
心の伊達市民 第一号
「ご注意」の多い交通機関
最近になり気になって仕方がないことがある。
それは駅や車内のポスターで、特に地下鉄「大江戸線」に多い。
私の利用する「勝どき駅」では、先ずエスカレーターに乗って地下に降りて行く。大江戸線は東京で一番深い場所に作られているので、エスカレーターも長い。
そのエスカレーターの上り側の壁に「チカン・盗撮に注意」というポスターが何枚も貼ってある。更にエスカレーターの上りと下りの間の空間にも、同じポスターは貼ってある。
下りに貼ってないところをみると、チカンは上りの女性のスカートを狙うのだろう。
でも勝どき駅を利用する男は、みんなチカンと駅員は思っているのか? そんなにチカンが多いのか?
女性が「私のことをチカンと思っていないか?」と、心配になる。
エスカレーターを降りて改札口に行くまでの通路の壁には、色々な注意のポスターが貼ってある。「歩きスマホ」、「酔っ払い」、「還付金詐欺」、「エスカレーターでは歩くな」など、何枚もある。
改札口を入ると、「ここでは左側通行」と、歩く場所も指示される。
またホームに向かう壁には、「これでもか!」というほどの数のポスターが貼ってある。私はシルバーパスなので、小さくなって左側を歩いて階段を降りる。
ホームに行けば、更に「ご注意」は増える。
「線路内立入禁止」、「禁煙」、「転落事故」、「扉から離れて」、「ホームドアに手を注意」、「ホームドアに物を立て掛けるな」などと続く。
色々なご注意があるので、それを確認するだけ忙しい。
酔って線路に落ちるのを「酔落」と言うらしい。でも利用者は誰もポスターなど見ていない。
電車に乗れば、「閉まる扉に注意」、「開く扉に注意」、「窓を開けて車内換気」などと、全く私を子供扱いだ。英語で「怪しいものを見付けたら、駅員に知らせろ」もある。
次に来る地下鉄が「いまどこを走っているか?」を、モニターに表示するのはとても良いと思う。電車が近付くと、ホームドアの上にある液晶画面に「間もなく電車が来ます」と表示される。
駅で電車が発車する時は昔のようにベルは鳴らず、心地良いメロデイが流れる。
車内では次の駅の放送がある。でも以前に比べると、車内放送はかなり減った。
それは各車両のドアの上に、液晶画面で案内が出るようになったからだ。
これの良いところは、車内が静かになったことと、合間にニュースを流してくれることだ。東京の駅や電車は「ご注意」も多くお節介だが、初めての人には親切なのかもしれない。
車内では、私はシルバーシートに座る。ところが外国人は平気でシルバーシートに座っている者が多い。英語表示もピクトグラムもあるので、彼らに分からないわけが無い。
注意をしたい気持ちはあるが、揉めても嫌なので「見て見ぬふり」をする。
日本人乗客の80%くらいは、座席でスマホをいじっている。
あるお婆さんが言っていた。『なんで最近の携帯電話は汚れるの? みんな携帯画面を指で拭いている』。
(おまけの話)
私は色々な国で、色々な電車や列車に乗ったことがある。
アメリカでの経験だが、ニューヨークからシカゴ郊外にある「Swift」という食肉加工の工場を見学に行った。
チケットを買って列車に乗車すると、自分の駅の肩の辺りに切符を挟んでおく。
列車が走り出してしばらくすると、車掌がチケットの確認に来る。検札である。
そして降りる駅が近付くと、車掌が教えてくれた。私が外国人だからかもしれない。
列車が止まったところは畑の真ん中で、なにも無かった。
そもそもホームが無いのである。車掌が先に降りて、私の為に踏み台を用意してくれた。そして列車は去って行ったのである。
ところがその駅に出迎えてくれるはずの「Swift」の人がいない。
あんな心細い思いをしたのは初めてだった。どうしていいか分からず、そのままそこにいた。しばらくしてSwiftの車がやって来て、私を工場まで連れて行ってくれたのである。
まだ東西ドイツが分断していた頃の話である。
我が家にホームステイしていたオランダ人が企画してくれた、「ウィーンとブタペスト6日間」の旅を女房と2人でしたことがある。ウィーンの駅ではハンガリー人のオバサンの担ぎ屋が、バナナとコーヒーを仕入れて同じ列車に乗っていた。
国境の何も無い場所で列車は停車して、検問があった。その時に何人かの男女が、理由は分からないが降ろされた。なにか揉めていたが、列車は何ごとも無かったように、発車してブタペストに到着した。
あの頃のブタペストを流れている「青きドナウ川」は、昔の隅田川のような臭いドブ川だった。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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