心の伊達市民 第一号

写真で見る東京(96)・・・ツツジ二景

根津神社】
facebookの「お江戸東京ぶら散歩」というサイトを見たら、「根津神社」の綺麗なツツジの写真が載っていた。前日の夕方のTVニュースでも、「日本人は知らないが、外国人観光客に人気の場所」で取り上げていた。
TVの取材者が知らないだけで、この神社のツツジは以前から有名である。

いままでにツツジのシーズン以外にも何度も行っているが、予定も無かったので行ってみた。上野松坂屋前から都バスに乗って、10分くらいで「根津神社前」で降りる。
バスも根津神社に行く人達で満員だし、神社に向かう人達で細い道路も混雑している。


 「根津神社」



ツツジのシーズン以外ではここを訪れる人もあまり無く、閑散としている。
ところがツツジが咲くと、鳥居のところから行列が出来ている。
この行列は「つつじ苑」に入る為の人達で、入苑料は500円もする。

私がざっと計算しても1日に1000人は入ると思うので、それだけで1日50万円になる。
ただここは神社なので「入苑料」とは言わず、「入苑寄進料」と言っている。


 「神橋」からも「つつじ苑」がよく見える。



根津神社の歴史を調べてみたら、次のように書かれていた。(抜粋)
『今から千九百年余の昔日本武尊が東夷征定の途次、武神須佐之男命の御神徳を仰ぎ千駄木の地に創祀したと伝えられる古社で、文明年間(1469~87)には太田道灌が社殿を奉建しています・・・』

『現在地は江戸時代、甲府宰相徳川綱重(三代将軍家光の三男、六代将軍家宣の父)の山手屋敷であり、のちに六代将軍となる綱豊(家宣)の生誕の地でありました』とある。


 「つつじ苑」を外から見る。



「つつじ苑」は外からの方が全体像が分かり、美しさも堪能できる。
500円を支払って中に入ると、小道を歩きながら近くでツツジを楽しめる。
私は以前に何度も中に入っているし、行列に並ぶのが嫌で外から見るだけにした。

「外から見る」のと「中に入って見る」の、どちらが良いかは人それぞれである。
でも並んでも、一度は入った方が良いと思う。


  色鮮やかな「つつじ苑」



「つつじ苑」に並行して「千本鳥居」がある。日本では数が多いと、なんでも「千本XX」と言う。根津神社の千本鳥居を数えたことは無いが、50本も無いと思う。
この鳥居の中を歩こうとしている外国人観光客が多く、長い行列が出来ていた。

千本鳥居を抜けると、その先には「乙女稲荷」がある。
混雑していなければ、私はいつもそこまで行っている。
しかし人の多さに疲れてしまい、この日は神社なのに拝殿にお参りもしなかった。



(おまけの話)【六義園】
観光客が多く疲れてしまったが、気を取り直して「六義園」に行くことにした。
こちらはバスを降りた「根津神社前」停留所から、またバスに乗って10分くらいの「上富士見前」で降りる。停留所から5分くらいで、「六義園」に着く。

ここは都立公園なので、シニア割引きで150円で入園できる。
門を入ると有名な巨木の「枝垂れ桜」の木があるが、桜が終れば誰も見向きもしない。


池の正面に見える「吹上茶屋」



内庭大門を入ると目の前が開け、大きな池が目に入る。
この日は風が吹いていなかったので、水面に「ツツジ」が映りとても綺麗だ。
庭園の中心に池を配し、周りを歩きながら楽しむ典型的な「池泉回遊式庭園」である。

根津神社を見たばかりなので、ゆったりした日本庭園で心が洗われた。
かなり広い庭園に観光客はあまり目立たず、30人くらいしか入っていないように感じた。


「藤代峠」の「つつじ」が水面に映り、とても綺麗だ。



ホームページを見たら、『六義園は造園当時から小石川後楽園とともに江戸の二大庭園に数えられておりました。元禄8年(1695年)、五代将軍・徳川綱吉より下屋敷として与えられた駒込の地に、柳澤吉保自ら設計、指揮し、平坦な武蔵野の一隅に池を掘り、山を築き、7年の歳月をかけて「回遊式築山泉水庭園」を造り上げました・・・』

『六義園は吉保の文学的造詣の深さを反映した繊細で温和な日本庭園です。庭園の名称は、中国の古い漢詩集である「毛詩」の「詩の六義」、すなわち風・賦・比・興・雅・頌という分類法を、紀貫之が転用した和歌の「六体」に由来します』と書いてあった。


 「田鶴橋」と「藤代峠」の「つつじ」



六義園の見学は「順路」が示されているので、時計回りに進む。
たまに外国人を見掛けるが根津神社にいたような感じの人達と違い、なんだか教養豊かな人達に見えた。ツツジも所々で見掛ける程度で、一ヶ所に「これでもか!」と集められていないのが良い。

「吹上茶屋」で休もうかと思ったが、満席で諦めた。ここから見る景色も素晴らしいのだが・・。先に進み「渡月橋」を渡ると、「藤代峠」と名付けられた場所に出る。
少し小高い山となっていて、ここはツツジが多く植えられていて満艦色である。


 「ささかにの道」のツツジ



中ほどに「ささかにの道」という名の小道がある。
ここを上ると、自分の体全部がツツジに囲まれた感じになる。
ツツジの花を満喫し先に進むと、「田鶴橋」の横を通過して、これで一周となった。
この庭園はとても広いので、池から離れた小道を行けば、また違う光景が見られる。

出口に向かうと休憩所とお茶屋があったが、昼を過ぎて腹が減ったので外へ出てから駒込駅近くでランチにした。


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コメント

    静と動(Y)

    静と動(Y)

    根津神社の「動」と六義園の「静」を対比させた本日のブログ企画は素晴らしい。机の前で見る絵画(?)も良かったが、元気な頃に行った両社の美しさは今でも思い出します。動画で見る「静」と「動」に古い日本人としては、「静」の心地よさに旗を上げたい。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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