心の伊達市民 第一号

泉岳寺と高輪ゲートウェイ

「TAKANAWA GATEWAY CITY」が3月に開業したと聞いていたので、見に行ってみようと思っていた。ゴールデンウィークが終ったので、それほど混まないだろうと思った。
少し前のブログで両国に行った時に、回向院に立ち寄った話を書いた。
その時に「回向院は討ち入りを果たした四十七士の休憩を断った」ことを書いた。

その続きのような話で泉岳寺に「四十七士の墓」があるので、高輪ゲートウェイに行く前に久し振りに行ってみた。
地下鉄浅草線の「泉岳寺駅」で降りて、5分ほど歩いて「泉岳寺」に着く。


 「泉岳寺」



本堂には寄らず、真っ直ぐに「「赤穂義士墓所」に向かう。
なぜかゴールデンウィークも終ったのに、久し振りの泉岳寺は大勢の人が来ている。
外国人観光客が多いのも驚いた。ここへ来るような人達は、マナーも悪くないので私も助かる。

最近の外国人観光客は銀座・浅草・渋谷だけでなく、「どこでも出没」するようになった。ガイドブックなどで「忠臣蔵」の物語を知ったか、あるいはいま流行りのYoutubeで見たのかもしれない。


 「赤穂義士墓所」への道



以前は「赤穂義士墓所」は、誰でも無料で自由に入れた。
ところが今回は門を入ると右側にお土産売り場、左側に机が置かれて火の付いた線香が置いてある。ここで線香を買わせるようだ。なんだか買わずに行ける雰囲気ではない。
300円を入所料のつもりで支払い、線香を受け取った。

その先の左側の敷地の壁には派手な「日本香道」の広告文字が何ヵ所にもある。
入口の線香は線香メーカーの「日本香道」の社員か、パートが売っているに違いないと感じた。


 「赤穂義士墓所」の入口の門



火の付いた線香を持って、義士の墓に向かう。
線香は専用の入れ物に入っていて、本数も多い。普通の線香の2束くらいありそうだ。
もしかしたら四十七士のお参りの為に、47本あるのかもしれないと思った。
お参りしている人を見ると、各義士の墓前に1本づつの線香を置いている。  


  300 円で購入したお線香



動画を撮りたかったが、人が多くて出来なかった。
最近は私の行くような色々な場所で、日本文化が見直されているように感じる。
受付でもらった資料によると『赤穂義士は1703年2月4日に切腹した後、直ちにこの地に埋葬された。ただ関新六の遺体は遺族が引き取った。また寺坂吉右衛門は本懐成就後、関係者に討ち入りを報告して廻り・・・』

『後に江戸に戻り自首したが許され、83歳の天寿を全うした。また本人は討ち入りを切望したが反対に遭い、討ち入り前に切腹した菅野三平の供養墓があるので、墓碑は48ある』と書いてあった。義士を率いて討ち入りを果たした城代家老の大石内蔵助の墓は、義士達とは別格で屋根付きの墓になっている。


「大石内蔵助」の墓



入口で渡されたパンフレットを帰りの地下鉄の中で見たら、一番最後に次のようなことが書いてあった。『ご参拝にあたって。当山に限らずお寺にお参りする際には、まずご本尊さまにお参りなさることが大切であります。昨今、ご本尊さまのお参りしない方をお見掛けしますが、まずご本尊さまに手を合わせ心を清めましょう』。

もうここには何回も来ているので、真っ直ぐに「赤穂義士墓所」に行った私のことを言っているようだ。


 「四十七士の墓」



(おまけの話)【高輪ゲートウェイ・シティ】
泉岳寺を出て第一京浜を越えると、そこは「高輪ゲートウェイ・シティ」である。
かなり前にJRに「高輪ゲートウェイ」という新駅が出来た時に来たことがあるが、その時はこの一帯には何も無かった。

2020年3月14日に暫定開業した高輪ゲートウェイ駅は、品川駅から田町駅までの一帯を再開発する「グローバルゲートウェイ品川」事業の1つとして位置づけられている。この辺りはJRの車両基地だった場所で・・・

13ヘクタール(東京ドーム面性の3倍弱)を利用して1区画から6区画からなる街になる予定だ。東京の玄関口として位置づけようと考えて、「高輪ゲートウェイ・シティ」と名付けられた。


  道路から 「TAKANAWA GATEWAY CITY」に入る



「TAKANAWA GATEWAY CITY」はまだ工事中らしくビルの中には入れず、HPで見たら次のような施設が出来るようだった。 「グルメ&ショップ」、「ビジネス施設」、「複合文化施設」、「コンベンション施設」、「ホテル」、「レジデンス」。

周りには4棟の高層ビルが建設中で、全てが完成するのはまだ先のようだ。
メインのビルの外付けのエスカレーターに乗って、3階相当の場所に出る。 ここから「高輪ゲートウェイ駅」に直結している。


「TAKANAWA GATEWAY CITY」



まだ仮オープンだが、見物客が大勢来ている。
広場の中央に華やかに彩られたパイプで作られた建物のようなものが見えた。
近寄ってみると、これはアートで「100色の道」というタイトルが付いている。
作者はフランス人女性の「エマニエル・ムホー」で、東北芸術大学教授をしている。

「100色の道」は歩くことが出来るので、次々と中に入り写真を撮る人が多い。
私も長く待ったが、一時、人の流れが切れたところを狙って歩きながら動画撮影をした。



駅前に人だかりがしているので行ってみたら、なにか記念品を配っている。
私ももらおうとしたら、「駅からハイキング&ウォーキングイベント」で、スマホにアプリを入れるとプレゼントがもらえると分かった。私もアプリをダウンロードしようと鞄を探したが無い。家にスマホを置き忘れて来てしまったのである。

私が『スマホを家に置き忘れて来てしまった』と係の人に告げたら、プレゼントだけを外してパンフレットだけ寄越した。「携帯の不携帯」である。
なんだか寂しい気持ちになり、また地下鉄に乗って家に帰った。


3階から見たJRの電車の車庫 

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コメント

  1. 日本人(Y)

    日本人(Y)

    返信

    勧善懲悪の好きな日本人にとって赤穂浪士はうってつけの出来事であります。未だに線香の煙が絶えない泉岳寺の境内には日本人を感じるために外国人が多く訪れているのでしょう??

    83才まで生き延びた寺坂吉右衛門は何故か同じ年齢ということで感じ入るものがあります。どんな感じで晩年を過ごしたのでしょうか?

  2. Shinji

    Shinji

    返信

    わたしのアメリカ人の友人も、高輪プリンスホテルに泊まっていたこともあり、泉岳寺に一人で行き、四七氏にご焼香をあげてきました。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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