心の伊達市民 第一号

小さな発見(27)

【ミッドタウンの藁の豚】
日比谷TOHOに映画「リアル・ペイン~心の旅~」というアメリカ映画を見に行った。
この映画の粗筋は「数年ぶりの再会を果たしたデヴィッドと従兄弟のベンジーは、亡くなった最愛の祖母を偲ぶため、彼女の故郷であるポーランドを巡るツアーに参加する。

目的地であるマイダネクへ向かう道中にポーランドの様々な地を訪れるなか、正反対な性格の2人は、時に騒動を起こしながらも、家族のルーツやそれぞれの人生の生きづらさと向き合っていく」というもので、ナチスの強制収容所や焼却炉も登場する。
見応えのある映画で、私の評価は★★★だった。

映画を終りミッドタウン日比谷の広場に出ると、以前は館内に置いてあった藁で作った巨大な豚がそこにあり、子豚の数も増えて15匹になっていた。



【帝国ホテルのロビー】
日比谷へ行った時は、必ず帝国ホテルに行くようにしている。
ホテルに用事があるわけではなく、ロビーに季節ごとに飾られる生花を見るためである。
帝国ホテルの裏側から中に入り、ショップを横目で見ながらロビーに向かう。
中央の階段の下には、真っ赤なバラが半円形で飾られていた。

ここには季節ごとに色々な花が飾られるので、見に行く楽しみがある。
バラに向かって右側がレセプションで、左側はコーヒーラウンジとなっている。
コーヒーラウンジに接して無料の座席があるのでそこに座るが、薄暗いので本を読んで時間をつぶすには少し暗過ぎる。


 「帝国ホテル」のロビーのバラ



【白い恋人】
女房が友人から北海道銘菓「白い恋人」をもらって帰って来た。
北海道土産と言えば「白い恋人」である。
だが私は何年も夏を北海道で過ごしたが、「白い恋人」を食べたことがなかった。
あれだけ人気があるなら、かなり美味しいに違いないと思った。

なぜ「白い恋人」なんだろと思い石屋製菓のHPを見たら、『スキーを楽しんだ帰り、創業者が何気なく運命的な一言、「白い恋人たちが降ってきたよ」。この言葉がそのままお菓子の名前になった』と出ていた。肝心の美味しさだが、私はあまり好みではなかった。


  頂いた「白い恋人」(9枚入り・777円)



【サラリーマンの服装】
数年前からだと感じているが、サラリーマンの服装がラフになっている。
私の現役の頃のサラリーマンは全員が背広姿で、手には革鞄かアタッシュケースを下げていた。いまのサラリーマンはほとんど背広は着ていないし、ワイシャツを着ないので当然だがネクタイもしていない。

アメリカの超金持ちのIT関係者がTシャツでどこへでも出るのが、日本にも伝染したようだ。昔の人は言った。『服装の乱れは心の乱れ』。
しかも鞄の代わりに、みんな黒色のリュックを背負っている。
そう言う私もサラリーマンじゃないのに、出掛ける時は黒色のリュックを背負っている。


 リュック姿のサラリーマン



【壁に映る影】
冬は太陽の位置が低いので、影が伸びる。
それが壁などに映り込むと、なんだかとても心が安らぐように感じる。
有楽町駅の近くのビルの建て替え工事が始まるようだ。
最近は工事のための壁には「アート」が描かれることが増えてい。

しかしここは白壁のままである。そこに葉の落ちた木の影が映っている。
通勤のためか、女性が2人、駅に向かって歩いて行く。
こんな光景でも、最近の私はアートに感じてしまう。


 「壁に映る木の影」



【やることが無い日には・・・】
私は義務感のように、毎日、家から出掛けて行く。
毎日だと、そうそうはイベントも無いし、行くところも無くなってくる。
そんな時は仕方ないので、マンションの裏にある中央区立晴海地域交流センター「はるみらい」に行っている。

そこの3階には温暖浴スペースがあり、広く絨毯が敷き詰められた場所は床暖房になっている。この施設の隣が「ゴミ焼却場」なので、その熱を利用しているのである。
私はそこで座椅子に座りのんびりと本を読んでいる。そして昼過ぎになれば、反対側の隣の商業施設の2階のレストランに行く。
そこに「うどん屋」が無いのが、私には一番の問題である。


 「はるみらい」の温暖浴スペース



(おまけの話)【銀座のフォトギャラリー】
*「富士フォトギャラリー銀座」
銀座には4~5ヵ所のフォトギャラリーがある。最近はどこでも、会場の撮影はOKとなっている。 ほとんどがカメラメーカーかプリンターメーカーのギャラリーで、入場は無料である。

銀座1丁目の「富士フォトギャラリー銀座」はアマチュアの登竜門のような感じで、上手下手が混在している。今回は「金子美智子写真教室」の生徒の作品発表だった。
ここで発表会をやると、費用は数十万円となる。この教室の生徒のレベルは高かった。
下手なプロの写真より、私には参考になる写真が多かった。


 「富士フォトギャラリー銀座」



*「キャノンフォトギャラリー銀座」
銀座3丁目にある「キャノンフォトギャラリー銀座」はプロの写真展である。
今回は鈴木サトルの「フクザツ」がテーマの写真展で、私はプロの作品より彼が述べる言葉に興味を持っている。

彼は述べている、『私は普段から街に出かけスナップを撮り続けているが、そこで常に追い求めているのは「ドラマ」である。しかし実際に街中でドラマティックなことが頻繁に起きるわけではないのは周知の事実であり、私もそれは承知の上である。ではどうするか?・・・』

『答えは見る側が感性を豊かにさせ、そこにドラマを見出すことである。写真の表現として、撮り方見せ方で、何でもない一瞬をドラマ化できる。それが私のスナップ写真のテーマであり、常に目は光らせている』。アーチストには珍しく、まあ彼の言葉は分かる。


「キャノンフォトギャラリー銀座」



・「ソニーイメージングギャラリー銀座」
銀座4丁目の交差点角にある「銀座プレイス」の6階に「ソニーイメージングギャラリー銀座」がある。
ここは新進写真作家の作品を展示していて、少し他と違う抽象的なアート作品が多い。
今回は中国人カメラマンの「田 凱」で、タイトルは「とるに足らない雲の力学」である。

彼は次のように語っている。『それは探し求めるものではなく、ある瞬間、不意に訪れるもの。視線が彷徨うとき、世界が語り始める。私はイメージを捕まえない。イメージが私を選ぶのだ。都市の喧騒の中で、その手は触れない・・・』

『むしろ、カメラがそっと撫でるように、世界を映し取る。すべては自然に、あちら側からこちらへと、私の内に降り立つ』。
凡人の私には分かり難いが、作品は普通だった。


「ソニーイメージングギャラリー銀座」

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コメント

  1. 多摩版・小さな発見(Y)

    多摩版・小さな発見(Y)

    返信

    中高一貫進学校として三多摩では優秀な生徒が集まると言われているT高校から日本のプロ野球からのオファーを断り大リーグへ挑戦したM君が見事「アスレッチックス」とマイナー契約を結んだとの報道が今朝の読売新聞多摩版に大きく載っている。
    「心の伊達市民第一号」さんのブログを拝見するようになってから、私も毎日の生活の中から何か一つ嬉しい「小さな発見」をするように心がけています。
    本日の「小さな発見」でした。

  2. Shinji

    Shinji

    返信

    鈴木サトル氏の云う言葉はよくわかります。私も、野外スケッチに行くと、つまらない平凡な景色(それはエッフェル塔でもなければ、グランドキャニオンでもない)の中にある何かに眼をつけて物語が流れ出るようにと、絵を描きます。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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アクセス総数
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