心の伊達市民 第一号

小さな旅(4)・・・青山~原宿

原宿の駅前の「SEIKO Seed」という場所で、「専用過ぎる腕時計」というイベントがあるのを知って出掛けて行った。
どうせ行くなら散歩を兼ねて、12月30日に青山通りを歩いて原宿まで行ってみた。

最初は大江戸線の「青山一丁目」で降りて、神宮外苑の銀杏並木の様子を見に行った。
銀杏の葉は全て落ちてしまい、更に歩道は掃き清められていた。
わずかに枯れた葉が、歩道と車道の間の植え込みにあるだけだった。
黄葉の時に、あれだけ大勢の人が訪れた面影は全くない。


 銀杏並木(明治神宮外苑)



青山通りを渋谷方面に進むと、すぐ右側が伊藤忠商事の本社と「伊藤忠ガーデン」がある。伊藤忠ガーデンのホームページを見ると、「世界中からみんなが持ち寄った、この星の難問たち、SDGs。それはテーマはバラバラだけど、とても大切な宿題の数々・・・」

「だから一人ひとりが自分ごとにできないと、何も始まらないし続かない。本当の解決にはならないと思うのです」と、子供向けに説明してある。
敷地の入口は電気自動車用の『急速充電スタンド」があるが、誰も充電していなかった。
「急速」というのは「何分なんだろう?」と気になった。


 EV車用・急速充電スタンド



更に進むと、お洒落な店が続くようになる。
「KARE」という変な店があった。ここは調べたら『ドイツのミュンヘンで産声をあげたKAREは「クレイジー」と「ハッピー」をテーマに、見ているだけでも楽しく・・・』

『ついつい眺めてしまうような魅力を持った個性的なアイテムを揃えている人気の家具・インテリア・ブランドです』とあったが、私には見ていて気持ち悪かった。その影響を受けたのか、ナナメ向かいにある公衆電話BOXにはKARE風の落書きがあったのが可笑しかった。


 落書きもお洒落



道路沿いにはお洒落な店が続く。
それも尖った感じの製品が目に付いていて、ブランド名は私には分からないし読めない。イタリア語かフランス語らしいが、読めない人はお客じゃないのだろう。

かなり歩くと「表参道」に出る道となる。
角には交番があり、その隣には小さな秋葉神社もある。
表参道で目に付くのはカラフルなゴミ箱である。これは通信機能を持ったゴミ箱で、いっぱいになると事務所に知らせるようになっている。


  通信機能付きゴミ箱



道路の両側は有名ブランド店ばかりである。
その中に「Apple  Store」があり、正月向けに窓ガラスに達磨が描かれているが可笑しい。アメリカの会社でも「郷に入れば  郷に従え」なのだろうか?

道路を歩いている人達も、なんとなくファッショナブルに感じてしまう。
そんな中をあか抜けない外国人観光客が、キョロキョロしながら歩いている。


 「Apple Store」もお正月モード



表参道に2ヵ所ある横断歩道橋に上がってみた。
正月向けか、中央の電柱から日章旗が下がっている。
この道は青山通りからゆるい下り坂となり、途中から原宿駅に向かい上り坂になっている。

途中の右側にあるお洒落な「表参道ヒルズ」は、昔は「同潤会アパート」があった場所で私も覚えている。古い建物で蔦が絡まっていて、その頃から時代の先端を行っていた。


 表参道(横断歩道橋の上から)



今回の目的である「SEIKO Seed」に行った。
場所は少し分かり難いが、原宿駅前のビルを入り奥の左の方であった。
ここはSEIKOが「腕時計の新たな可能性を育み、腕時計の様々な楽しさを体験できる発信拠点」だそうだ。

中に入ると6つの遊び心いっぱいの小さなハウスがある。
「忍者専用腕時計」、「クラブDJ専用腕時計」、「ヴァンパイア専用腕時計」、「ゆで卵好き専用腕時計」、「サンタクロース専用腕時計」、「恋する乙女専用腕時計」が飾られている。若者には楽しいかもしれないが、私には「チョット」だった。


  「専用すぎる腕時計」(SEIKO Seed)



(おまけの話)
ここま出来たのならと思い明治神宮に行ってみたら、大鳥居の前からもう大勢の人がいた。多くは外国人観光客で、彼らは「ここがなにか」を知って来ているのだろうか?
雨が降らず乾燥続きの東京なので、参道は砂利を踏む人たちで埃が上がっている。しばらく進むと、右手に奉納された日本酒の酒樽が積み重なっている場所に出る。

私の中高時代の同級生が社長の「豊島屋酒造㈱」を探したら、「金婚」が2樽、奉納されているのを見付けた。
ホームページによると「金婚正宗は明治天皇の銀婚式をお祝いする願いをこめて銘名されました。明治神宮と神田明神の東京二大神社のお神酒として納められている唯一のお酒です」と自慢していた。


日本酒奉納(明治神宮)左上方に「金婚」がある。



日本酒の向かい側はウィスキー樽が奉納されているが、そちらは人気が無く誰も写真を撮っていない。少し先を左に曲がると、大量の提灯が飾られていた。突き当りには明治天皇の「御製歌」が飾ってある。
「世の中の 事ある時に あひぬとも おのがつとめむ ことな忘れそ」

そこを右に進むと、やっと左手に手水舎、そして「南神門」となる。
ここで自撮り写真を撮る外国人が多い。神門と本殿の違いが分からないのかもしれない。


 南神門(明治神宮)



南神門を入ると目の前が開けて正面に本殿が見える。
私が行ったのは12月30日なので、もう初詣の準備が終っているようだった。
明治神宮の初詣客の数は常に全国一で、おおよそ320万人くらいが来る。

ここでまた元経営者の悪い癖が出て、正月のお賽銭の計算をしてしまった。
1人が100円で計算しても、320万人×100円=3億2000万円となる。
すでにお賽銭を受ける場所が作られていて、100坪くらいの場所に白色のビニールシートが敷かれていた。「凄いなー」と感心しながら、参道を戻って行った。


 初詣用「お賽銭場」

記事の問題について編集部に報告

コメント

  1. 歩くこと(Y)

    歩くこと(Y)

    返信

    「都心を歩かない会」のメンバーである私は街中を何時も車で移動している。だから街の「小さな旅」の小さな発見が出来ない。歩くことの大事さを知らしめた良いブログである。正月前の青山近辺の懐かしい風景を楽しんだ。

コメントを書く

伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

詳しくはこちら
ジャンル
娯楽・趣味
アクセス総数
1,449,988回

伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

詳しくはこちら
ジャンル
娯楽・趣味
アクセス総数
1,449,988回
Tag

ハッシュタグ

「むしゃなび」はこちらの皆様に支援して頂いています

  • 大高酵素
  • いぶり腎泌尿器科クリニック
  • 住まいのウチイケ
Popular Post

人気の記事

Event

イベント

ただいま準備中です。

イベントの一覧はこちら

「観光・体験」カテゴリーのおすすめ記事

観光・体験に関する

特集記事

特集記事の一覧はこちら