心の伊達市民 第一号

昭和残照

ブログ閉鎖中の話題(2015年7月11日)

「勝どき通信」のネタ切れの時の為に、どうでも良いことを書いて溜めている。
ところが次々とネタが出て来て、なかなか溜めておいたブログが発信できない。
今回はその中から「昭和残照」というテーマで送りたいと思う。




「今は昭和で言うと何年か?」と調べてみたら、「昭和90年」だと分かった。
かなり以前のことだが、「明治は遠くになりにけり」なんて言っていたのが嘘のよ
うで、昭和も遠くなってしまった。 (昭和64年は平成元年)




女房のお下がりの獅子文六の小説「てんやわんや」を読んだ。
戦後間もない頃の話で、舞台は四国である。
小説にはなんだか懐かしいような、私も経験してきたような場面や考え方が登場する。




いつもの私のようにその小説の影響を受け、昭和残照を探す旅に出た。
・・・といってもオーバーなものではなく、身近なところで探してみた。
ロスに住む女房の従兄弟は長く日本を離れているので、来日する度に古い日本を探して喜んでいる。




そこで中央区の昭和残照を探してみた。
中央区といえば東京のど真ん中であるし、大企業、高層ビル、銀座など近代的なものばかりあるように思えるが、意外や意外、昭和も残っているのである。




今回はいつも登場する月島、築地ではなく、新川、八丁堀を徘徊してみた。
表通りは近代的なビルが林立しているが、裏通りに行くと、わずかだが昭和がある。
ビルとビルに挟まって、ひっそりと昭和はそこにある。




そうまでして残っているのには、それぞれの家には色々と事情があるのだろう。
私の勝手な解釈では、その家の頑固ジジイが「ワシの目の黒い内は、ご先祖様から引き継いだ家と土地には指一本触れさせぬ!」なんて言っているように思える。
頑固ジジイがいてくれるお陰で、私は写真が撮れるのだからありがたいジジイだ。




(おまけの話)
昭和の時代を生きた友人達で最初に思い出すのが、小金井市の画家のOさんだ。
彼はサラリーマンを引退後に画家になり、「昭和残照」というタイトルで東京の古い風景を描き続けていた。毎年春には有楽町駅前のビルの地下一階で個展を開いていて、私はそれを見に行くのが楽しみだった。




2人目は日本を代表する演歌の作詞家である星野哲郎氏である。
「彼は・・・」なんて書くと怒られそうだが、星野さんとは同じゴルフクラブに所属していて、住まいも近くだったので、いつも一緒にゴルフをしていた。




ある時、数人でハワイにゴルフ旅行に行った。
ゴルフが終り食事が済むと、私は部屋に戻りベッドに入って休んだ。
その時に星野さんから言われたことを、今でも鮮明に思い出す。

「橋本さんなー。もうすぐ寝たきりになれるのだから、今は起きていろよ!」。
2人とも既に鬼籍に入ってしまったが、「昭和は遠くになりにけり」を実感する。



ホーチミン市のKAIZEN日本語学校の屋上には、今でも二宮金次郎の銅像が立っている。
日本では「本を読むか、薪を運ぶか、どっちかにしろ!」ということで、今は見なくなった。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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