
心の伊達市民 第一号
【新宿駅前のアート】
「松山 智一」という現代アート作家がいるのを、TVのコマーシャルで知った。
麻布台ヒルズのギャラリーで作品展を開催しているようだが、新宿駅東口広場にパブリックアートがあるのが分かり見に行った。早速、現地に行ったら「HANAO-SAN(花尾さん)広場」という名の場所があり、その中心にアートがあった。
「HANAO-SANとは何か?」と思い調べてみたら、作家本人が次のように語っていた。
『アートが「持つべきでない大衆性」と「持つべき大衆性」というのは、アーティストがずっと考えていること。アカデミックであり白人至上主義であり、・・・』
『権威主義的な欧米圏のアートワールドで構築された言語は、特権階級がない日本では通用しない部分もある。今回の作品で、新宿が持つ大衆性みたいなものを体現したかった』。私には難し過ぎて、なにがなんだか分からなかった。
東口に行くと、今は閉鎖された「アルタ」の前に出る。
正面のアルタの左側のビルの屋上付近に、巨大な画面が設置されている。
ここに飛び出す猫の動画が映し出され、私は2021年7月に来て撮影しブログに投稿していた。
今回は久しぶりに猫の動画を見たら、内容が変わっていた。
猫が目の前の3つの瓶や玩具を落とすのである。
外国人観光客が大勢来ていて、驚いたようにスマホで動画を撮影していた。
通りの名前は分からないが、「新宿通り」と言うのだろうか?
新宿駅から伊勢丹方面に歩いて行くと、右手に高級フルーツ店の「高野」がある。
その先に「眼鏡チェーン店」があり、向かい側は「紀伊国屋書店」である。
この眼鏡店の場所には思い出がある。大学生の時の古い話だが、ここの1階は「早川亭」という名の焼売店だった。その店の横の階段を上ると、2階が大きなマージャン店だった。私はここへしょっちゅう出掛けて行って、賭け麻雀をしていた。
その時の経験が社会人になって生きて、誰とやっても勝てるようになっていた。
元マージャン店のところを右に入ると「武蔵野館」という映画館がある。
ここはTOHOシネマで上映しないような映画をやるので、たまに見に行くことがある。
元に戻り更に先に進むと、右側に「ユニクロ」がある。しかしこの店は以前は「ビックロ」と名乗っていた。「ビックカメラ」と「ユニクロ」の異色のコラボ店だった。
私は「安売り家電」と「安売り衣料」では、相乗効果は無いと感じていたが、やはりダメだった。しばらくして提携は解消されて、ユニクロの単独店になったのである。
ここへ越して来る前は、「デパートに行く」と言えば新宿だった。
新宿には京王デパート、三越デパート、小田急デパート、伊勢丹デパートと4軒もデパートがある。それでもなんとなく、いつも伊勢丹に行っていた。
勝どきに越して来てからは、銀座の三越デパートに行くようになった。
銀座は敷居が高いような気がしていたが、多摩方面の友人達から見ればそうだろう。
私が「そうだった」のだから・・・。
たまに新宿に行った時は、「追分だんご」で「だんご」をお土産に買って帰る。
以前はデパートでも売っていたが、どういう事情なのかデパートで扱わなくなった。
私は「こしあん」が好きで、女房は「みたらし」が好きなのである。
1人当たり2本ずつ買う。どちらも1本が226円である。
立派なプラスチックのケースに1本ずつ入っているが、なんだかケースが勿体ない。
門前仲町でもたまに買う店があるが、そこの「だんご」はもっと大きく135円である。
味はあまり変わらないが、追分団子は「だんごの粉」がかなり高級に感じる。
伊勢丹の近くに来たら、変な大型アドトラックが横を通り過ぎた。
車体には「ムリサポ!」と大きく書いてあるが、私にはなにか意味が分からない。
下の方に「退職代行なんて必要ない」と書いてあるが、更に分からなくなった。
そもそも退職するのに、自分で言えない男がそんなに世の中にいるのか?
家に帰ってから「ムリサポ」を、ネットで調べてみた。
すると『自分では退職できそうにない。それでも退職代行には頼りたくない。そういう方にコンサルティングを行います』とあった。
なんだか世の中が、ドンドンと複雑になって来ているように感じた光景だった。
(おまけの話)
新宿でも昼は「うどん」を食べようと思った。
行き付けは無いので、ネットであまり遠くでない店を調べてみた。
すると伊勢丹からそう遠くない場所に「山下本気うどん」という名の店がヒットした。
店は小さく10人も入れるかどうか? テーブルにはタブレットが置いてあり、そこから注文する。
私は「おろしぶっかけ」を注文した、930円と高かった。いつも行く汐留の店なら、540円である。食べた時にアンケートをスマホからするようになっていたので、私の感想は「値段が高い」と入れた。確かに「本気」なので「コシが強く美味しい」が、930円は高過ぎる。
「うどん」を食べるようになる前は、新宿では「船橋屋」に行っていた。
ここの天婦羅定食が好きで、カウンター式で目の前で職人が天婦羅を揚げて出してくれる。元気の良い頃は、ご飯をお代わりしていたものだ。
その頃の天婦羅定食は1200円くらいだったと記憶しているが、同じメニューの「宝」が1800円になっていた。なんでも値上がりの時代には、年金生活者はつらいものがある。
天婦羅屋を卒業してからは、近くの日本蕎麦屋「信州屋」によく行った。
ここは「立食い」のような店で、「うどん」より「そば」が好きだったので、新宿では行き付けになっていた。秋になると、こんな立ち食いの店なのに「松茸そば」があった。
松茸の時期になると、わざわざ新宿まで行ったものだ。値段は「時価」と表示されていたが、それでも1000 円はしなかった。蕎麦を卒業して、いまは「うどん」になったが、近くに来たのでメニューを見たら、「かき揚げ蕎麦」が560円になっていて、かなり値段が上がっていた。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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景色がごちそう☆ “ モントーヤ “ ですごす ゆったり時間
温泉街から国道230号線を車で走ると、洞爺湖の上、畑の真ん中に突如現れる黒いコンテナ。 直線道路なので、気になりながらも通り過ぎ、農機具の倉庫かな?一体なんだろう?と気に留めていた昨年。 そんな、筆者のような読者の方もきっといらっしゃったことと思います。 そして今年、どうやらOPENしたらしい!との情報を得て、謎を解くべく取材をさせていただきました。 ↑この束石がポツネンとあるだけの国道からの入り口 ちょっぴり勇気がいる入り口からコンテナを目指して奥へ向かうと、そこには遮るものがほとんどない空間。 畑だと思っていたこの土地は、実は畑ではありませんでした。 周りを見渡して感動しました。 ぐるっと300度くらい見渡せます。 しかも、羊蹄山・尻別岳・ニセコ連邦・昆布岳・有珠山などなどが一望でした。 尻別岳 羊蹄山 取材に訪れたことをうっかりと忘れ、うっとりとゆったりモードにスイッチが入りそうになってしまったほどの眺望です。 「危ない 危ない」と、気を取り直して玄関に向かうと、思わず開けたくなる可愛らしい赤いドアがありました。 ↑入り口にメニューがあるのは安心します ↑ドアを開けると可愛いくて不思議でユニークなディスプレイ ↑厨房で忙しそうないずみさん こちらは、2022年5月にオープンしたカフェ&キャンプサイト “ モントーヤ “です。 札幌から6年前に移住して来られた オーナー 井上啓二さんと奥様 いずみさんが営むお店です。 実はお会いして驚いたことがありました。 ご縁というのは不思議なものだとも思いました。 ↑大きな窓からは遠くの山がよく見えます 奥様のいずみさんは2年前、筆者が企画したワークショップに参加してくださった4名様のうちのお一人だということ。 オーナーの啓二さんは、筆者がどうにも気になって気になって、何度も探しに行った洞爺湖畔の幻の珈琲ソフトクリーム屋さんのオーナーさんだったということ(数ヶ月で満足して閉店)。 そうだったんだ! そうだったんだ! このような形でお会いできるとは! と、敷地に入った最初から少々興奮気味の筆者…^^; 店内は、外からは想像できないくらい落ち着いていて、どこか懐かしい雰囲気の調度品が並んでいます。 ジャズが心地よく流れ、レコードジャケットやコレクションの古いカメラが並びます。 ↑筆者好みのアーティストとレコードジャケット ↑昭和感漂うレトロなコーナー。 「東京に居た頃は服飾デザインの仕事をしていました。いわゆるDCブランドの服です。札幌に戻ってからは、もともと好きだった馬の仕事に携わりました。馬の競りのためのプロモーションビデオを制作したり、牧場のWebを制作したりする仕事です。札幌競馬があるときは、競馬場で売店も営みます。だからまあ、そちらの仕事が本業かな。」 ↑こちらはオーナーの本業。代表取締役としての会社「inox」のwebページ なるほど…。 馬に関わる映像のお仕事と“ モントーヤ “の関連がいまひとつ見えませんでしたが、飲食業にはすでに携わっていらっしゃったわけです。 そして、奥様とのご縁も馬が取り持ったとか♡ ↑コンテナは雨よけにもなり、イベントなどのショップにもご利用いただけます。 1本だけ残したドロノキ(ヤマナラシかも)は、シンボルツリーになっています 「この5000平米の土地は、僕が買う前は何十年も手付かずだったそうです。太くなった木も草も伸び放題のジャングル状態。崩れ落ちた家もそのままで荒れ放題。呆然としてしまうような荒地となっていました。水道も通っていませんでしたので、大掛かりな工事になりました。途方に暮れるほどの手間を掛け、足掛け4年がかりで開墾していきました。」 「そこまで苦労して…。この場所の何にそんなに惹かれたのですか?」 「景色です。どこを見ても山があるこの景色を見ながら珈琲が飲みたかった。ただそれだけです。」 それまで、クールな面持ちで話をされていたオーナーの目が、ふっと力が抜けて優しくなった瞬間でした。 この景色を見ながら一杯の珈琲(お店の珈琲は札幌の有名焙煎ショップ「斉藤珈琲」の豆使用)が飲みたいというそれだけで、4年間も開墾をしてしまう井上夫妻がなんとも素敵です。 「でも、そもそも何故札幌から移住して来られたのですか?」 「きっかけはスイスを訪れたことでした。もう本当にスイスが素晴らし過ぎて、人生観が変わりました。ほんと、絶対に行ったほうがいい!」 この時のオーナーの目はキラキラに輝いていました。 そのご様子だけで、どれほどスイスが素晴らしかったのかが分かりました。 「帰国後、札幌に住まなくても今の仕事はできるよね?と夫婦で話すようになりました。その時の場所の候補は、北海道の都会ではない景色の良いところ、もしくは南阿蘇でした。 そうして洞爺湖畔に居場所を見つけ、その2年後、周りの山々が見渡せるこの場所が気に入り購入しました。」 それから、足掛け4年の開墾の日々が始まったのでした。 店舗は、コンテナ7つを繋げて造られています。 大きな窓の店内はオーナー自らがデザインされたもので、お気に入りの調度品は、山を楽しむためのレイアウトになっています。 「ところでメニューを見せていただけますか?」 とお願いし、見せていただいたのがこちら。なんと、絵本でした。可愛い〜♡ ↑画像はありませんが、珈琲おいしくチーズケーキが絶品です! ↑次回はこちらを食べてみたい! ↑生パスタも美味しそう〜♡ そういえば、入り口にも店内にも絵本が飾られていました。 てっきり、いずみさんのご趣味かと思いきや…。 なんと、「僕のアイディアです」と。 この時のオーナーはちょっとハニかんだ笑顔でした。 ↑思い切り照れたお顔で振り返ってくださったショット ところで、“ モントーヤ “ の “モン“ とは、フランス語で “私の”という意味だそうです。 つまり” 私の洞爺”。 それでも湖畔ではなく、300度にわたり遠くに山を望めるここを選んだのは、「ここで珈琲が飲みたかったから」。 ここがオーナーにとっての「私の洞爺」なのですね。 「洞爺湖も有珠山もいい。でも、ここから眺める羊蹄山も洞爺湖町のランドマークであって欲しいのです。阻害するものが何もない畑のど真ん中で、この景色を楽しみに来ていただきたいです。」 ↑キャンプサイトご利用の場合は店舗の玄関フード内のトイレが共用利用できます 今後は、プライベートキャンプサイトも整備して行くそうです。 ただし、利用できるのはオーナーの友達か、友達の紹介限定だそうです。 優しく尖った カフェ&キャンプサイト“ モントーヤ “。 広大な土地にポツンとコンテナは目立ちますが、素敵な隠れ家を見つけました。 ―モントーヤ情報―虻田郡洞爺湖町成香19営業日時はInstagramまたはHPをご確認ください。Instagramhttps://instagram.com/montoya_108?igshid=YmMyMTA2M2Y=HPhttp://montoya.jp/*イベントのご利用も可能です。HPのお問合せフォームよりご相談ください。
Rietty
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