心の伊達市民 第一号

写真で見る東京(100)・・・浅草の外国人

今年は日本へ旅行に来る外国人観光客が増えているように感じる。
銀座や築地市場などは風景は日本だが、外国人の街になっている。
特に外国人観光客が多いのが、「浅草」である。

「なにが面白いの?」と私は思っていたが、自分が外国人になったつもりで見たら、「こんな面白いところはない」と感じた。しかも見物・見学が無料なのだから、みんな来るわけだ。


宝蔵門をバックに記念撮影



そこで私も外国人になったつもりで浅草寺を中心に歩き廻り、外国人の姿をカメラに収めてみた。今年の訪日外国人の予想人数は、過去最大の4200万人になるそうだ。

国別の内訳は1位が韓国、2位は中国、3位は台湾、4位は米国、5位は香港、6位はタイ、7位はオーストラリアとなっている。
3月の1ヶ月間だけでも134万97600人も来ているそうだから、観光地が外国人だらけにもなる。


 浅草寺本堂横で



最近の中国人は豊かになったせいか、見た目だけでは中国人と分からない。
でも個人旅行客は少ないようで、彼らは団体で、しかも大声で話すから分かる。
韓国人や台湾人は個人客ばかりのようで、人混みに紛れてしまうと日本人との違いが分からなくなる。

同じシャツや同じ帽子をかぶって離れ離れにならないようにしているのは、台湾人に多いように感じる。


 「影向堂」前の屋台の前で



アジア系の観光客で分かるのは、フィリピン人である。顔つきが違う。
インドネシア人はイスラム教徒が多いせいか、女性が頭にスカーフをかぶっている人が多いので分かり易い。この暑さの中で、『ご苦労様』と言いたい。

聞こえる言葉では、どこの国か分からない人も増えている。
・・・というわけで、日本人と見分けのつかないアジア人は避けて、欧米系の人を多く写真に撮った。撮影した40枚以上の中から、今回は10枚だけ紹介する。


 新仲見世通りの「下駄屋」の前で



コロナ禍前でも外国人観光客は多かったが、仲見世通り、浅草寺辺りだけで、あまり外れの方に行く観光客は少なかった。それがいまは観光エリアを越えた場所にも出没するようになった。そしてみんな買い食いをしている。

伝通院通りには色々な買い食い用の店が並んでいるが、そこに並んでいるのも外国人だ。「メンチカツ」などを買って食べているが、メンチカツはご飯のおかずだろーが!


 浅草オレンジ通りで



和服の貸衣装で観光している人も多いが、欧米人はなぜか少ない。
圧倒的にアジア人が借りて歩いている。
中には彼女達を日本人と間違えて、『写真を撮らせて』と頼んでいる欧米人もいる。
個人旅行で日本に来ている観光客は、色々なことで勘違いしたまま帰国する人も多いだろうなー。

人力車も多く走り回っていて、乗っているのは欧米人が多い。
でも買い食いはアジア人、欧米人の区別は無くみんな食べている。


六区の「WINS」前で



仲見世通りは、いつも歩けないほどの人混みとなっている。
両側には日本のお土産になるようなものを売っている。
見ていると、彼らはあまり買い物をしていない。行列が出来ているのは、買い食い店だけだ。

これだけ大勢の外国人観光客が来ていても、当り前かもしれないが美男美女はあまりいない。目立つのは入れ墨をした男女だ。
あまり美しいとは思えない入れ墨を、なぜ入れるのだろう?
刺青と教養は比例していると、ロスに住む親戚が言っていた。


浅草神社の鳥居の横で



(おまけの話)
外国人観光客を撮影していて、自分の昔のことを思い出した。
私のオヤジは豊かな家に生まれたので、若い頃に大金を持ってブラジルに渡った。
その経験からか、オヤジはよく言っていた。『若い内に外国を経験しろ』と。
私が初めて外国へ行ったのは1964年で、22歳の時にニューヨークだった。

まだ渡航も自由化されていない時代で、NY世界博覧会の従業員募集に応募してチャンスを得た。その経験から10年ほど前までは、外国へ行くのが趣味みたいになっていた。


 浅草神社から出て行く



我が家では結婚して間もなくから、色々な国の外国人をホームステイさせてきた。
オランダ人が帰国した後に、彼を訪ねてハーグに行った。そして女房と2人だけで、オランダの旅行社のツアーに参加したことがある。
その時は行く先々でオランダ人ばかりで、奇妙な経験をした。

カナダでは親しくしていた台湾人の知り合いの家を訪問し、オタワの台湾人社会の中だけで1週間を過ごしたこともある。エジプト人留学生の案内で、現地でツタンカーメンの黄金の仮面も見た。

若かったから出来たことだが、いまでは良い思い出になっている。外国で色々な経験をしたので、日本へ来る外国人観光客の気持ちも分かる。マナーは守って、楽しんで良い思い出を持って帰って欲しい。


 浅草「柳通り」で。



色々な国に行くようになると普通の観光では物足りなくなり、危険な場所や、珍しい場所にも行った。タイ北部の麻薬で有名なゴールデン・トライアングル、マレーシアのキャメロン・ハイランド、マルコス大統領が亡命したばかりのフィリピンなども懐かしい。
欧米ではいつもレンタカーを借りて、気ままな旅を楽しんだ。

その後、ベトナムと縁が出来て、ベトナム人の若者の面倒をみて日本へ実習生を送り出す会社の設立にも関係した。いまやその会社はベトナムの教育界を代表する会社に育った。色々な関係で外国と縁があった私の人生だが、いまは思い出に生きているようになった。


浅草「柳通り」で

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コメント

  1. Shinji

    Shinji

    返信

    突然ですが、高倉健で有名になった唐獅子牡丹の主題歌の歌詞にこんなものがあります。
    ”親にもらった 大事な肌を
    入墨(すみ)で汚して 白刃の下で
    積もり重ねた 不幸の数を
    何と詫びよか おふくろに
    背中(せな)で泣いてる 唐獅子牡丹”
    昨今の刺青だらけの白人を見ると、この歌を思い出します。ホント、親にもらった大事な肌をどうする気だい?!!と。

  2. 美意識(Y)

    美意識(Y)

    返信

    日本人は刺青に「美」を感じない民族でしょう?入れ墨=ヤクザの方程式が成立する。どこから見ても「美」とは結び付かない!銭湯へ入ることを禁じているのも他人が不快感を持つからでしょう。それを頭の先から足の先まで入れ墨を彫る気持ちが判らない?入管で入れ墨を入れている入国者を禁じることは出来ないだろうか?それほどに不快感を覚える。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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