
心の伊達市民 第一号
毎年12月になると、毎週土曜日にお台場で花火が上がる。それもたったの5分間だけである。我が家からは隣のマンションのガラスに光が反射するので、『花火が始まったな』と分かるが見えない。テレビを点けていなければ、風向きによってはわずかに音が聞こえる程度だ。
そこで12月の第一土曜日に、マンションの49階のスカイラウンジに見に行った。
ここからお台場は遠いがスカイラウンジからは遮るものが無いので、レインボーブリッジの向こう側に花火が見えるはずである。
カメラはコンパクトカメラと、一眼レフカメラを持参した。
一眼レフカメラは三脚で固定したが、ガラス窓に反射する室内の光が入ってしまう。
この日のスカイラウンジには、10人ほどの花火見物の住民が来ていた。
私は『電気を消してもいいですか?』とは言い出せなかった。
この部屋はメゾネットになっているので、私は階段を上り50階に行った。
こちらには住民がいなかったので、条件の良い場所が確保できた。
撮影の失敗が無いように、先ずはコンパクトカメラで撮影することにした。
でもこの時点では、どの辺りに花火が上がるかは分かっていなかった。
午後7時丁度に花火が上がった。しかしそこで目に入ったのが、「HARUMI FLAG」で建設中のタワーマンションだった。
花火の3分の1が、そのタワーマンションに隠れてしまうのだった。もっと右だと思っていたので、全く予想外のことだった。私は焦った。
想定外のことが起きると、高齢者は焦る。これが車の運転時に起きると事故になる。
たまにマンションから外れた場所に上がる花火もあるが、その数は非常に少ない。
もうコンパクトカメラでの撮影は止めて、一眼レフで花火に焦点を合わせる。
300ミリのズームの付いているレンズなので、焦点さえ合えばなんとかなる。
花火は一瞬なので、その時になって後悔したが、「固定焦点にしておけば良かった」・・・と。
でも「花火の上がる正確な位置は分からなかったしなー」と、自分で自分を慰める。
花火のフィナーレになった。5分というのは短い。想像以上に短い。焦っているから、なおさら短く感じた。
フィナーレの花火が3分の1は隠れていたのでは、見ている私はフィナーレを喜べない。
花火は遠い上に、ガラスで遮られて全く音も聞こえない。
やはり花火は「ドーン」という音も必要で、両方あって初めて楽しめるのである。
家に帰ってすぐに夕食となったが、花火の話は女房にバカにされるといけないので、写真も見せず少しだけにした。
(おまけの話)
前回のスカイラウンジからの花火は全体が見えず、しかもたった5分では物足りなかった。しかも納得感がなかったので、次の第二週目の土曜日に寒い中をわざわざお台場まで行こうと思った。
でも当日になったら、『たった5分の花火の為にお台場に行くのもなー』と考え直した。
この辺りが昔の私と違うところで、年齢には勝てないようになった。
そこで不精をして、晴海ふ頭公園で撮影することに変更した。この場所なら目の前が海で遮るものは何も無い。
しかもここならすぐに家に帰って来られるが、でも距離的には花火はまだかなり遠い。
前回撮影したマンションのスカイラウンジの距離からは、半分くらい花火に近付いた。
ただ問題は花火はレインボーブリッジの向こう側で打ち上げるので、橋が邪魔になるのではと心配だった。マンションのスカイラウンジは49階なので、花火を上から見下ろす感じだった。
晴海ふ頭は寒いと思ったので、必要以上に防寒をして行った。
そこには花火を見るために、近くのHARUMI FLAGの住民が20人ほど来ていた。
今回の私は失敗は許されないので、一眼レフカメラとコンパクトカメラを持参した。
一眼レフカメラは三脚を使い焦点を固定したので、シャッターボタンを押すだけでいい。
動画撮影をしようと思っていたので、コンパクトカメラは静止画と動画を撮るのでダイヤルを回さなければならない。
手元が真っ暗なので小さめのライトを持参したのが、とても役に立った。
午後7時になり、最初の花火が打ち上げられた。
ところが私の予想と違い、花火はレインボーブリッジよりかなり左側に上がった。
コンパクトカメラを手に持ち、先ずは静止画を撮る。そして一眼レフカメラのシャッターボタンを押す。これがなかなか上手く出来ない。
動画はブレないように気を付けたが、高齢の為に手が震えていたようだ。
コンパクトカメラと一眼レフカメラで撮る。忙しい。あっという間の5分だった。
今回は2回目なので前回よりは上手くできたと思うが、出来栄えは「まあまあ」だった。
・・・と思ったら、打ち上げ場所が2ヵ所あったようで、奥の方の1ヵ所の花火は少しボケていた。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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伊達に「藍染めワンダーランド」を創る![ aizome-「I」/ 伊達 ]
伊達市で藍染めの魅力を伝えている”aizome-「I」"さん。むしゃなびでは一昨年に特集していました。 2023年6月の記事はこちら▼ 『染まらないために染める』パンチラインな大和魂 〜異端児染師Aizome『I』 ご縁があり「ここだ!」という場所を見つけ工房とし、その場所でのイベントも始めていた頃でした。そこからストーリーは進み、今年、熱い想いでクラウドファウンディングをスタートさせました。 クラファンページはこちら!3/31まで!▼ 『藍染め工房と宿泊施設で地元と人々が繋がる「藍染めワンダーランド」を創ります!』 『 藍染め 』という伝統文化を次世代に繋ぐ、更には地域の活性化、人と人が結びつく新たな場の創出を目指す、aizome-「I」の金子夫妻。地元のみんなで応援してみませんか? 藍染工房の立ち上げ、さらに宿泊施設をプラスし『藍染めワンダーランド』を創りたいとの想いで挑戦。リターン品には藍染体験(オススメ!)や藍染めで仕上げたアクセサリーやTシャツ、ストール、靴下やストラップなども。ふたりの想いが伝わってくるクラファンページをぜひ一度ご覧ください。 伊達で生まれ育ったふたりの、ふるさとへの想い 「地元の人たちと繋がりを深められる場所にしたい」 「伊達市の特産品である藍を広め、観光客やインバウンドの人たちに『目的地』として訪れてもらうことで、伊達全体の活性化にも繋げたい」 お二人の言葉の節々に伊達市への愛を感じます。お二人は伊達市で生まれ育ち、今その地元で子育てをしています。地元を愛し、盛り上げたいという気持ちは既に周囲にもしっかりと伝わっていて、イベント時には多くの地元の人々が運営に携わっています。 「イベントなどを通じて人と人がつながり、交わることで、ここが藍染めの液のようにいい形で発酵し、美しい「華」を咲かせられたらとも願っています」 奥が深い”藍染め”という技術 ・そもそも、なぜ藍染め? ・藍が伊達市の特産品なのは知っているけど、 藍染めのことはよく知らない……。 ・草木染めのことでしょ? と思われる方も多いと思います。ここで藍染めについて少しだけご紹介します。 まずご紹介したいのは、藍の国内生産量について。第1位は徳島県、第2位が北海道です。そしてなんとその藍は全て伊達産!そして伊達では一件の農家のみが藍を栽培しています。つまり伊達市の農家・篠原一寿さんが、全国2位の生産量を栽培しているのです。 次に”藍”という植物について。藍は大昔から様々な用途に使われてきました。生葉を絞ったものはやけどや口内炎などに効果があり、葉を煎じたものは解熱や解毒に効果があると言われています。高い抗酸化作用や抗菌作用があることも分かっています。藍染めで染めた布は防臭効果、防虫効果、UVカット、保温保湿、燃えにくい(難燃性)といった特徴があり、昔から山や畑仕事の作業着に重宝されていたそうです。 特に奥が深いと感じさせるのは、染め方です。藍は水溶性では無いため、他の草木染めとは全く異なる染め方を要します。まず、藍の原料を作るためには藍の葉を摘み取り、乾燥させ、1週間に一度水打ちと切り返しを行います。これを100日間ほどかけると、藍の葉は発酵し、藍の原料「すくも」が出来上がります。 このすくもは水には溶けないので(不溶性)、広葉樹(カシ、ナラ等)の木を燃やし、灰にします。その灰を熱湯に入れ良く攪拌し、一晩寝かせて出来た灰汁に入れる事で、すくもにふくまれた有機物や微生物が徐々に溶け出し、発酵して液が出来上がります。染め液にするまでには、およそ1週間から2週間ほどかかります。 さらに染め液はとても繊細で、そのときの温度や環境、そこにいる人のエネルギーによっても染まり方が変わると言います。 「だからこそ奥が深く、おもしろいと思います。また、藍染めは、綿やシルク、麻などの天然素材との相性がいいのも特徴です」 クラファンには藍染め体験のリターンもあります。ぜひご自身の手で染めて、藍を体感してみては。日本の伝統工芸でもある藍染めを、自身で体験できるところは全国でも限られています。多くの体験者が、藍染めの奥深さと色の美しさに魅了されています。 藍染め液の中のような『温かい場所』を目指して 総面積が2500坪もある工房敷地。前の持ち主の方が手入れしていた庭が1200坪。景色を遮る高い建物が周りになく、空が広くて近くて、緑と季節の花に囲まれていて、気持ちがリフレッシュするような場所です。 「この場所を生かしてマルシェや子どもまつり、音楽フェスなどを開催。藍染めに興味がない人、藍染めを知らない人にも、イベントに参加してもらうことで藍染めについて知ってもらえたらと思って開催してきました」 今まで開催されてきたイベントには多くの人が訪れ、この場所の素晴らしさを知り、そして人と人が出会い・繋がっていきました。このクラファンを通してより多くの人々の想いが加わることで、さらに”温かい場所”となるでしょう。伊達市を盛り上げるスポットになること間違いなし。応援したい!と思われた方は、こちらから▼3/31まで!▼ 『藍染め工房と宿泊施設で地元と人々が繋がる「藍染めワンダーランド」を創ります!』 とにかく明るく、前向きでエネルギッシュで、藍と愛に溢れる金子夫妻。二人を応援したらご利益がありそうな雰囲気です。正式にオープンしたら、二人(+いっつもニコニコ愛娘みねちゃんの三人)に会いに、ぜひ工房を訪れてみてくださいね。 ※こちらの記事は一部クラファンページより引用・参照して作成しています。 (クラファンページ ライター:徳積ナマコ 様 / 一部写真借用) ____________________________________________________________ aizome-「I」 北海道伊達市で夫婦で活動する藍染め作家 地元で育つ天然藍で染めています。 1/15よりクラウドファンディングに挑戦。
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