
心の伊達市民 第一号
【もんじゃストリート】
月島図書館に行った帰りに、久しぶりに「もんじゃストリート」を歩いてみた。
「もんじゃストリート」というのは愛称で、正式には「西仲通り」という名である。
ここは清澄通りから少し西へ入った商店街通りで、資料によると、現在の通りは『明治末期に原型が作られ、関東大震災後の復興により、現在のモルタル看板建築の町並みが形成された。路地には今でも長屋が残り、震災後の町並みを今日に伝えている』とある。
この通りの両側は「もんじゃ屋」ばかりの感じで、普通の商店もあるのだが目立たない。私が勝どきに越して来た当時は、こんなに「もんじゃ屋」は多くなかった。
私は何度か「もんじゃ」を食べたことがあるが、どうも好きではない。
「もんじゃ焼き」は料理の割には見た目が美しくないし、特に美味しくもない。
「なぜ、もんじゃ焼きがこんなに流行るのか?」は私には分からない。
もんじゃ屋ばかりの西仲通りでも、再開発が行われている。
月島ではタワーマンションがアチコチで建設中で、「そんなに需要があるのかなー?」と私は思っている。通りの初めの方にかなり長い仮囲いの場所があり、中は見えないがタワーマンションの建設現場らしい。
仮囲いには最近の流行りのアートが描かれているが、それが並んで3ヵ所にある。
「Let's eat monja And go sightseeing」と書かれている。
これだけ「もんじゃ屋」があると、競争も激しく「オーバーツーリズム」じゃないが、「オーバーストア」ではないかと感じている。
私は夜は出掛けないので店の混み具合は分からないが、夜は繁盛しているのだろう。
でもランチタイムには、どこの店もガラガラだった。
ある店に「はとバス」の集団が、ガイド嬢に案内されて入っていった。こういう店は昼客を確保出来て、経営も安定しているだろう。
「もんじゃ焼き」の値段だが、表通りの店では1300円から1800円くらいまである。
値段により中に入れる具材が違うだけで、最初は安いシンプルなものを試すのが良い。
表通りだけでなく、路地にも「もんじゃ店」は数多くある。
路地裏には今でも長屋が軒を連ねている場所もあるが、「もんじゃ」が儲かると見て民家が「もんじゃ屋」になっている。
「もんじゃ焼き」の発祥は東京である。「粉もん」の代表格の「お好み焼き」はみんなの馴染みが深いので関西発祥のように思っていたが、実は「もんじゃ焼きが東京から大阪に伝わり、それから派生したのがお好み焼き」なのだそうだ。
西仲通りの中ほどに、古びたレトロ感いっぱいの交番がある。
この建物は大正10年(1921年)に設置された交番である。大正15年にコンクリート作りに改築して以来、ずっとそのままの姿で、現在は交番ではなく観光案内所になっている。
交番の角を清澄通りの方へ曲がると「フクロウの店」があり、以前は外国人観光客で賑わっていた。ここは日本でも最初の頃の「動物に触れ合える店」で、創業13年にもなる。このブログの為に調べて驚いた。
この店のオーナーは現役の女子ボクサーで、2025年3月現在、なんとWBCアトム級世界暫定王者である。現在は「フクロウの店」は週末だけの営業で、料金は1時間2000円である。
「もんじゃストリート」も終わりに近づくと、右側に「総合案内所」がある。
ホームページによると、月島の「もんじゃ屋」は総数80軒で、「もんじゃ振興会共同組合」の加入しているのは60店舗らしい。
『(もんじゃ)とは食糧難の昭和20年代頃、うどん粉を溶いて醤油やシロップを加えた子供のおやつだった。物資が不足していた時代に紙や習字の道具を手に入れることが出来なかった子供達へ、小麦粉を水に溶いた生地で鉄板に文字を書いて教えていたことから「文字焼き」と呼ばれていた。それが転じて「もんじゃ」になった』という、噓のような本当の話である。
(おまけの話)
西仲通りは片側ずつのアーケードになっている。
だからアーケードの上を見る人はいないが、私は見て廻った。
そこには下は「もんじゃ屋」だが、昔の名残の店の看板が残っている場所が何軒かある。いまは店舗を貸し出して不動産業になっているが、昔は下の写真のように「八百屋」だった。
他には「御天気堂薬局」、「池本酒店」、「信成堂薬局」、なに屋か不明の「池本商店」、「看板が読めない」などがある。
みんな「もんじゃ」のお陰で、老後は安泰となっただろう。
レトロ交番の先の左側に「くじらストア」が開店していた。
ここは「くじら肉」の24時間無人販売店である。経営は共同船舶という会社で、捕鯨に関係があるらしい。ホームページを見たら、社長が熱心に書いている。長いので、一部を抜粋する。
『一部の大型量販店や通販サイトでは、今でも反捕鯨団体による妨害に怯え、鯨製品を一切取り扱っていただいておりません。このような抑圧された販売環境によって売り場が縮小されてしまったため、お客様からは「鯨はどこで買えるの?」という問い合わせを多く耳にするようになりました。・・・こうした無人店舗を5年間で100店舗まで増やしたい考えです』。
私の年代は鯨肉を食べて育ったし、大学の食堂でも「文化丼」という名の「鯨肉のカツ丼」もどきがあった。
西仲通りの一番外れの左側には、小さな「築地本願寺佃島分院」がある。
1階はカフェ「tugumi はなれ」で、2階が本堂、4階以上が高級介護付き有料老人ホームとなっている。
築地本願寺では「tugumi」が出す「18品目の朝食(2200円)」が人気で、16種類のおかずにおかゆとお味噌汁が付いて来る。
この18種類のいわれは『阿弥陀如来の四十八願の根本の願「第18願」にちなんで作られたメニューである。
佃島分院のカフェでは「18品のブッダボウル」として少し簡素化して、1760 円で提供している。私はどちらも、まだ食べたことは無い。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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