心の伊達市民 第一号

小さな話(21)

【きざみ鴨せいろ】
私がJR大塚駅に昼時にいるのは、最近では珍しい。
そこで久し振りに大塚駅近くの蕎麦屋「みとう庵」に行ってみた。
老夫婦が店をやっているが、この店の名物は「きざみ鴨せいろ」である。
熱いつけ汁の中に、ネギと刻んだ鴨肉が入っている「せいろ」である。

入口の券売機で1000円を入れたら、札が出て来てしまう。張り紙があり、「新札は使えないので、店内で両替します」とあった。
券を買ってカウンター席に着くと、すぐに「きざみ鴨せいろ」が出て来た。

固めの細めんであるが、以前と違うのは「きざみ鴨肉」がほとんど入っていないことだった。値上げが出来ないからかもしれないなー。


 「きざみ鴨せいろ」(630円)



【ゆうID】
TVニュースで「ゆうID」というものを紹介していた。
日本郵便の説明によると、『住所を7桁の英数字で表現できる新サービス「デジタル・アドレス」です』とあった。

現在は郵便番号を使っているが、これでは同じ住所の人が多くて個人までは分からない。そこでデジタル・アドレスを、例えば「ABC-12D6」などのように個人に割当てると、これだけで住所・氏名が分かるようになる。これは日本郵政にはものすごい合理化になる。

それでは『我々はどうなるのか?』を調べたら、近い将来に例えば「RAKUTEN」でネット注文を出す時にこのデジタル・アドレスだけを書き込めば、住所氏名を書く必要が無くなるようだ。5月26日から登録開始となったので、私は面白そうだから初日に登録して「デジタル・アドレス」を取得した。


 「ゆうID」の新規登録



【ロサンゼルスの米価格】
令和の米騒動が起きている。我が家は少し前から北海道伊達市観光物産公社から「ゆめぴりか」を購入していた。ところが4月分の注文を出したら、『今年の在庫は無い。新米の出る10月まで待って欲しい』と言われてしまった。まさか米が買えなくなる時代が来るとは思わなかった。

米の価格は最近では、昨年の2倍くらいになっている。
そこで政府は3回に分けて備蓄米を放出したが競争入札にしために、高値を出したJA全農が多くを落札してしまった。慌てた政府は次回は「随意契約」にしたら、大きなスーパーやネット販売業者など19社が申し込んだ。

今回の備蓄米は2021年の古古古米、2022年古古米なので、味がどうなんだろう?
問題は前回の競争入札で高値で買ったJA全農は、これで損を抱え込むのか、あるいは二重価格になるのか?


 ロサンゼルスのスーパーの米



ロサンゼルスに住む親戚の建築家のIさんが、日系スーパーマーケットで売られている米の写真と価格を知らせてくれた。
袋の大きさが2種類あるので、全て5キロに合わせて値段を下に記す。

*日本産米の場合。
「あきたこまち」(29ドル)、福島産・天のつぶ(35ドル)、新潟産・コシヒカリ(85ドル)、ゆめぴりか(42.5ドル)
*カルフォルニア米の場合。
「雪花」(25ドル)、「ひとめぼれ」(32.5ドル)、「錦」(9ドル)

アメリカ産の「錦」の9ドルは安い。
日本円で5キロが約1300円だ。政府備蓄米の古古古米でも、小泉農相が2000円と言っているのだから。


 新潟産「こしひかり」とカルフォルニア米「NISHIKI」



米の値段は果たして高いのか? 私はよく分からないので、色々と調べて計算してみた。我が家は伊達産「ゆめぴりか」を送料込みで、5キロ約5000円で買っていた。
米一合の重さは約150グラムである。大人は茶碗一杯の普通盛りのご飯を食べるが、それは約0.4合になる。すると茶碗一杯の米の値段は、約60円である。政府放出の備蓄米だと、たった25円である。

私は伊達市の農家に知り合いが多かったが、彼らは決して豊かとは言えなかった。
豊かなのは大都市周辺の農家に限っていて、農地を転用してアパートやマンションを建てているからだ。収入の割に重労働の農業は後継ぎに困るほどだ。私は米はもっと高くても良いと思っている。


 「雪花」はカルフォルニア米



(おまけの話)・・・【のぞき坂】
NHKテレビで「ドキュメント72時間」という番組が、金曜日の午後10時~10時30分に放送されている。私はこの番組が好きで、いつもビデオに録っている。色々な場所にカメラを持ち込み、その場所に現れる人達にインタビューするのである。

やらせは無く偶然であるが、そこに登場する人達の背景の人生が面白い。
最近のことだが「のぞき坂」という変な坂が登場し、その坂を上る人に話を聞いていた。この坂は豊島区雑司ヶ谷にあるようで、驚くほどの急坂なので、私は興味を持って見に行くことにした。


 「のぞき坂」を上から見る。



「のぞき坂」の意味は「あまりの急坂なので、上から覗くように下を見る」ことから名付けられたそうだ。だから私は当然のように「のぞき坂」は愛称で、正式名を調べたら、なんとこれが正式名だった。坂のある場所は「雑司ヶ谷駅」から1分と分かった。

そこでJR大塚駅から都電「荒川線」に乗って、「都電雑司ヶ谷駅」で降りた。
ところが駅の近くに坂は無い。あるのは雑司ヶ谷霊園だけだった。
警察官が交通整理をしていたので聞いてみた。
すると『もっと先だ。10分くらい歩けば交番があるから、そこで聞け』と言われてしまった。


「のぞき坂」を下から見る。



なんだか納得しないままに、先に進んだ。そして目当ての交番があったので、そこで聞いたら目の前の坂だった。
警察官は『この坂のことを聞いたのは、今日はあなたで6人目だ』と言った。
なぜこんなことになったのか納得いかなかったが、その事情が信号を渡る時に分かったのである。

信号の先に地下鉄「雑司ヶ谷駅」があった。こちらの駅は「副都心線」だった。
私が勝手に都電「荒川線」の駅と、思い込んでいたのであった。
最近はこんなことばかりしている私だ。

肝心の「のぞき坂」であるが、かなりの急坂であることは確かだ。
写真で表すのが難しかったが、最後の写真の「横から」でその急さ加減が分かってもらえるだろう。


 「のぞき坂」を横から見る。

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コメント

  1. ID不信(Y)

    ID不信(Y)

    返信

    「ゆうID」の記事を読んだときに、これは私向きではないな!と一瞬感じました。単なる新聞記事として受け取っていましたが、既に申請が始まっていたのをブログで見て驚きました。
    郵便物は地域に慣れた配達の方により、不確実な郵便物も人間の想像力を活かして届けてもらえる現在のシステムに安心を感じるのは年寄ばかりではないでしょう。IDの一文字間違えた事で全く違う個人へ郵送されてしまう事が合理化でしょうか?

  2. Shinji

    Shinji

    返信

    コメントのY さんの意見に全く同感です。郵便番号を一つ間違えても、今までは配達人の考慮で、無事に届けられてきました。特に海外からの郵便物には、スペル(綴り字)のミステイクが多いのですが、このシステムになれば、配達先見当たりません、で返ってくることになるでしょう。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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