使った「うどん札」5枚



図書館で「移民 難民」というタイトルの本を借りて来て読んだ。
副題で「ドイツからの警鐘」で、メルケル首相の失敗に付いて多く書かれた本である。
彼女は2005年から2021年まで16年間もドイツの首相で、その間の移民・難民に優しい政策がドイツをとんでもない国にしたことが書いてあった。

ドイツはホロコーストの歴史を持っているので、不法にやって来る経済難民も暖かく受け入れて来た。少し古い統計だが、2021年の人口8324万人に対して、ドイツ国籍を持っている人は53%しかいない。

近年はイスラム系の難民が増えて、ユダヤ系の国民と度々問題を起こしている。
凶悪犯罪も極端に増えたそうだ。日本はドイツを反面教師として、人手不足だからという理由だけで移民・難民を入れるべきではない。


 「移民 難民」★★★

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コメント

    豪華(Y)

    豪華(Y)

    ホテル並みの応接スペースや特注の椅子がマンションの共有スペースにあることが驚きであります。豪華絢爛!の言葉がピッタリですね。ホテルであれば来客をもてなす場所として有益であるが、マンションの住民の為のスペースに必要と考える「上級国民」の皆さんの意識が判りません?

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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アクセス総数
1,481,132回

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