心の伊達市民 第一号

写真で見る東京(81)・・・大手町のアート

大手町の大企業が「大丸有」という組織を作って、時々、色々なイベントを行っている。
「大丸有」というのはホームページによると、『日本を代表するビジネス街、大手町、丸の内、有楽町の頭文字をとって「大丸有(だいまるゆう)と呼び、3つの地区を合わせた約120haのエリアを「大丸有地区」と総称します』。

『3月3日(月)から3月7日(金)まで、大手町エリアでは「はるミネーション」というイベントが開催します。日本の伝統工芸である和傘を大胆に用いた照明演出で、桜や花柄を模したイルミネーションの優しい色彩と灯りで春の訪れを演出します』とある。


  「はるミネーション」のポスター



イベントは大手町の何ヵ所かで和傘を飾り照明で照らすようだが、最近の私は夜に出掛けるのは億劫になっている。私が行った日は最終日の午前中で、しかも風が強く寒かった。その影響か、屋外の展示は取り止めになっていたのか、開催予定場所にも行ったが見付からなかった。

仕方ないのでビル内の展示を見ることにして、大手町タワーに行ってみた。
どこにあるのか分からないので、エスカレーターに乗ったら地下に展示が見えた。


 「大手町タワー」



上から見ると、あまり数は多くないが和傘に照明が入り、それがエスカレーターの側面のガラスに映りとても綺麗だった。エスカレーターを降りて、近くに寄ってみた。
色々な模様の和傘が織りなすハーモニーで、なかなか良い感じだ。
このビルで働いている人達が通り過ぎるが、見慣れた光景なので誰も立ち止まらない。


 「大手町タワー」



他の場所にも展示があるかもしれないと、少しウロウロしてみたが、残念ながらここだけだった。その代わり今回のイベントと関係があるのか不明だが、「みずほ銀行」の裏側のスペースにサイケなアートがあった。「銀行は堅物」と思われていたのは昔の話のようだ。

最近では「三菱UFJ銀行」と「みずほ銀行」で貸金庫から大金を盗んだ犯人が逮捕されたが、どちらの事件も犯人は女性だった。
この事件で私は銀行の見方が変ったし、女性の見方も変った。
サイケなアートを飾る銀行の変化した態度と、貸金庫事件は無関係ではないような気がする。


 「大手町タワー」



今回の和傘の展示は「大手町の森」、「大手町仲通り」でも開催されていることになっていた。そこにも行ってみたが、和傘を見付けられなかった。
次に行ったのは「OTEMACHI ONE タワー」で、ここも地下に飾ってあった。
ビルの地下は吹き抜けになっていて、壁に植物が植えられていて、外にいるような感じだった。


 「OTEMACHI ONE タワー」



こちらは照明が行われていないので、少し寂しい感じがした。
配線も無かったので、元々、照明はしないようだった。
隣ではなぜか「プリン」の有名店が数店出店していて、係員が盛んに私を勧誘した。
いくら有名店でも、小さな瓶に入ったプリンが500円は高いのでは?


 「OTEMACHI ONE タワー」



和傘にも色々な模様が描かれていて、洋傘とは違う良さを感じる。
すでに和傘は実用より、アートになってしまったようだ。
浮世絵の和傘が1本あったが、傘には似合わないように感じた。

他にも色々なイベントがあったようだが、それに気が付くのが遅く、全て終った後だった。それにしても「はるミネーション」という造語を私は気に入らない。
「春」と「イルミネーション」をくっ付けたのだろうが、なぜか日本人は造語が好きなようだ。


 「OTEMACHI ONE タワー」



(おまけの話)
大手町を歩くと、パブリック・アートに出会う。サンケイビルの前には真っ赤なオブジェがある。その名は「Iliad Japan(イリアッド・ジャパン)」で、作者は彫刻家の「アレクサンダー・リーバーマン」である。

「イリアッド」(英語)、「イーリアス(ラテン語)」とは『トロイ戦争の最後の数週間を描いた壮大な叙事詩で、古代ギリシャの神話と英雄の物語が複雑に絡み合った作品』だそうだ。


  作品名「イリアッド・ジャパン」



その向かい側の大手町プレイスにあるのが、  作品名「SUN DIAL」である。
作者は「杉本 博司」で、『三次元の数式を目に見える立体的な形に表現した数理模型の作品である。高さは12メートル、アルミ無垢材を加工した円錐は日時計の役割も持つ』とある。「イリアッド・ジャパン」も「SUN DIAL」も凄いと思うが、アートの心を理解するのは難しいものだ。


作品名「SUN DIAL」



3つ目のアートは分かり易い。
場所は皇居に面した「三井物産」の入居している「OTEMACHI ONE TOWER」の横にある「OTEMACHI ONE GARDEN」にある。最初に見た時は、「あれ!なんの花かな?」と思った。

多くの立ち木に白い花が咲いている。「この季節に咲く花はなんだろう?」と思い、近付いてみた。するとそれは白いプラスチックで作られた花のようなものを、木の枝に取り付けてあるのだった。

これがアートかどうか不明だが、写真では分かり難いので「動画」を撮った。
私がその光景を見て感じたのは、「枯れ木も山の賑わい」だった。


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コメント

  1. 鑑賞眼(Y)

    鑑賞眼(Y)

    返信

    今回のブログに登場する芸術作品への「鑑賞眼」は私には「無」であったのは残念です。「見る目がないね~」と言われてしまいそうですが、キレイであるが「美」を感じない。

  2. Shinji

    Shinji

    返信

    和傘のような壊れやすいものを戸外に置いても、誰にも壊されたり盗まれたりしない国に住んでいる幸せを、皆さん知っているでしょうか? 野蛮な国に住んでいる私には、信じがたく、また羨ましい限りです。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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